(12) 近江高島-和邇 (04/03/27)
(水無瀬-JR山崎-JR近江高島)-乙女ガ池-鵜川四十八体石仏群-白鬚神社-北小松水泳場-近江舞子水泳場-松の浦水泳場-JR志賀-JR蓬莱-JR和邇(-JR山崎-水無瀬)
天気=晴れ
距離=20.5キロ 総歩数=35,222歩
8:46
携帯の充電が切れかけていた。阪急水無瀬駅前のコンビニでペットボトルのお茶とともに乾電池を買い、ホームで充電器をセットする。
9:41
湖西線の蓬莱付近から比良を見上げる。蓬莱山の頂上付近にはまだ白い雪が残っている。
9:58
自宅から1時間ちょっとでスタートの近江高島に着いた。アクセスがずいぶんと楽になった。
10:03
大溝城跡。織田信長の甥、織田信澄が対岸の安土城とほぼ同年代に築いた城の石垣が残っている。
10:07
乙女ガ池。大溝城は内湖の乙女ガ池を外堀にしていた。いまは整備されて遊歩デッキができている。
10:10
乙女ガ池は壬申の乱以来の古戦場として知られるそうだ。
「大船の香取の海に碇をおろし いかなる人か思わざらむ」(万葉集)
10:17
湖岸にでる。春の陽を浴びて、湖面がきらきらと光っている。
10:30
鵜川四十八躰仏。天文22年(1553)にこの地の守護職で観音寺城主の六角義賢が、亡母の追善のため48体の阿弥陀を造ったと伝えられる。今は33体が穏やかな表情をたたえている。
10:37
湖上に立つ白鬚神社の大鳥居が見えてくる。
10:41
「2拝、2拍、1拝」。社殿に向かって形どおりに参拝する。
10:46
重要文化財の社殿から、朱塗りの鳥居を見る。
10:56
あまり変化のない湖岸を国道に沿って歩く。正面には比良の山並みが連なる。
11:14
「うかわファームマート」に立ち寄る。採れたての野菜などが並ぶ。昼食用に3色弁当(たけのこご飯、細まきずし、ちらしずし」(450円)をゲット。フキノトウ(200円)、えびマメ(200円)、イサダの佃煮(250円)をみやげにする。
11:41
北小松の港。のんびりとバスフィッシングを楽しむ人が。
かつて、わたしもここで息子と釣り糸を垂れたことがある。
11:57
道端の桜。まだつぼみは堅い。
12:39
近江舞子水泳場で弁当を食べる。
若い女性3人がやってきて、湖面に向かって手を合わせ、声をそろえて「般若心経」を唱和し始める。
12:41
松は緑に砂白き、雄松が浜の乙女子は・・・(琵琶湖周航の歌)
夏になれば人であふれる近江舞子も、季節外れとあって静か。
13:06
北比良の静かな集落を縫うように抜ける。
13:07
ハッサクが収穫されないままに大きな実をつけている。
13:46
松の浦水泳場まできた。ちょっと疲れた。木陰で休んでいると、水上スキーが目の前を横切った。
13:57
左に湖岸、右に湖西線の高架という単調な風景のなかを歩き続ける。志賀駅も通りすぎる。l
14:55
歩きつづけて和邇までやってきた。今回はここまで。
駅前スーパーの食堂にはいり、生ビールでひとり乾杯。
琵琶湖周歩の旅 その11 今津ー高島
(11) 今津-高島 (04/02/28)
(水無瀬-JR山崎-JR近江今津)-今津港-二つ石-水鳥観察センター-新旭浜園地-しんあさひ風車村-安曇川-近江白浜-萩の浜-(JR近江高島-水無瀬)
天気=曇り
総距離=17キロ 総歩数=28556歩
9:08
JR京都から湖西線の新快速に乗る。「スキー湖西レジャー号」と名がついているが、スキー客なんていない。スノーシューを担いだおじさんやら、キャンプに行く一家はいたが・・・。
10:09
JR近江今津からさあ出発。
「琵琶湖周航の歌記念館」の前の歩道には歌詞を刻んだプレートが。「われは湖の子 さすらいの・・・」
10:10
竹生島に渡る観光船は、3月まで冬季運休中。桟橋は閉じられたままである。
10:23
鳥居の先に置かれた二つの岩とほぼ同じ岩が沖合い100メートルの湖中にもあり、渇水になると姿を現すことから、毎年ここで雨乞いをするのだという。
10:26
竹生島を間近に見る遥拝所跡。曇り空のこの日は、竹生島は霞んでいる
10:29
木津港跡に立つ常夜灯。昔はここから西国第30番札所のある竹生島への船がでていたという。
10:37
新旭町の水鳥観察センター。
10:39
湖上一面に黒い「点」が広がる。水鳥が羽を休めている
10:45
湖岸に伸びる新しい道。桜が植樹されていて「さくら街道」の名が
11:03
芦を刈ったあとの下草を焼いている。あちこちから煙が
11:09
新旭浜園地の木道を行く
11:38
おばあちゃんが差し出すえさを求めて首をつきだすガチョウ
11:38
道の駅・しんあさひ風車村。その名の通り、大きな風車が立っている
11:49
定規で引いたようなまっすぐな道。車はほとんど走ってこない
12:02
安曇川町にはいったことろで出会ったおなじみの標識。ゴールまであと60キロ。
12:14
対向車線を走ってきたベンツがクラクションを鳴らして止まった。バックして降りてきたのは小学校時代の友達、田端くんだった。あまりの偶然にお互いにびっくり。
12:31
安曇川を渡る。左に見えるのが「びわこ子どもの国」。ガイドにはレストランがあると書いてあったが、営業してそうもない。ああ、お腹が空いてきた
12:35
あまり変化のない湖岸をひたすら歩く。かなたに比良の山並みが
13:21
人ひとりいない近江白浜水泳場
13:29
枯れて枝が折れた「四高桜」の老木
13:41
「四高桜」の碑。昭和16年、旧制第四高等学校(金沢、父親の母校)漕艇部の11人がボート練習中に突風にあって遭難死したのを悼んで1000本の桜が植えられた
13:57
近江高島駅前には大きなガリバーの像が。山手にガリバー青少年旅行村がある
琵琶湖周歩の旅 その10 菅浦ー今津
(10) 菅浦-今津 (03/10/25)
(水無瀬-JR山崎-永原-)菅浦-奥出浜園地-大浦-二本松水泳場-海津大崎-義経隠れ岩-海津-湖のテラス-白鷺橋-知内浜-今津浜-今津港(-JR近江今津-山崎-水無瀬)
距離=約26キロ、総歩数=35,139歩
7:26
JR京都駅。今回からは湖西線に乗る。永原行きの普通は7時37分発。連絡するバスのかげんで、これまでにない早い出発となる。
9:03
ログハウス風の永原駅では、福井との県境にある「山門水源の森」へのハイキング・ツアーの受付を準備中。弁当つきで2000円という。
9:29
湖国バスで前回の終点、菅浦へ。
須賀神社の参道が、ぐっと色づいている。
9:51
紅葉した桜の枝の間から、海津大崎がある岬を眺める。
湖面との境に赤い帯ができている。こちらと同じで桜並木が続いているのだろう。
9:58
丸子船が展示されている。
北陸と京阪神とを結ぶ湖上交通の手段とし使われていた琵琶湖独特の船。丸太を二つに割ったものが舷側につけてあり、「丸太船」が「丸子船」になったと説明版にある。
10:28
真鴨の飼育場。姿は見えないが「グワァ、グワァ」とにぎやかだ。
真鴨は、鴨のなかでも最も栄養価が高く、美味という。古くから北琵琶湖の冬の味の代表だったとか。
10:50
奥出浜園地の方位板。現在地は琵琶湖の北の端にある。
10:53
道端に咲く菊。黄色が鮮やか。
11:02
琵琶湖の北端のひとつ、大浦の浜。
近くには丸子船を展示する「北淡海・丸子船の館」もある。
11:06
真っ赤になったとうがらし。辛そう。
11:08
八幡神社の御旅所。社はなく、湖を背に狛犬が立っている。
11:18
ズラリと駐車したRVのうしろには、みんなボート・トレーラーがつながっている。
バスフィッシングをするボートが多いのも、これで納得する。
11:36
海津大崎へと続く道は桜のトンネルになっている。桜並木は4キロもある。
春にもう一度歩いてみたくなる。そのときは、こんなに静かではなさそうだが。
11:58
対岸の岬に菅浦が見える。あそこから歩いてくる。
竹生島の後ろには伊吹山がかすむ。
トンネルをくぐると海津大崎に着く。
12:13
「暁霧・海津大崎の岩礁」と琵琶湖八景のひとつに数えられる景勝地。
のんびりとコンビニ弁当を食べる。
12:49
「義経の隠れ岩」。源義経が北国へ逃れる途上、海津に上陸する際、しばし身を潜めたという言い伝えがある。
13:06
海津の町を抜ける。
造り酒屋の前には大きな樽。軒下には「さかばやし」と呼ばれる大きなすぎ玉がぶら下がる。昔は新しいすぎ玉を出すことで、新酒ができたことを宣伝した。
13:07
旧海津港跡。明治3年に、大津-海津間が蒸気船で結ばれた。その桟橋が、杭だけになって残っている。
13:08
入り江にそって波よけの石積みが続く海津独特の風景を振り返る。
13:09
道端のなんてことはない料理旅館の名前をみると「湖里庵」とある。かの狐狸庵先生こと遠藤周作が愛し、名付け親にもなった旅館である。改めて揮毫を見ると、「周作」と読める。
13:10
「湖里庵」の裏(湖側)に回ってみる。「1日1客」で知られるが、外観はなんてこともない建物である。
13:29
マキノサニービーチ(高木浜)にそびえる「湖のテラス」。上部のテラスには階段で上がれるようになっているが、施錠していないドアを開けるとくもの巣が張っている。ちょっとご遠慮する。
14:12
高木浜から今津浜に続く5キロほどの道は、防風林の黒松が植えられている。
クルマの騒音は聞こえず、土に枯れ葉ガ積もったクッションのある道は、疲れた足にやさしい。
14:18
松林の下を歩いてマキノ町から今津町にはいる。
「湖西の松林」は「日本の白砂青松百選」にも選ばれている。
14:50
浜分沼園地にはガチョウが飼われている。「ガー、ガー」とにぎやか。
15:11
石田川を渡ると、いつもの看板。全行程の3分の2にち近づいている。
15:29
今津の浜にある旅館「福田屋」。もう営業していないのだろう、かなり朽ちている。
小さなころに、ここに泊まったことがある。
15:30
「福田屋」の裏の琵琶湖。ここで釣り糸を垂れる写真が、わたしのアルバムに残っている。
15:39
竹生島に渡る観光船が着く今津港。
今回のゴールとする。
15:41
「きょうは今津か長浜か」のメロディーが流れてくる。「琵琶湖周航の歌記念館」だった。
JR今津駅の前にある。
琵琶湖周歩の旅 その9 賤ヶ岳ー菅浦
(9) 賤ケ岳-菅浦 (03/10/05)
(水無瀬-JR山崎-長浜-木ノ本-)近江山梨子-飯浦-藤ガ崎-塩津神社-塩津浜-月出-月出展望所-つつじ平野営場-須賀神社-菅浦(-JR永原-近江今津-水無瀬)
距離=約15キロ、総歩数=29,200歩
8:25
山崎-木ノ本間のJR運賃は1890円。琵琶湖周歩の旅では最高額となる。
山崎駅の自動券売機には運賃表示がなく、初めて駅員に行先を告げて購入する。「旅に出る」という気分だ。
10:20
新快速が長浜に着くと、観光客がドッツと降りてしまった。ものすごい数だ。みんなが「黒壁」を訪れるのだ。
近江今津行きに乗り換える。特急寝台車を改造した車両で座席が大きく、ベッドの名残が窓の上にある。交・直流の両区間を走るため、こんなヘンな車両が走っているのか…。
10:21
長浜の次は、全国で「虎」がつく駅はここだけという虎姫。
「阪神V」の記念入場券が話題になっている。途中下車したかったが、ダイヤをみればとても無理。
10:31
JR木ノ本駅の袴線橋から賤ケ岳(中央)を眺める。いい天気だ。
10:50
湖国バスに乗って賤ケ岳トンネルを抜けると、前回の終点「近江山梨子」。
バスはきょうの目的地の「菅浦」行き。たったひとりの乗客を降ろす運転手は「どこを歩くんですか?」と聞く。「はい、一日かけて後を追います」
10:50
あの岬の先端に菅浦はある。その先に竹生島が浮かんでいる。
前回から2週間もたっていないが、すっかり秋の空になっている。
11:04
飯浦の奥琵琶湖ドライブイン。竹生島から観光船が戻ってくる。
ドライブに、ツーリングに最高の季節だ。バイクもズラリと並んでいる。
11:09
藤ガ崎から振り返る。中央の海岸沿いに賤ケ岳トンネルの出口が見えている。その左上が賤ケ岳の山頂。
大きな琵琶湖だが、このあたりでは対岸の様子がよく見える。
11:25
西浅井町(にしあざいちょう)に入る。大津市、草津市、守山市…。いくつめの市・町だろうか?
11:29
道路脇のいつもの看板。遂に左回りに歩いてきた瀬田唐橋からの距離(写真右)が、これから歩く距離(同左)を上回る。旅も半ばを過ぎる。
11:40
湖畔の道をショートカットして塩津神社に着く。
11:45
琵琶湖の最北端まで来た。
「味鎌の塩津を指して漕ぐ船の名は告りてしお逢わざらめやも」(万葉集)
塩津浜は古来から湖上交通の要地で、京畿と北国を結ぶ旅人や物資の集積地としてにぎわったという。
12:14
日本全国、どこにでもありそうなコンビニだが、今回のコースではJR木ノ本駅からJR永原駅まで、駅前を含めてついにひとつもお目にかからなかった。
国道沿いに1軒だけあったラーメン店で焼きそば定食を食べる。
12:16
ムシロに干された大豆。秋の陽をいっぱいに浴びて、乾燥した鞘から「プチッ、プチッ」とマメが音を立てて飛び出している。
一粒ちょうだいして口に入れてみる。お天道さんの恵みを十分にすったマメは、それだけで甘さが感じられる。
12:37
クルマはほとんど走ってこない湖岸の道を、月出の集落を目指す。
道端に続く彼岸花は、さすがに色あせている。
12:53
里の秋-。
柿がたわわに実をつけている。
12:55
月出の集落から一気のに上り坂になる。
振り返ると、秋桜が風に揺れている。
13:12
月出展望所から見下ろす琵琶湖。
湖岸を右手から歩いてきた。賤ケ岳の向こうには伊吹山が。
13:23
奥琵琶湖パークウェーと平行して「近江湖辺の道」は続いている。
アップダウンの連続で、歩き応えがある。
14:39
「クマ出没、注意!」の看板があちこちにある。
ちょっと気にして歩いていると、お地蔵さんを祀る小さな祠に出合う。
15:14
急坂を下りると突然、きれいに掃き清められた須賀神社の参道に出る。
15:19
菅浦の浜。
ここも古くから琵琶湖の水運を担う漁村だった。
15:29
大きな銀杏の木が目印になっている「菅浦」の停留所から、木ノ本行きのバスに乗り込む。
1台の同じバスが片道1時間をかけて、日に何往復かするという。
15:47
バスは次回のコースを下見させてくれるように走りJR永原駅へ。
予定通りのゴールとなったが、ログハウス風の駅舎の中にも、あたりを見渡しても、缶ビールは売っていない、ああ…。
琵琶湖周歩の旅 その8 長浜ー賤ヶ岳
(8) 長浜-賤ケ岳 (03/09/23)
(水無瀬-JR山崎-長浜)-南浜-姉川大橋-八木浜-奥びわスポーツの森-早崎内湖ビオトープ-海老江港-道の駅・湖北みずどりステーション-石川-片山-古保利古墳群-有漏神社-近江山梨子(-JR近江塩津-水無瀬)
距離=20キロ、総歩数=23.030歩(歩いた距離からすると、ちょっと少ないような気がする)
9:35
JR長浜駅の袴線橋から北方を眺める。
9:40
長浜城跡。「バサラ大名」として知られる京極道誉が室町時代に出城を築いたのが始めという。姉川の合戦のあと、その功で湖北三郡を与えられた羽柴秀吉が、天正2年(1574)にここに城下町を移した。賤ケ岳の戦はここを根拠地として戦い、信長の後継者としての地位を築いた。
9:44
湖岸に出る。気温20度。曇天とはいえ、随分涼しくなった。
9:56
湖岸の気持ちよい道路。ハンドルを握ればついスピードを出しそうだが、滋賀県警が「ネズミ捕り」をしていた。レーダー式ではなく、道路と直角に小さなセンサーを2つ並べて、その間を通過するスピードを測定する。
「こんな1メートルほどの距離で正確に測れるの?」と、取締り中の警察官に声をかけると、「3メートル」とぶっきらぼうな答え。センサーにデジカメを向けると、「それはやめて」と取材拒否された。
10:05
長浜市湖岸相撲町。ちょっと変わった町名だ。
10:17
桜がいくつも狂い咲きしている。この夏の異常気象のせいだろう。
ミツバチもあわてて飛んできた。仕事だ、仕事といわんばかりに…。
10:18
桜並木が続く南浜。
10:26
「アベリアエドワードコーチャー」。ずっと続く街路樹にごたいそうな名前がついている。
直径8ミリほどの、白とピンクの小さな花が咲いている。
10:35
ススキが穂を垂れている。
10:40
南浜の和田神社。ご神体を祀る湖に向いた小さな祠の前に鳥居。その前に奉納相撲をするのか立派な土俵がしつらえてある。
さっき見た「相撲町」とも関係あるのだろうか。
10:46 (5枚を合成)
湖岸で休憩。
中央やや右の小高いあたりが近江八幡あたりか。随分歩いてきたことを実感する。
10:58
姉川大橋を渡る。河口には数え切れないサギが舞っている。
11:15
きょうはお彼岸だ。マンジュシャゲがあちこちに咲いている。
11:32
「奥びわスポーツの森」を横目に歩く。
11:42
「早崎内湖ビオトープ調査」の垂れ幕が出ている。
後ろには伊吹山。
12:02
湖北町の水鳥公園。湖面に向いてバードウオッチャーのための観察小屋がある。
10月下旬にはコハクチョウが親子でシベリアから渡ってきて、冬を越すそうだ。
12:03
おなじみになった標識。右の「83キロ」が歩いてきた距離。中間点までもう少しだ。
12:23
「道の駅 湖北水鳥ステーション」で昼食に「水鳥弁当」(950円)を食べる。
地場産品も並んでいて、枝豆150円は絶対にお買い得と買い込む。栗300円、湖のエビとマメの煮込みもみやげにする。
13:31
「尾上温泉」はちっと気になったが、通り過ぎる。
ガイド本の今回のゴール「石川」にやってきたが、まだ時間があるので、そのまま歩き続けることに。
13:41
片山の民家の脇を曲がると、「湖辺の道」は突然山の中に向かう。「琵琶湖周歩の旅」ではじめての山歩きになる。
13:43
明治から昭和20年代まで、片山の子どもたちはこの山道を越えて高月町の小学校に通ったそうだ。
14:01
山道の途中に「古保利古墳群」の案内板がある。一見、なんてこともないこんもりとした盛り上がりが前方後円墳なのだという。
14:16
樹木の間から竹生島が見える。
ポツリと雨が降ってきたが、すぐにやむ。
14:48
再び湖岸に降りる。朽ちた和船が係留されている。
14:54
振り返ると、岬の先に有漏神社の鳥居が見える。そのあたりから道は途切れ、ブッシュをこぎ、波うちの岩場を歩いてくる。
15:10
ゴールにした「近江山梨子」バス停。国道の賤ケ岳トンネルを出たところにある。
15:54
バスで近江塩津駅へ。駅舎は和風の民芸茶屋のような風情だ。
16:02
隣のホームには近江今津行き普通が待っている。だが、長浜経由で新快速に乗り換えた方が早く帰ることができる。料金は、湖西線経由でも、北陸-東海道線経由でも同じ1620円だ。
琵琶湖周歩の旅 その7
(7) 彦根-長浜 (03/09/7)
(水無瀬-JR山崎-JR彦根-)彦根港-松原水泳場-磯公園-朝妻公園-道の駅近江母の郷-長浜新川-豊公園(-黒壁スクエア-JR長浜-水無瀬)
距離=11キロ、総歩数=23,275歩
1回分残った「青春18キップ」。娘から2000円で下取りした。
山崎-彦根(1280円)、長浜-山崎(1450円)を乗車すると730円のトク。正規運賃(11500/5)と比べても割安になっている。
青春気分! で出発。
8:09
JR山崎の下り線ホーム上には、京都と大阪の府境を示す案内板が立っている。
9:21
JR彦根駅前。城下巡りのボンネットバスが停まっていた。彦根港へは定期バスより早く着くことがわかる。「よっこらしょ」と乗り込んだオバサンの観光名所案内つき、団扇つき、冷房なしで200円ナリ。
10:00
彦根港を出発すると、すぐに松原水泳場。「かんぽの宿」などもある。
陰を求めながら、湖岸を歩く。
10:02
前方のよく目立つ建物など、どこかで見覚えがある。毎年、「鳥人間コンテスト」(YTV)の会場になっているのだ。
10:17
「ミシガン大学」の日本校。そんな大学があったんだ!
県道には「ミシガン通り」の表示も。
10:19
遠くから見えていたよく目立つ建物は「彦根プリンスホテル」だった。
10:21
米原(まいはら)町にはいる。JRの駅は今も「まいばら」のはずだが…。
10:22
磯付近は、湖岸に遊歩道があり、一部にはレンガ敷きになっていた。
湖から吹く風が心地よい。
10:25
正面に伊吹山が姿をあらわした。
10:37
道路わきに咲くヒマワリ。
10:43
畑の中にポンプが何本も立っている。まだ現役のようだ。
11:08
天野川を渡り、近江町にはいる。
この河口付近は七夕伝説の地という。
11:30
杭の上で羽を休めるシラサギが3羽。行き交うプレジャーボートの波を見ているのか。
11:45
長浜ドーム前を通り過ぎる。
12:06
湖面に背を向けて立つ大仏。
12:08
長浜が近づいてきた。ビルの谷間に天守閣も確認できる。
121:12
湖岸の柵の下のほうに「赤とんぼ」の歌詞と五線譜のプレートが。
はじめは、なんのことかわからなかった。
12:13
五線譜のオタマジャクシにあわせて、パイプがぶらさがっている。
それで納得、近くに落ちていた棒っきれで左端から順にたたくと、「赤とんぼ」のメロディーが響いた。
このあたりから見る夕日が「日本の夕陽百選」に選ばれているためらしい。
12:26
長浜市内に到着した。
時間は早いが、残暑が厳しいので、今回はここまでとする。
12:27
豊(ほう)公園の入り口から天守閣を臨む。
12:31
北陸本線わきにある旧長浜駅舎。日本最古の鉄道駅舎だそうだ。
12:37
黒壁スクエアのあたりは、この暑さの中なのに観光客でにぎわっていた。
12:39
黒壁スクエアの中心、黒壁ガラス館。
黒い壁で覆われた旧銀行庁舎を再生させたところから「黒壁」の名前がついた。
琵琶湖周歩の旅 その6 新海ー彦根
(6) 新海浜-彦根港 (03/07/06)
水無瀬-JR稲枝-新海西-薩摩町-三津屋-犬上川橋-下芹川橋-松原橋-彦根港-JR彦根-水無瀬
距離=15キロ、総歩行数=26,034歩
10:47
JR稲枝駅前。1日に数本しか出ていないバスに合せてやってくる
乗客は1人。どこでも降ろしてくれる。まるで貸切バスである。おまけに運転は若い女性
11:05
新海の集落から湖岸道路に出たところが、今回のスタート
「松原まで14キロ」の標識がある
11:15
道端の花
11:28
ファーマーズ・マーケット「美浜館」
採れたての野菜を売っている
琵琶湖名産の「鮒寿し」が並んでいる。ニゴロブナが、外来魚のブラックバスなどの食われて、最近ではめったに見なくなている。それが意外と安く(手前のものが1500円)、なつかしくて買ってしまう
味は、私がよく食べた湖西のものとは作り方が違い、ちょっと酸味が強い
11:35
よく整備された湖岸の木陰の道を歩く
11:40
「へへ印」のクルマがとまっているのが見える。気になって表に回ってみると、シトロエン専門の業者である
中古販売中のSaxo、BX、Xantia(左から、4台目はプジョー)と並び、裏手にはXM-Breakも。修理工場にはCSや2CVまでが。わたしのXsaraはいなかったが・・・
11:59
遠く彦根から長浜までが見渡せる。その向こうの伊吹山は雲の中
12:02
波打ちの砂浜は、足をとられて歩くにくい
12:06
ラジコンの水上飛行機が、エンジン音と轟かせている。しかし、双発のエンジンの左右のバランスがうまくとれず、見ているあいだは飛び上がらない
昔、同じようなエンジンを積んだラジコン・カーに熱中していたことを思い出す
12:29
「彦根八景 多景島遥か 石寺浜並木」の看板
手前は「近江湖の辺の道」のロゴで、あちこちで目にふれる
12:50
本日のコースの中間点、三津屋の浜
続・道端の花
キクですよね
さて、何という花でしょうか? わかりません・・・
これはダリア。最近はあまり見かけなくなった
キキョウです
13:17
中古車販売店に「ハコスカ」が展示されている。46年式の「スカイラインGTR」とはいえ、520万円はちょっと高くはないの
左は「ダットサン・フェアレディSR311」(フェアレディZには非ず)で、こちらは220万円
へー!! と、感心するだけで通りすぎる
13:43
久しぶりにお目にかかった「びわこサイクルライン」の標識
「瀬田から58キロ」は、よく歩いたというか、まだこれだけというか・・・
13:30
滋賀県立大学のモダンなキャンパスを横目に
数年前に学長のインタビュー取材でやってきたことがある
13:48
投網で鮎を捕っている
14:24
本日のゴールは竹生島への観光船の乗り場。かるく2万歩を超えている
14:36
彦根城の堀にそって歩く
14:50
井伊直弼が過ごした「埋木舎(うもれぎのや)」の前に出てくる
舟橋聖一の「花の生涯」で、直弼が村山たか女と「密会」した舞台である
14:53
彦根城の大手筋
15:17
JR彦根駅前には、彦根城を築いた井伊直政の像が
琵琶湖周歩の旅 その5 長命寺ー新海
(5) 長命寺-新海浜 (03/06/14)
(水無瀬-JR近江八幡-)長命寺-休暇村近江八幡-堀切港-水車橋-新海浜-新海(-JR稲枝-水無瀬)
距離=16キロ 総歩数=24,833歩
9:41
「近江商人発祥の地」の碑があるJR近江八幡駅
梅雨の真ん中だが、朝起きたらまあまあの日和。雨覚悟で出かけてくる
10:08
長命寺のバス停が今回のスタート。竹生島に渡る船が出る長命寺港には、「琵琶湖周航の歌」の歌碑がある
10:08
6番の歌詞は「西国十番 長命寺 汚れの現世 遠くさりて 黄金の波に いざ漕がん 語れ我が友 熱き心」
この後半が碑文になっているが、ここまでは知らなかった
10:13
近江の詩人、米田邦郎の歌碑
10:21
アザミがきれいに咲いている
10:47
林に囲まれたカーブの道。ポツリ、ポツリと雨が降り、傘をさして歩く
この旅では、琵琶湖は必ず左手にある。樹林の間から見え隠れする
10:49
湖上に沖島が浮かぶ。対岸の比良はかすんでいる
11:19
休暇村近江八幡。ここは「近江湖(うみ)の辺(べ)の道」の東の起点。終点は西岸の近江舞子
大半は、この道を沿って歩くことなる
11:20
休暇村近江八幡の前の浜。静かに波が打ち寄せる
11:26
伊崎白旗釣り場。左下に見える白い旗をポールに揚げると、迎えの船がやってきて、釣り場へ連れて行ってくれる、と説明版にある
鯉やブラックバスがつれるようで、一日入漁券は3000円。渡船料は無料
11:37
ここはどこ?
近江八幡市沖島町です
11:44
人ひとりいない静かな堀切港
ここから沖島に渡る定期船が出ている
11:50
夏の風物詩「伊崎の竿飛び」で有名という(わたしは知らない)伊崎不動尊への分かれ道
天気が悪いのに、岬の山道を歩くのは億劫で、今回は素通り
12:23
上流3キロほどにある「能登川町の水車」というのが有名らしい。大同川にかかる「水車橋」の脇ミニチュアがあり、、休憩所も
駅のコンビニで買ってきた弁当を食べる
12:23
雨にぬれて、アジサイが咲いている
近畿の梅雨入りの日の夕刊4紙は、そろって1面にアジサイのカラー写真を載せていた。撮影場所は、神戸・森林公園(今度、みんなで行くところ)、奈良・矢田寺、京都・哲学の道、大阪とばらばらだったが、産経など2紙にはアジサイの葉の上に大きなカタツムリ。あとの2紙のカメラマンは叱られたのかな。で、あたりを探すが、ここにはカタツムリはいなかった
12:54
栗見出在家の家並み
どの家も、赤いべんがらを塗った塀がある
13:11
近江八幡市、能登川町をすぎ、愛知川を渡ると彦根市に入る
13:25
麦が穂をたわわに実らせている
13:30
湖国バスの「新海西」が本日のゴール
バスはいつ来るのかと標識を見ても、時刻表はない。フリー乗降区間ということで、新海の集落へ向けて歩いていくと、すぐに2、3時間に1本しかないバスがやってきた。ラッキー!!
手をあげて、バスに乗り込む。乗客はわたしひとり
13:51
JR稲枝駅
こんな旅でもしない限り、降り立つことはない駅である
琵琶湖周歩の旅 その4 烏丸半島ー長命寺
(4) 烏丸半島-長命寺 (03/06/07)
(水無瀬-JR草津-)琵琶湖博物館-琵琶湖大橋-あやめ浜-日野川大橋-岡山園地-長命寺(-JR近江八幡-水無瀬)
歩行距離=23.5キロ 歩数=33500歩(歩数計を忘れたため、概数)
9:25
JR草津駅からバスに乗り、烏丸半島へ。
9:57
前回、ひと息ついて缶ビールを飲んだ琵琶湖博物館横の売店が、今回の出発点になる。
9:59
烏丸記念公園の中央広場にある高さ15メートルのステンレス製モニュメント。その向こうには、高さ95メートルの風力発電設備「くさつ夢風車」が。ただし、風は弱く、プロペラは微動だにしていない。
10:07
湖岸道路の「さざなみ街道」には100メートルごとにこんな標識が。
10:12
「ヨシやハスを大切にしましょう」という看板。このハスが花をつけたら、モネの風景になるはず。
10:35
麦秋。茶色く色づいて穂を垂れる麦畑が広がる。
10:48
少しくらいは自分の姿も記念にしようと、今回は小さな三脚を買ってきた。セルフタイマーを使って撮影。
10:55
琵琶湖大橋が見えてきた。バスフィッシングのボートがあちこちに浮かび、爆音を轟かせる大型ボートが行き交う。
11:03
花の名前は知らない。でも黄色の花びらがが素敵だった。
11:16
湖岸道路に交わるただの道路の名前が「美術館通り」とは。この向こうに佐川美術館がある。
「中国染付 コバルトブルーの世界」という開館5周年記念展を開催中で、ちょっと気になるが、今回は素通り。近くには「飛脚」の銅像が正面に構える保養施設や体育館と佐川一色。
11:21
バスフィッシングに混ざり、釣竿だけが湖面に向けて伸びている。聞けば、フナを釣っているという。竿の根元には、振動を感知するセンサーと発信機がセットされている。こんなのを5本くらい並べて、釣り人は涼しいクルマの中で受信機が知らせるのを待っている。なんとも現代風というか、ずぼらな釣りである。
11:40
琵琶湖大橋の東岸にある「びわ湖わんわん王国」。
12:15
なぎさ公園で、コンビニ弁当を食べる。東の空が暗くなり、遠く落雷も聞こえ出す。
12:23
野洲川にかかる中州大橋は傘をさして渡る。
12:57
雨は上がった。マイアミ浜に咲く菖蒲が美しい。
13:06
ゴッホの「跳ね橋」を想像する風景。
13:36
あやめ浜まで13.5キロ。本日はここで終了のはずだったが、バス停の時刻表を見ると、1時間以上の待ち。飲料水のベンダーひとつない田んぼの中の停留所にいても仕方ないと、そのまま歩き続ける。
13:43
紫式部の歌碑がある。
「おいつ島 しまもる神や いさむらん 浪もさわがぬ わらわへの浦」
13:53
草津市から歩き始め、守山市、中主町を過ぎ近江八幡市に入る。
ここで出発直後に「15.2キロ」だった標識が「0キロ」になる。
14:23
小高い山は「水茎(みずぐさ)の岡」。万葉集はじめ古今・新古今に詠われる名勝で、昔は島だったという。
14:40
ひたすら湖岸道路を歩く。行く手の山の上は八幡城跡。
15:07
長命寺橋の上から、西の湖につながる水路を眺める。
「春色 安土八幡の水郷」と琵琶湖八景のひとつに数えられる水郷めぐりの船が待っている。
15:16
西国三十三カ所第31番札所、長命寺の参道入り口。
ここが今回の終着点。缶ビールを飲み、バスでJR近江八幡へ。
琵琶湖周歩の旅 その3 石山寺ー烏丸半島
(3) 石山寺-烏丸半島 (03/05/24)
(水無瀬-JR石山-)京阪石山寺-瀬田の唐橋-近江大橋-矢橋帰帆島-高砂橋-志那漁港-烏丸半島-草津烏丸半島港(-びわ湖大橋港-JR堅田-水無瀬)
コース距離=14.5キロ、1日の総歩行数=27,282歩
10:29
出発点は京阪石山寺駅。
10:44
瀬田の唐橋を渡る。
この橋を琵琶湖周歩の旅の出発点とする。再びここに戻ってくるんのはいつの日か?
10:46
オープン・ステージのこの日は、おばさん(いや昔少女)ふたりが付き合ってくれる。
10:47
東岸からみた唐橋。
「日本三大名橋」のひとつだそうな。
11:03
湖岸には漕艇場が。練習中のボートやカヌー、カヤックが行き交う。
30年前のわれわれのように、トレーニングに汗を流す大学生も。
11:25
同じ標識の表裏。
反時計回りでは唐橋からまだ3キロ。それが、逆に回ると唐橋から190キロ。琵琶湖一周は193キロもある。
湖岸にはサイクリングロードが整備されていて、安心して歩ける。
11:36
矢橋帰帆島(やばせ・きはんじま)をすぎ、琵琶湖をのんびり眺めながら帰帆北橋を渡る。
近江八景のうち、今回のコースには「石山の秋月」「瀬田の夕照」「矢橋の帰帆」の3つを通る。
13:34
琵琶湖独特の漁法「えり」が仕掛けられている。
釣り糸を垂れる人も多かった。釣れているのは、ブルーギルやブラックバスといった外来魚。
対岸には比叡山がかすむ。
13:49
芝生の広場でコーヒーブレーク。
14:14
湖岸では、あちこちでバーベキューを楽しむ若者や家族づれが。
14:15
キャッチ・アンド・ノーリリースを呼びかける「外来魚回収BOX」。はいっているのはわずか。
14:37
満開の草花の中をまっすぐに歩く。
15:31
今回の終点、烏丸半島の琵琶湖博物館に着いた。20,000歩を軽く超え、満足の表情。
16:02
「南湖遊覧」の船に乗り、琵琶湖大橋をくぐって、対岸の琵琶湖大橋港に渡る。
JR堅田まで歩き、あとは新快速で。