尾瀬を歩く2017 檜枝岐・民宿「こまどり」の裁ちそばと農村歌舞伎

 会津駒ケ岳登山への起点となる福島県南会津郡檜枝岐(ひのえまた)村の民宿「こまどり」に泊まりました。
 豪華夕食には、檜枝岐の独特な製法で打った「裁ちそば」が出てきました。10割そばを何枚か重ね、布を裁つように長い包丁を手前に引いて切ることから、その名がついたそうです。なるほど断面は長方形です。

 そば粉でつくった田楽です。もっちりとした口当たりです。

 「山人(やもーど)料理」がずらりと並びました。地元で採れた食材ばかりというのがすごいです。

 イワナの塩焼き
 山菜の天ぷら盛り合わせ
 ワラビのナムル
 アスパラガス(?)の酢の物
 フキとタケノコの煮物
 香茸の油炒り

 どれも手作りの味です。残らず平らげました。

 朝食も、簡素ながら食べきれないほどでした。

 尾瀬を歩く旅には最高の一夜を過ごしました。雨さえ降らなければ、もっとよかったのですが。

 尾瀬檜枝岐温泉 会津駒ヶ岳登山口 そばと山人料理 尾瀬の宿「こまどり」
 福島県南会津郡檜枝岐村字滝沢1052-1 
 0241(75)2082

 檜枝岐には見どころもあります。
 「橋場のばんば」は、ハサミをお供えすることで、良縁を結ぶ「縁結び」と、悪縁を断つ「縁切り」をお願いします。

 これだけ丁寧に結べば、縁が切れることもないでしょう。

 檜枝岐歌舞伎の石段席です。見上げるばかりの石段と桟敷で1000人が農村歌舞伎を楽しみます。

 石段席から眺める立派な舞台です。

 檜枝岐歌舞伎は現在も伝承されており、毎年5、8、9月に3回、演じられます。
 檜枝岐歌舞伎伝承館「千葉之家」には、江戸時代から伝わる資料や写真が展示されていました。

 雪深い土地であることがわかります。消火栓の口が、あんなに高いところにあります。

 檜枝岐村は村政100周年を迎えました。