油小路の鍾馗さん   2005/11/19
  鍾馗(しょうき)さん 町家の小屋根には鍾馗さんが祀られている。昔、玄宗皇帝が病に付した時、鍾馗が鬼を退治する夢を見て、病気がたちまち治ったことから、魔除けと信じられた。京都では、江戸時代に三条の薬屋が家を新築した時、大屋根に鬼瓦をのせた。すると、向かいの家の女房が寝込んでしまったので、鬼に強い鍾馗を小屋根に飾ると直ったという。そこで小屋根に鍾馗を祀るのである。(「京都・観光文化検定試験 公式テキストブック」より)


  望遠機能が充実したデジカメを手に入れました。鍾馗さんを撮りたいというのが動機でした。さっそく鍾馗さんを探して京都の小路を歩きました。

 上京区油小路通一条上る革堂西町あたりです。
 ここから油小路通を下がりました。
 ありました。
 鍾馗さんの身長は30センチくらいでしょうか。
 こちらは、雨露をしのぐためか、覆いで保護されてます。
 土を型にいれて、瓦のように焼いて作っているようです。
 上の鍾馗さんと見比べてください。
 はじめは同じカットを誤ってアップしたかと思いました。目のあたりがちょっと違う気もしますが、よく似ています。同じ型から生まれた兄弟ではないでしょうか。
 「中立売通小川西入る」のおなじみの住居表示です。
 鍾馗は、左側の窓の下にいます。
 右手には破魔の剣を持っています。これは、剣を下向けに構えています。
 鍾馗さんは髭に特徴がありますが、またこちらは…。
 油小路通下長者町下る亀屋町です。
 左向きの鍾馗が多いのですが、こちらは正面を向いて直立不動のポーズです。
 町家を改装したカフェがありました。その玄関の上にもお決まりの鍾馗さんです。
 その鍾馗さんも、お腹の出っ張りが気になります。
 モダンなデザインの新築ビルにも、アクセントに鍾馗さんが。
 無言で何かをにらんでいるような鐘馗さんです。
 針金でぐるぐる巻きにされて、落っこちないように固定されてます。
 ダイナミックさでは随一でしょうか。
 「ちょっとピンぼけ」
 油小路通二条下る
  上を向いた鍾馗さん。
 油小路通御池上る。
 京都国際ホテルに面してます。思い出のホテルです。
 どことなく落ち着いた雰囲気です。
 剣を振り上げてます。
 凹凸がはっきりとしています。制作年代が若いのでしょうか。
 これで20体目です。もっと撮影してましたが、いくつかはピンぼけで削除しました。
 野口家住宅の鍾馗さん
 京都市指定有形文化財の野口家住宅です。ここにも鍾馗が。
 四条まで歩いて、カメラの撮影枚数は168枚。残りの撮影枚数が1桁になってこともあり、本日はここで終了とする。