ハズレもある巡礼定食

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レオンは今夜も雨です。傘をさして夕飯に出かけました。7時ではまだ閉まっているレストランが多くて、巡礼道そいのカフェで、定食を食べました。

ラタトゥイユです。一口目は、濃厚味がおいしかったです。でも、ヘンです。手作り感がありません。先日、アルベルゲでチンして食べたレトルトとよく似た味です。

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セグントのラザニアがきて、確信に変わりました。
チーズは尾を引かず、パスタはねっとりとしています。

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メロンは当たり前にメロンでした。
これで10€。ワインはグラス一杯だけこみで、追加料金は1.3€でした。
おいしいレオンの料理が食べたければ、それなりのレストランに行けば良いだけのことでした。

さて、あと320キロ。明日から後半戦が始まります。

レオン大聖堂 華麗な光が踊る

言葉は不要です。ただただ圧倒されました。

残念ながら曇天でした。太陽光を浴びていれば、もっと輝いたのでしょう。

バラ窓が何枚もあります。

こちらは加齢が隠せないふたり。エステージャで一緒に夕飯を食べて以来ののK氏と、半月ぶりにばったり再会しました。

レオンの休日

レオンの休日です。

同じオステルに2連泊します。夜中に起きてましたが、またぐっすりと寝こんで目を覚ますと10時前でした。

朝食付きです。

コーヒーにパンだけです。でも十分です。

たっぷりとミルク、それに砂糖を入れて、カフェ・コン・レチェにして飲みました。

2泊で50€の格安オステルです。

言葉は通じませんが、気の良いおばちゃんが世話をしてくれます。チェックイン直後に、洗濯できるか聞いたら、「洗ってあげるから、出しなさい」、のようなこと。お願いすると今朝、きれいに折りたたんで、笑顔と共に帰ってきました。

今朝のレオンは、相変わらず寒そうな曇り空です。これでは大聖堂のステンドグラスも、きれいに輝きません。雲行きと相談して、観光に出かけます。

my camino=22日目 ファーマシアに飛び込む 

 緑色の十字の看板をあちこちで見ました。大都市では、日本のコンビニエンス・ストアのようにあたりまえに存在しています。ファーマシア。薬局です。スペインの人って、ずい分と薬が好きなんだと感心しました。
 日本のドラッグストアとは違って対面販売です。白い上着を着た薬剤師が待機していて、客はあれこれと相談します。ここでもお話し好きのスペイン人の面目躍如で、やりとりは延々と続きます。慌て者のわたしは、先客にしびれを切らして一度は逃げ出しました。
 ところが、そうも言っておれない事態に遭遇しました。レオンを前に、右足首がチクり、チクリと痛くなりました。レオンのオテルのベッドで、治療法をゆっくりとネット検索しました。そこで見つけたのが足首へのテーピングでした。YouTubeには、テープの使い方がていねいな画像で紹介されてました。
 意を決してファーマシアに向かいました。
 「Please give me a fix tape.」と痛い足首を指さしつつ、つたない英語で訴えました。応対してくれた薬剤師は、サポーターやらテープやらを5品ほど持ってきてくれました。そのなかからひと巻きのテープを取り上げて、「more wide type」と指を広げて頼むと、思い通りの太いテープを出してくれました。2ユーロほどでした。これが運動選手などがよく張っているテーピング用のテープかどうかはよくわかりませんでした。

 次の朝。足首にテープを巻いてみました。これで関節が固定されたようです。びっくりするほどの効果があり、歩行がぐっと楽になりました。さらに数日で、痛みはウソのように消えてしまいました。
 サリアを前にして、今度は反対側の左足が痛くなりました。右足には効いたテーピングも効果がありませんでした。持っていた湿布シートも最後の1枚となったので、ファーマシアに駆け込みました。「これと同じのちょうだい」と。薬剤師はシートを手に臭いをかいだり、同僚を呼んで「これ何だかわかるか?」とでも話し合っているようでした。結論は「ない」でした。スペインには湿布シートは存在しないという、わたしにとっては衝撃の事実が判明しました。
 帰国後、まだ痛かったので整形外科医に見てもらいました。レントゲンでは異常は見つからず、何らかの菌が足首の関節辺りで炎症を引き起こしているのだろうということでした。「外傷はなくても、過度の疲労で足先の水虫菌が活性化して炎症を起こすことだってありますよ」。指示された抗生物質を数日間、飲み続けていると、やがて炎症は収まり、痛みもひいていきました。
 抗生物質なら予備薬として持っていたのでした。消炎鎮痛剤のつもりで飲んでおれば、ちょっとは楽だったのかもしれません。でも素人にそんな知識はなく、宝の持ちぐされでした。

Paso a paso Dos 22日目=9/15 レオンでのんびりと

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レオンで休養日をつくった。
 オテルのベッドで10時半まで寝て、モーニング。「レオンの休日」に書いた。この日も、天気はイマイチだ。

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 街に出てみて、うれしい光景と出会った。シトロエンC4。しかも赤、正確にはルージュ・バビロンが止まっていた。カッコいい。わたしのマイカーと色まで同じのは、ニッポンではもとより、C4が珍しくなかったスペインでも初めて見た。

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my camino=22日目 ファーマシアに飛び込む 

 緑色の十字の看板をあちこちで見ました。大都市では、日本のコンビニエンス・ストアのようにあたりまえに存在しています。ファーマシア。薬局です。スペインの人って、ずい分と薬が好きなんだと感心しました。
 日本のドラッグストアとは違って対面販売です。白い上着を着た薬剤師が待機していて、客はあれこれと相談します。ここでもお話し好きのスペイン人の面目躍如で、やりとりは延々と続きます。慌て者のわたしは、先客にしびれを切らして一度は逃げ出しました。
 ところが、そうも言っておれない事態に遭遇しました。レオンを前に、右足首がチクり、チクリと痛くなりました。レオンのオテルのベッドで、治療法をゆっくりとネット検索しました。そこで見つけたのが足首へのテーピングでした。YouTubeには、テープの使い方がていねいな画像で紹介されてました。
 意を決してファーマシアに向かいました。
 「Please give me a fix tape.」と痛い足首を指さしつつ、つたない英語で訴えました。応対してくれた薬剤師は、サポーターやらテープやらを5品ほど持ってきてくれました。そのなかからひと巻きのテープを取り上げて、「more wide type」と指を広げて頼むと、思い通りの太いテープを出してくれました。2ユーロほどでした。これが運動選手などがよく張っているテーピング用のテープかどうかはよくわかりませんでした。

 次の朝。足首にテープを巻いてみました。これで関節が固定されたようです。びっくりするほどの効果があり、歩行がぐっと楽になりました。さらに数日で、痛みはウソのように消えてしまいました。
 サリアを前にして、今度は反対側の左足が痛くなりました。右足には効いたテーピングも効果がありませんでした。持っていた湿布シートも最後の1枚となったので、ファーマシアに駆け込みました。「これと同じのちょうだい」と。薬剤師はシートを手に臭いをかいだり、同僚を呼んで「これ何だかわかるか?」とでも話し合っているようでした。結論は「ない」でした。スペインには湿布シートは存在しないという、わたしにとっては衝撃の事実が判明しました。
 帰国後、まだ痛かったので整形外科医に見てもらいました。レントゲンでは異常は見つからず、何らかの菌が足首の関節辺りで炎症を引き起こしているのだろうということでした。「外傷はなくても、過度の疲労で足先の水虫菌が活性化して炎症を起こすことだってありますよ」。指示された抗生物質を数日間、飲み続けていると、やがて炎症は収まり、痛みもひいていきました。
 抗生物質なら予備薬として持っていたのでした。消炎鎮痛剤のつもりで飲んでおれば、ちょっとは楽だったのかもしれません。でも素人にそんな知識はなく、宝の持ちぐされでした。

夜露に濡れるレオンにて

レオンの夜です。遂に雨が降ってきました。

気温は10度しかありません。冬じゃないですよね。ダウンを着てますが、寒いです。

ハモン(生ハム)のセットで、まずは一杯。

サラミ、チョリソー、チーズなんかが1切れずつ。

サラミがぶら下がってます。

人気店のようです。もう一度、前を通るといっぱいでした。

これは何なんでしょう。白ワインと。

店の前でお祭り、いや葬列? が始まりました。

〆はこちら。

お通しの枝豆がうれしいです。

どう見ても麺はうどんです。これがラーメンですか。今夜の失敗です。なんだかわからない味付けです。

頼んだのは、これのはずでした。ま、こんなこともあるでしょう。
レオンに2連泊します。明日はゆっくりと休養します。


ホットチョコで暖まる Leon

レオンに着きました。でも寒いです。大聖堂の前は寒風吹きすさぶといった感じです。14度まで下がってます。

ホットチョコレートに揚げたてのチュロスのセットです。

初めて食べました。ああ、暖まる。

昼飯です。最初はこれを頼みました。サーモンのクレープ包み、ホワイトアスパラ入りです。

ドイツで食べたシュパーゲルかと期待しましたが、違ったようです。こちらでは、サラダにもよく入ってます。

マヨネーズとそのまま読めました。

チョコレートの専門店だつたようです。チョコレートがズラリと並んでます。

全部で1000円ほどでした。

大聖堂のすぐ近くです。

Paso a paso Dos 21日目=9/14 旅半ば、レオン着

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 レオンへの道は、前日に予定より7kmほど残したが、20数キロとたいしたことはなかった。右足首はやはり痛かったが、翌日は休養日とがんばった。

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 レオン大聖堂に着いた。だが、レグラ広場には寒風が吹いていた。これではステンドグラスの輝かないだろうと、見学は後にした。

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 夜のレオン。初めて傘をさす雨となった。

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my camino=21日目 また会いましたね。 

 独りで歩いていた弘前大くんと初めて会ったのはどこだったのかは思い出せません。でも、すっかり顔なじみになっていました。青森県の弘前大学の学生さんで、生まれも育ちも弘前ということでした。
 この日、レリエゴスから歩き始めたわたしは、1時間ほど歩いて次の村、マンシージャ・デ・ラス・ムラスを通り過ぎました。開いているバルが見つからなかったのです。マンシージャに泊まっていた弘前大くんと顔を会わせ、話しながら一緒に歩きました。「ペース、早いですね。ぼくはいつもは抜かされてばかりです」。若い彼に、そんなことをいわれました。
 国道沿いのバルに入って朝食にしました。彼もいったんはバルに入りましたが、ボガティージョがなかったので、「次のバルに行きます」と出ていきました。わたしはクロワッサン1個で満腹でしたが、若い彼はそれでは満足できないようでした。じょっぱりな性格の一端だったのかもしれません。
 弘前大くんと出会った場所を思い返してみました。エステージャあたりで出会っているはずです。ベロラードの町を出るときは、終夜営業していたディスコのようなところで、朝まで歌い踊っている若者を見ながら、自動販売機でジュースを買いました。サン・ファン・デ・オルテガのアルベルゲは同宿でした。並んで巡礼定食を食べました。その翌日、一緒に歩いていたふみさんとカルデニュエラ・リオピコのバルに入ると、彼はボガティージョンにかぶりついてました。
 カリストヘリスでは日本人が大集合。サワさん、まやさん、弘前大くんと早大くんの5人で自炊しました。サワさんが炊いてくれた銀シャリを懐かしく味わいました。
 カリオン・ロス・コンデスの人気アルベルゲは、午後の早い時間に「コンプリート(満室)」になりました。それからだいぶたって彼が現れました。チェックインを断られましたが、彼はひるむことなく交渉。「マットレスなら」という妥協を引き出し、廊下の端に敷いたマットレスをその夜のねぐらとしました。「かえって静かで寝られそうですよ」と淡々としている彼が大人(たいじん)に見えました。一緒に夕食に出てレオン産のワインを1本注文、2人で飲みました。わたしのおごりとはいえ、5ユーロほどのことでした。
 オ・セブレイロの峠道でも出会い、最後はサリアでした。夕食を共にして、ここまでの健闘をたたえ合いました。
 思い出せるだけでもこれくらいの回数は顔を会わせています。同じ道を、同じ方向に歩いているのですから当然ともいえます。でも、約束したわけでもないのに、偶然の積み重ねでこんなに同じ人と出会うのも、カミーノの楽しみのひとつかもしれません。