逆・京都一周トレイルの3回目は、鞍馬から静原、大原を経て仰木峠から奥比叡を南下してケーブル叡山駅まで20キロを歩きました。夏の登山の打ち合わせと訓練を兼ねて、学生時代以来の仲間3人と一緒でした。夜来の雨は上がりましたが、うっとおしい曇り空で、蒸し暑さがつのる1日でした。
見ごろは過ぎてましたが、つつじがあちこちで花を咲かせてました。
クリンソウも、紫色の花を四方に広げてました。
【09:53】
出町柳から叡電に乗り、終点の鞍馬までやってきました。
逆・トレイルの前回のゴールは二ノ瀬でした。叡電では2駅手前です。でもこの区間は、車の通行が多い車道を歩くことになります。京都府山岳連盟の公認ルートガイドも、この区間は叡電に乗ることを薦めています。比叡山まで歩く総行程距離のことも考えて、鞍馬出発にしました。
鞍馬といえば天狗です。
鞍馬寺の山門を横目に通り過ぎます。
【10:05】
鞍馬の集落のはずれから、静原に通じる薬王坂を登ります。
元気いっぱいの大学生パーティーに追い抜かされました。40数年前の我々の姿のようです。
【10:21】
薬王坂で大学生は左折しました。天ヶ岳(てんがたけ)を目指すようです。
赤松の根元に「薬王坂弥陀二尊板碑」が立っています。2体の阿弥陀如来が浮き彫りされています。
静原の集落を歩きます。白い花をつけた大木があります。銘板を見ると「ひとつばたご」とあります。読み進むと「なんじゃもんじゃ」です。
昨年の同じ時期、熊野九十九王子を歩いていた途中の高石市内の神社でお目にかかっています。
民家の塀からのぞく大輪のシャクナゲです。
【10:56】
田植えのシーズンを迎えた静原の集落です。
山椒が実をつけています。いい香りです。
江文峠への道を進みます。中学校の時のマラソンコースでした。下鴨からここまで走ってきていたのです。
【11:15】
江文峠に着きました。今は自動車道ができています。
大原の里に下ってきました。祠のようなのは、よく見ると屋根をかぶったしば漬けの樽です。
しば漬けに必要な紫蘇の畑が広がります。大原の名産です。
【11:44】
ここで昼飯を食べようと決めていた卵かけごはんの「はんじ」です。お母さんも元気そうで、営業してました。
【12:22】
昼飯をすませて、比叡山への道に進みます。これからが本格的な登りです。
ルートは、京都一周トレイルと東海自然歩道では違います。今回は、整備が行き届いているという東海自然歩道を選びました。
【13:14】
谷筋を仰木峠までやってきました。源義経も通ったという古い峠道です。
よく整備された道を進みます。予想以上に急坂です。
なにかの蕾が、しずくをたたえています。午後になって、ちょっと日差しも出るとき増えました。
なにがあって、こんな姿となったのでしょう。
【14:24】
横高岳に到着です。アドベンチャークラブ(?)の子供たちが、記念撮影してました。よく登って来たものです。
われわれの中で一番元気なSくんは、昼飯を食べた後、東海自然歩道に沿って寂光院と三千院を回ってくると独り遠回りの道を選びました。30分ほど待っていると、彼も到着しました。
つつじが満開です。
横高岳を通ってきたトレイルのルートは、ここで元三大師道と合流します。ここからは千日回峰行の行場です。
奥比叡ドライブウエーが並行しており、ときどき爆音が鳴り響きます。
石塔や石仏が並びます。
クリンソウが一輪、咲いてます。
【15:45】
ドライブウエーをトンネルでくぐります。
釈迦堂までやって来ました。根本中堂もそれほど遠くはなく、観光客の姿も見られます。
つつじがアクセントになってます。
昔、人工スキー場だったところです。
【16:35】
叡山ケーブルのケーブル比叡駅がゴールです。
道標は「東山74」となってます。昔のトレイルは雲母坂8きららざか)からここを登ってきました。今は新しいルートがつけられています。そういえば、「北山1」を確認するのを忘れてました。駅前にあったようです。
標高差は561mの叡山ケーブルは、日本一です。
わずか9分で。一気に下ります。
叡電で出町柳に出ました。まずは乾杯です。これをおいしくいただくために、体中の水分を汗にして放出してました。
アテはこんなものでしたが、みなさん大満足。夏山の前に、比叡山~蹴上の逆・京都一周トレイルも歩くことになりました。
今回も20キロ超のロングウオークとなりました。その割には歩数が少ないです。一緒に歩いた友の万歩計は2万数千歩になってます。調整が必要なようです