「秘境駅へ行こう!」のランキング19位は、坂本ケーブルの「ほうらい丘駅」です。
ケーブルカーは、2つの車両がワイヤーでつるべ状に結ばれています。上側の延暦寺駅からもたて山駅までと同じ距離を下側の坂本駅から上がったところに「ほうらい丘駅」はあります。どちらかが駅で停車すると、反対側の駅では客がいなくても止まっています。
「縁」と「福」は、ケーブルカー車両の愛称です。
車両は赤と緑のツートンカラーですが、塗り分け方が変えてあります。左が「福」、右が「縁」です。
ケーブル坂本駅を出発して2分ほど。すぐにほうらい丘駅です。
わたし独りを降ろして、満員のケーブルカーは上がっていきました。
あらかじめ、停車するよう頼んでおかないと、そのまま通過します。
トンネルを抜けて行きます。
駅を降りても、何もありません。
ケーブルカー建設中に多数の石仏が発掘されました。「霊窟の石仏」として祀られています。
織田信長の比叡山焼き討ちの際に犠牲になった人たちのために、地元の人が祀ったものといわれています。
山の斜面にも、多くの石仏が並べられています。
カラカラ、ゴロゴロと音をたてて、ワイヤーが動き出しました。
インターフォンで次の列車に乗ることを告げます。そうすると停車してくれます。
ベンチは、斜面にあわせて脚の長さが違います。
坂本ケーブルは、京阪電鉄の子会社、比叡山鉄道の路線です。
帰りに乗った京阪・坂本駅のホームです。石坂線の車両も「縁」と「福」に塗装されていました。