QUAD22邂逅(4) 緊張の音出し

 古い英国製のプリアンプ QUAD22の修復作業はぼちぼちと進んでいます。
 時代を経ると必ず劣化するパーツが電解コンデンサーです。どうしても直しておきたかったものを、新品と取り換えました。
 配線を確かめて、恐る恐る電源をオンにしました。しばらくして、それが長い時間に感じましたが、つないだネットラジオの音楽が鳴り響きました。
 ひとまずAUX端子の音出しは確認できました。

 取りはずした電解コンデンサーや音量調節用のボリュームです。

 古いままの状態です。

 電解コンデンサーなどを取り換えました。黄色いパーツや、右端の2個などです。

 電源平滑回路に使われているブロック・電解コンデンサー(左)は、頭の部分が膨れているようでした。
 同じパーツは手に入らないので、耐圧が同じコンデンサ3本を束ねて代用しました。容量は6倍ほどに増えています。 

 古いコンデンサーをテスターで計測しました。案の定、大丈夫なのは1回路だけで、あとの2つはとんでもない数値となりました。

 ボリュームも、古いのは回転にスムーズさが欠けていて、いかにも雑音が出そうでした。
 新しいものと取り替えました。

 セレクタースイッチの接点は真っ黒く汚れていました。綿棒に無水アルコールを浸して1ヵ所づつ清掃しました。
 作業はまだまだ続きます。