逆・京都一周トレイルの2回目は、清滝から高雄に抜け、沢ノ池から京見峠、夜泣峠を経て二ノ瀬までのコースでした。「北山西部コース」と呼ばれます。公式コースガイドでは二ノ瀬~清滝間は19.3キロとなってますが、一部でルートが変更になっていることもあってか、実際には20キロを超えるロングウォークとなりました。
紅葉の新緑がすがすがしい1日でした。
野生のフジが、あちこちで紫色に垂れ下がっていました。
【08:59】
清滝の猿渡橋からスタートします。
清滝を歩いていて、見たことがないクルマと遭遇しました。ラジエーター・グリルに「へへ印」が輝いてます。「シトロエンに軽なんてあったかな?」
ネットで調べると、「シトロエンHバン」風に改造するパーツを作っているガレージメーカーがありました。
愛宕山への参拝(登山)ルートです。結構、きついルートです。
戦前に存在した愛宕山ケーブルの山麓駅の跡地です。鉄の供出で姿を消しました。愛宕神社の参拝だけでなく、スキー場もあってにぎわったそうです。
【09:05】
「標識94」が「北山西部コース」の終点です。これを遡ります。
しばらく歩くと、左手の谷に愛宕山ケーブルの軌道橋が残っているのが見えます。
みどりをいっぱいに浴びて進みます。
桜や紅葉のように注目されることもなく、雑木の枝からフジの花は垂れ下がっています。
【09:30】
沈下橋で対岸に渡ります。
右上の茶色いのは、水路橋でしょうか。気になります。
上がってみました。やはり水が流れているようですが、コンクリート製のふたがしてありました。南禅寺の水路閣ほどには芸術的ではありませんが、いい雰囲気です。
もう少し上流に関西電力のダムがありました。そこから取水しています。ということは、下流に水力発電所があるのでしょう。
調べてみると、明治末期に清滝発電所として作られ、今も現役です。嵐山電車軌道株式会社が所有したこともあり、嵐電(京福電鉄嵐山線)の電力としても使われたのでしょう。
流れ落ちる水が美しい取水ダムです。
【09:56】
高雄・神護寺の山門前までやってきました。紅葉のシーズンとは違って、観光客はまばらです。
周山街道(国道162号)と合流します。
京都一周トレイルは、右折して沢ノ池を目指します。東海自然歩道は、この先の中川まで進み、菩提の滝を通ってきて、上ノ水峠で再び合流します。
沢ノ池への分岐です。このコースでは一番の登りです。
山道を進むと、突然、こんな風景が広がります。沢ノ池に到着です。
【11:04】
灌漑用水のための人工池です。
地蔵祠が岩の上に鎮座しています。
もうすぐ京見峠の峠の茶屋かという手前に、「山の家 はせがわ」へのルートがありました。これは曲がらないわけには行きません。
【11:54】
予定していた昼飯スポットにやってきました。裏口から上がり込みました。
【12:41】
ゆっくりと休憩して、再び歩き始めました。長坂越の道には「若狭街道」の表示も。ここも鯖街道に一つです。
氷室神社です。このあたりには、冬の間の雪を貯蔵しておいた氷室の跡が残っています。
小峠を越えて、雲ケ畑街道へ向かいます。
盗人谷という、おっかない名前の谷です。
【13:59】
雲ケ畑街道の山幸橋まで下ってきました。
ここで本日のゴールにしようと考えてました。でも京都バスの停留所が見つかりません。もう何年も前に廃止になってました。
中学生時代から京都・北山を歩くために、いつも利用したバスです。終点には岩屋山志明院という立派な山寺もありました。住民は減り、訪れる人も少なくなったようです。
重い体をひきづって、もうひと山越えなくてはなりません。「散策路」の文字がうらめしいです。
向山を越えて、夜泣峠までやってきました。
左上から下ってきました。昔のルートは峠からまっすぐに雲ケ畑街道の大岩に下っていました。
【15:29】
二ノ瀬まで下ってきました。踏切が「カンカン」となりだして、出町柳行の叡電が走りすぎました。
「標識47」をゴールとしました。
【15:45】
鞍馬からやってくる叡電は15分に1本走ってます。観光客で座れないほどでした。