なら100年会館 ヴァイオリン 岡本誠司の世界 2024

 JR奈良駅の横にあるなら100年会館・中ホールで、「ヴァイオリン 岡本誠司の世界 2024」を聴きました。
 岡本くんのヴァイオリンは、反田恭平とのデュオやJNO(ジャパン・ナショナル・オーケストラ)のコンマスとして、街角コンサートでのソロと何度も聴いています。
 きょうも素晴らしかったです。ビロードのよに滑らかに深く輝く音色が響き続けました。
 プログラムはシューマンとブラームス。ほとんどが初めて聴いた曲でしたが、心地よく引きこまれました。

 ピアノは北村朋幹でした。奥さまは、浜松国際ピアノコンクール以来のごひいきです。
 わたしは初めて聴きましたが、緻密にコツコツと音符を積み上げていくような演奏でした。ちょっと硬く聴こえたのは、ピアノがベーゼンドルファーだったせいでしょうか。わたしの好きな音色を出すピアノですが、きょうは華やかさがイマイチだったようです。

 すぐ近くの席であす、このホールで「2台のピアノ」を弾く務川慧悟とナターリア・ミルステインの2人が聴いていました。

 アンコールで呼び戻された岡本くんが、この夜の演奏に託した思いなどを話しました。その間、北村くんは自らピアノの椅子を連弾用にセッティングしていました。何が始まるのかと思っているとー 岡本くんが座り、ふたりで弾き始めました。思わず拍手したくなるびっくりの演出でした。

 なら100年会館の前からJR奈良駅を見ると、その向こうに工作機械の森精機の奈良本社が見えました。反田くんやJNOのスポンサー企業です。

 正面に回ってみました。
 このビルのどこかに、JNOの練習室や宿泊施設までがあるようです。

 森精機の株主優待は、JNOのコンサートチケットです。わたしも株主になりたいですが、株価は1株4300円超え、その1000株といえば430万円の投資が必要です。別世界の話です。

 今夜も心地よい時間を過ごすことができました。