My memory 駅 ザルツブルクの新旧ホーム

 モーツァルトが生まれた町、ザルツブルク。夏の祝祭音楽祭や映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台としても人気の観光地です。
 ÖBB(オーストリア国鉄)のザルツブルク駅は、3回の旅で利用しました。
 真新しい車体のrailjet(レイルジェット、特急)が旧駅のホームに停車中です。でも直前の窓口ではチケットが取れず、次のEC(急行)でウィーンに戻りました。
 奥さまの女声アンサンブルのドイツ遠征(2010年)にカメラ、音声の記録担当として同行しました。そのオプショナル・ツアーとして2人で湖畔のハルシュタットやザルツブルクを楽しみました。ヘルブルン宮殿では、水と戯れました。 

ヘルブルン宮殿 水と戯れる

 55歳のリフレッシュ休暇で念願のウィーン、ザルツブルクを旅しました(2004年)。海外で初めての鉄道旅で降り立ったホームです。

ザルツブルクのモーツァルテーム

 リタイア後にウィーンでのんびりと過ごした旅(2019年)では、railjetに乗ってインスブックからやって来ました。新しいホームは階上にあり、駅舎もきれいになってました。

ÖBBの旅 「ジパング倶楽部」の大恩恵

 この夏、ピアニストの反田恭平がザルツブルク音楽祭デビューを果たしました。モーツァルテーム大ホールでモーツァルトのピアノ協奏曲「戴冠式」を弾き振りしました。
 モーツァルテーム音楽院(大学)には、最初の旅で入って(もちろん入学ではなくて、無断侵入!)してました。ホールはこの近くにあるようです。
 もう一度、訪ねたい町です。

My memory 駅 緊張のマドリード・チャマルティン

 あちこちの駅を利用して旅してきました。その中で最も緊張を強いられたのがマドリード・チャマルティンでした。スペイン北西部に向かう幹線の起点駅です。最初のサンティアゴ巡礼で、ここからスタート地のサリアへ向かいました。
 治安はあまり良くないとの情報でした。周りの人間がみんなスリに見えました。列車の発車直前までパトロール中の警察官近くのベンチに座っていました。

 ホームの端には、改札とともに空港と同じように手荷物検査がありました。他の駅ではお目にかかったことがありません。
 
Paso a paso 巡礼前日 マドリード~サリア

 乗車してしまえばもう安心。
 ALVIAのS-730シリーズの乗り心地を楽しみました。標準軌と広軌の違うレール幅を走行しながら調整します。さらに電源車も備えていて、非電化区間も走るハイブリットというスグレモノです。

Paso a paso renfe(スペイン国鉄) 「Alvia」に乗る

 帰りもALVIAのお世話になってチャマルティンに戻りました。
 60余歳にして初めての海外ひとり旅でしたが、最後は丸くまーるく大団円となりました。

Paso a paso マドリード 旅の最後は丸くまーるく大団円

My memory 駅 GPLに乗って モントルー

 Golden Pass Line(GPL=ゴールデン・パス・ライン)は、スイスのインターラーケンからレマン湖畔のモントルーを結ぶ絶景鉄道でした。
 わたしたちはその展望列車の最前部に座って走り去るアルプスを楽しみ、モントルーに到着しました(画像上)。鉄ちゃん最高の旅でした。
 軌道幅の違う2私鉄をまたいでいて、途中のツヴァイジンメンで乗り換えました(同下)。今では、走行しながら軌道幅を変えられるプレステージ列車が、ゴールデン・パス・エクスプレスとして乗り換えなしで走っています。もう一度、乗りたいです。

再びGPLの車窓から

 この人、だれだかわかりませんでした。映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見て、フレディー・マーキュリーと知りました。

 明るい太陽にあふれた町でした。この近くで、チャーリー・チャプリンやオードリー・ヘプバーンが晩年を過ごしたのも納得でした。

色が違う街 Montreux

24日のランチ Montreux 木陰のカフェ

My memory 駅 700km近くを歩いてきた サリア

 スペイン・サンティアゴ巡礼でやってきたサリアです。
 聖地のサンティアゴ・デ・コンテスポーラまで100km余に位置し、ここから歩くと巡礼証明書(コンポステーラ)がいただけます。スタート地とするペレグリーノが一番多いです。わたしも最初の巡礼(2013年)では、ここから歩きました。
 マドリードからrenfe(スペイン国鉄)でやってきました。ザックを担いだ同族がたくさん降り立ちました。

 2度目の巡礼では、フランスのサンジャン・ピエ・ド・ポーからピレネー山脈を越え、メセタの大地を横切るフランス人の道を700km近くも歩いて到達しました。
 鉄道やバスなどの交通機関とは無縁の旅でしたが、ブラリと訪ねてみました。ガラガラでした。

サリアを散歩

 1ヶ月近くも歩き続けてきました。ゴールが見えて、早くも乾杯! いや、毎夜のことでしたが。

サリアに到着~乾杯

 サイコーにおいしかった生ハムも味わいました。

イベリコ豚のハモンを堪能

My memory 駅 天井画に驚かされたグラーツ中央駅

 オーストリア第2の都市、グラーツは2度、訪れました。
 ホームに降り立って改札を出ると、その度に驚かされました。天井から壁一面が真っ赤です。幾何学模様がプリントされたプラスチックが張られているそうです。
 2003年に欧州文化都市となった際にインスタレーションされ、好評なためにそのまま残っています。

Graz Hbf の驚くべき天井

 旧市街は世界文化遺産に指定されていて、散歩していてもあちこちにレンズを向けてしまいます。

グラーツで見かけた My Shot

 エッゲンベルク城には、豊臣期に制作された大坂城を中心とした町の様子が描かれた屏風が、壁紙となって残っています。

グラーツ エッゲンベルク城の「大坂図屏風」

My memory 駅 ハンブルク中央駅とミニチュアワンダーランド

 大きな時計塔があるハンブルク中央駅の駅舎は撮影していなかったようです。
 玄関を出たところに秋葉原にでもいそうなメイド(?)の扮装や、そろいのマスクをした集団がぞろぞろとしてました。

 わたしは、コペンハーゲンからバルト海をフェリーでつなぐ「渡り鳥ライン」のICDに乗って到着しました。
 別の日の昼、コンコースのカウンターですしを食べました。そちらの撮影は「No picture」とダメだしされました。

ハンブルク中央駅 「SASHIMI」のすし

 鉄ちゃんにとって見逃せないのが、HOゲージの鉄道ジオラマが広がるミニチュアワンダーランドでした。

Hamburg 「Miniatur WunderLand」に驚愕

 ハンブルクはビートルズ誕生の地でもありました。ビートルズ博物館もありました。

レーパーバーン そこはビートルズの聖地

My memory 駅 ブリュッセル北駅とゲント、ブリュージュ

 ブリュッセル空港から各停でやってきた北駅です。歩いて15分ほどのホテルに向かいました。アントワープへの旅立ちもここからでした。旅の起点でした。

旅の起点 ブリュッセル北駅

 お世話になったベルギー国鉄です。ウイークエンド・チケットという格安券を利用しました。
 美しい古都、ゲントのセントピーターズ駅です。

 運河の町、ブリュージュにも行きました。

ウイークエンド・チケットでゲント、ブリュージュへ

 「世界でもっとも美しい広場」と称賛されるグラン・プラスを散歩しました。ムール貝にも挑戦しました。

午後の陽ざしを浴びる グラン・プラス

ブリュッセルの夜 「シェ・レオン」のムール貝

My memory 駅 インスブルックの「ジパング倶楽部」

 インスブルックは、ドイツ、スイス、イタリアと国境を接し雄大なアルプスの大自然を満喫できるチロル州の州都です。ÖBB(オーストリア国鉄)のホームからも、雪をかぶった白い岩峰がのぞいていました。
 ゆったりとしたコンコースから券売窓口に直行しました。長期滞在社向けの「フォアタイルスカード(VORTEILSCARD)」がほしかったのです。
 日本のJRの「ジパング倶楽部」のÖBB版ともいうべきスグレモノで、63歳以上のシニアは1枚(1人)で29EURしかしません。それで乗車券の普通運賃がなんと45%割引になります。
 駅員には「どれくらいいる(滞在する)んだ?」とか聞かれましたが、1ヵ月有効の仮カードを発行してくれました。 

 このカードのおかげで、インスブルックからザルツブルクを経てウィーンなどへの旅の足は割安となりました。

ÖBBの旅 「ジパング倶楽部」の大恩恵

 どちらを向いても雪山がそびえる美しい町でした。

アルプスの山に取り囲まれたインスブルック

 ロープウェーで山にも登りました。寒さに耐えて咲くエーデルワイスと出会うことができました。

インスブルック 雪に咲くエーデルワイス

My memory 駅 交通の要衝、インターラーケン・オスト

ベルナー・オーバーラント三山観光の拠点でもあるインターラーケンは、「湖の間」を意味する通り、トゥーン湖とブリエンツ湖の間にある交通の要衝です。シックな駅舎のオスト(東)駅には、3つの私鉄が発着します。
 グルンデルワルトに向かう登山電車のベルナー・オーバーラント・バーン(BOB)は、ブルーとイエローの長い車両で多くの観光客を運びます。

Interlaken Ost発 BOB鉄道

 インターラーケン・オストへは、ルツェルンからツェントラル・バーン(ZB)のGoldenPassLineと呼ぶ展望列車でやってきました。ところが、生憎の雨。せっかくのパノラマビューが台無しでした。

GPL ZB Brünig線は無情の雨

 町を散歩しました。かなたにユングフラウの頂きがのぞいていました。

 こんなろロケーションのワインは最高でした。

Interlaken でひと休み

My memory 駅 崖の上のミューレン

 ベルナーオーバーラント三山を正面に見渡せる崖の上の村がミューレンです。
 麓のラウターブルンネンからケーブルカーでそそり立つ崖の上に登り、ラウターブリュンネン・ミューレン山岳鉄道(Bergbahn Lauterbrunnen–Mürren=BLM)に乗り換えて急勾配、急カーブを走ってきました。
 長さは4.2キロ。途中駅がひとつあるだけです。3両しかない電車が物資運搬用の荷物車をつないで往復していました。

カーブが多いBLMにはハンドルが

 アルメントフーベルの丘に登りました。雲が晴れると、正面にアイガーがドーンと鎮座していました。

Allmendhubel を歩く

 ガソリン自動車は走らない、澄んだ空気とアルプスの素朴な雰囲気があふれるのどかな村です。

Mürren の道ばたで

 2泊したホテルの窓からのんびりとアイガーの眺めを楽しみました。

ホテルと朝食 Mürren 22、23日