宇治 「ロバ」の3月のランチ~興聖寺

 お彼岸です。宇治の興聖寺に墓参りに出かけました。平等院の門前辺りは、インバウンドが姿を消して、すっかり静かです。それでも日本人観光客が結構、目につきます。
 昼飯は、あっさりとしたものをと、「お料理と喫茶 ロバ」でいただきました。お茶屋さん、文字通りの茶葉販売店などが並ぶ商店街に面した古民家を改造しています。
 「3月のランチ」(1500円)は、桜エビのちらし寿司をメーンに、薄味ながら丁寧に仕上げられた味わい深い皿が並びます。

 カリッと揚がった野菜の天ぷらです。

 春キャベツとシラスのお浸しは、薄い出汁だけで味付けされてるようですが、キャベツの甘さが引き立っています。
 ごま豆腐も、新タマネギも、それぞれが個性を発揮しています。

 奥さまは、「おとなですけど大丈夫ですか」と頼んだ「こどもミニランチ」(850円)です。充分に食べ応えがあったそうです。

 茶の産地の宇治らしく、あたりまえに出てくる茶も、宇治・利招園茶舗のものを使っているそうです。

 昔の和室をそのまま使っています。

 床の間には古い雛人形が飾られています。

 ロバ
 0774-24-5966
 宇治市宇治壱番83

 興聖寺の門前の大島桜は、まだつぼみが堅いです。
 「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BS)でも紹介されたサクラです。

 ほんの少しですが、ピンクの花弁ものぞかせています。

 あす23日に行われるはずだった「春彼岸法要」は、一般参拝が中止となりました。その代わり、FaceBookでネット中継されるそうです。時代ですね。わたしも、わが家で合掌しましょう。(画像は、一部分を拡大しています)

 唐風の山門から眺める興聖寺です。一昨年の台風で、後ろの山の樹木に大きな被害がでました。

 曹洞宗仏徳山 興聖寺
 宇治市宇治山田27-1
 0774-21-2040

天王山 水無瀬の滝から秀吉の道を歩く

 天下分け目の天王山は、祝日とあって大勢の人が登っていました。
 ここは、豊臣秀吉を天下人にした合戦の舞台でもあります。ハイキングコースを地元・大山崎町が「秀吉の道」と名づけており、ルートには6枚の大きな陶板画が掲げられています。何気なく見過ごしてきましたが、改めて説明を読みながら下ってきました。

 天王山の頂上にあるのは「天下人への道はここから始まった」です。大阪城を築き、関白となった秀吉と千宗易が描かれています。
 陶板画は麓から順に時代を追ってますが、わたしは逆順に眺めました。

 少し下った酒解神社近くに「明智光秀の最期」があります。
 山崎の合戦で敗れた光秀は、近江・坂本城に逃げようとしますが、山科・小栗栖の竹やぶで落ち武者狩りの竹槍に刺され、自刃して果てます。

 旗立松展望台には、幅5メートルはあろうかという2枚の大きな陶板画が並んでいます。
 右は、「天下分け目の天王山」です。合戦は、山の上ではなく天王山東側の淀川沿いが主戦場となりました。

 左は、「頼みの将兵来たらず」で、あてにしていた娘、ガラシャの義父、細川藤孝もやってこず、筒井順慶は洞ヶ峠を決め込みました。

 三川合流展望広場には、「秀吉の中国大返し」が描かれています。


 
 中国攻めの総大将として出陣していた秀吉は、信長の死を聞き、即座に戻ってきて光秀と対峙しました。

「本能寺の変」は当時の勢力図が描かれています。
 アサヒビール大山崎山荘美術館の前にあります。こちらから登っていくのです。

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京都御苑 近衛邸跡の枝垂れ桜は・・・

 京都御苑の近衛邸跡にある枝垂れ桜が、早くも満開近しということです。奥さまと待ち合わせて花見に出かけました。
 花、花、花・・・。競うよに着物、着物、着物姿の記念撮影会場と化してました。すぐ近くの同志社女子大学の卒業式だったようです。
 同志社カラーのロイヤル・パープルの卒業証を頭上に、背中にかざして、はい、ポーズ!! いろいろやっておられて、外野席からも撮りがいがあります。

 近衛家は五摂家の一つで公家では最高の家柄でした。
 このシダレザクラは「糸桜」と呼ばれ、正確には枝垂れ性の江戸彼岸(エドヒガン)だそうです。
 ことしは、インバウンドの騒々しい面々も姿を消して静かなはずでした。

 華やかなのは結構なことです。ウイルスのおかげで沈みがちな気分を、パッと明るくしてくれます。

 五山送り火の大文字が、大きく見えました。

八幡 小谷食堂の「カレー中華 コロッケセット」と走井餅

 歩いて昼飯は、淀川合流域の背割堤の桜の状態を確認した後、石清水八幡宮近くの「小谷食堂」に向かいました。ネットで調べた八幡の人気店です。
 ほとんどの人が頼んでいる「カレー中華」をセレクトした「コロッケセット」(1000円)です。
 カレーと中華の融合なんて初めてです。ここでは「中印紛争」とは無縁です。
 柔らかな中華麺が、なんとも微妙な食感です。カレー粉を中華そば(そういうメニューもあります)の出汁に溶いたのでしょう。それほど辛くはありません。

 豚肉が2片、入ってます。

 コロッケにはソースをたっぷりと。昔、肉屋が店頭で揚げていたような、ちょっと甘いコロッケです。

 東高野街道沿いにあります。
 2階はカラオケ喫茶で、演歌の歌声が聞こえてきました。

 小谷食堂
 075-981-0221
 京都府八幡市八幡山本2-1

 東高野街道は、八幡から南へ、生駒連山の麓をたどって河内長野へ。そこから高野街道となって高野山まで続きます。さらに熊野古道の小辺路が熊野大社まで導いてくれます。
 わたしは、この全コースを何回かに分けて歩いたことがあります。

 石清水八幡宮の門前に「やわた走井餅」があります。
 安藤広重「東海道五十三次」の大津宿にも描かれた大津名物走井餅が最初で、明治の末に名水で名高い石清水の麓へ引き継がれたそうです。

 やわた走井餅老舗
 八幡市八幡高坊19
 0120-76-0154

 土産に買って帰り、おやつにしました。

 つきたての柔らかいモチに、昔ながらの餡が詰まっています。ちょっと甘いですが、美味しくいただきました。

歩いて昼飯 背割堤の桜は、まだ蕾堅し

 きょうの10キロお散歩です。淀川をさかのぼり、三川(さんせん=桂川、宇治川、木津川)が合流する辺りを目指します。背割堤(せわりつつみ=淀川河川公園背割堤地区)の桜の開花具合が気になります。
 まだ早かったです。なんとか1本、つぼみが膨らんでいる木を見つけました。
 ほとんどは「蕾堅し」でした。この2日ほどは、冬に戻ったような寒さです。ちょっと足踏みしていたのでしょうが、あすからの気温上昇とともに、一気に開花へと向かうのでしょう。開花予想は23日、満開は30日だそうです。

 背割堤には約220本のソメイヨシノが咲き競い、桜見物の人気度では全国5位、京都府1位です。ところが2018年の台風で被害を被り、無残な状態になっている個所もあります。

 桃の花は、今を盛りと咲き誇っています。

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早春の陽ざしに誘われ 五月山公園から六個山へ

 早春の陽ざしに誘われ・・・というつもりでハイキングに出かけました。実際にはちょっと寒さが戻った1日でした。
 池田市の五月山公園から六個山(ろっかやま)、箕面までの10キロほどを歩きました。
 仲間の皆さんとの予定があわず、3人での山行となりました。

 眺望がすばらしいルートです。あちこちの展望台から、六甲からの山並み、遠く霞む淡路島、生駒連山と眺めることができました。

 つり橋も出現して、よく整備されています。ウイルスとは無縁の自然を、子供連れのファミリーや、われわれと同じシニアまで、大勢が歩いていました。

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大阪・島本 「かぎ卯」の絶品セットメニュー

 天王山でミツマタの花に会いました。帰り道の西国街道沿いにある「かぎ卯」で昼飯にしました。
 「絶品セットメニュー」(1100円)から、ぶっかけうどんと釜揚げしらすごはんの組み合わせです。
 ギンギンに冷やした腰のあるうどんが、ひと汗かいた後にはたまりません。

 温かなご飯を、しらすとおかか、ネギが覆ってます。醤油を注いでいただきます。これ、うまいです。

 谷崎潤一郎の「蘆刈」に登場する店です。その昔。淀川の対岸、橋本には遊郭もあり、そちらとを渡し舟が往復していました。

 かぎ卯
 075-962-0700
 大阪府三島郡島本町山崎3-4-1

天王山に春の香り 黄色いミツマタが満開

 天下分け目の天王山(270.4m)の頂上近くにミツマタの群生地があります。登山道からちょっと離れているため、その存在はあまり知られていません。わたしもネット情報で知ったばかりです。天気も良いので、カメラだけ持って水無瀬の自宅から歩いて出かけました。
 「和紙の原料は、こうぞ、みつまた」と、小学生のときに習った記憶があります。三椏と書く、そのミツマタです。名前の通りに3本の枝に別れた先に花がついてます。

 ジンチョウゲ(沈丁花)科の低木落葉樹です。春の香りがします。

 ボールのように丸くなって満開のようです。小さな花の集合です。

 こちらはつぼみが混じります。

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歩いて昼飯 淀川河川敷を枚方まで

 11.42kmのウォーキングでした。わが家から南へ国道171号を越えて10分ほど歩くと淀川です。ここから車の走らない河川敷の道をのんびりと下りました。歩いている人と何人もとすれ違いました。枚方大橋を渡って京阪・枚方市駅がゴールとなりました。
 途中から曇り空となり、アゲインストの強い風に耐えて歩いていると、遂にはポツリ、ポツリと。
 土手に咲くあたりまえの春の花が、それでもレンズを向ける楽しみとなりました。

 枚方市駅前にある枚方蔦屋書店に入り、立ち読みを楽しみました。すぐ横にはカフェがあり、レストラン街もあります。でもカフェ飯にはちょっと食指が動きませんでした。
 歩き回って落ち着いたのは、「うどん屋でちょっと一杯!」とメニューに書いてあるうどん屋でした。

 生ビールと焼き厚揚げのセットとネギうどんです。
 カレーうどんが人気のようでしたが、ネギが入っただけの素うどんも、なかなかの出汁と腰でした。