関西百名山 紅葉の大原から大比叡、坂本まで

 絶好のお出かけ日和でした。きょうも山歩きを楽しみました。
 山仲間のM子さんが「比叡山に登ったことがない」とおっしゃる。それでは行きましょうと、Oさんとともにエスコートしました。
 京都・大原から京都一周トレイルを逆向きに仰木峠~水井山~横高山と越えて延暦寺へ。関西百名山の大比叡(おおびえ、848.1m)を制覇? 秘境駅に数えられる坂本ケーブルのもたて山駅に寄って、一気に坂本へ下山しました。15キロほどのロングトレイルでした。

 光のシャワーを浴びて杉木立の道を進みます。

 M子さん恒例のデザート。本日はカボチャづくしのケーキです。詳しい説明を聞きましたが、右から左で申し訳ありません。
 空洞になった幹をテーブルにしました。チョコレートの桜と若枝の紅葉のあまりの美しさにほれぼれ。もちろんお味もサイコーです。

 坂本ケーブルのもたて山駅です。ここで乗下車する人はほとんどいません。駅を降りても、山道が延びるだけです。
 カメラをかまえるわたしは、満員の乗客に怪訝な目で見られました。


 【2019/11/23 09:04】
 JR京都で待ち合わせて、地下鉄で国際会館までやって来ました。びっくりしました。この行列です。皆さんが大原に行くのです。臨時バスの3本目に乗ることができました。

 【09:46】
 大原の入り口にある戸寺で下車しました。
 同じ仲間と前回はここから鞍馬に向かいました。

 しまった! ここで弁当を買うのでした。

 よもぎ餅をひとつ、かぶりつきエネルギーを充填します。

 さて、京都一周トレイルのコースに沿ってスタートです。

 仰木峠を越えるこの道も、鯖にひと塩して京に運ぶかつての鯖街道(若狭街道)のルートでした。

 初っ端から汗が噴き出す急登です。

 【11:00】
 コースタイム通りに仰木峠まで登ってきました。

 この辺りは、わたしが一番好きな京都北山の景観です。何度、歩いたことでしょうか。

 カソコソと落ち葉を踏みしめて、膝にもやさしい道です。

 水井山(791m)は「大原の里十名山」のひとつです。
 大原を取り巻くような10名山で登ってないのは、仰木峠から尾根筋を北に向かう大尾山(681m)だけだとわかりました。これは登らなくてはなりません。

 【12:03】
 横高山(767m)まで登ってきました。
 ここで昼食にしました。

 きょうのわたしの昼飯は、JR京都の駅弁売店で買ってきた「なごみ弁当」(644円)です。一番小さな(安い)のを選びました。ちょっとした駅弁は漱石オーバーです。

 おにぎり2個と、簡単なおかずです。これで十分です。M子さんの手作りデザートが出てくるのがわかっていました。

 小一時間もゆっくりとして元気をチャージ。急坂を下ります。

 比叡山の千日回峰行を勤める行者さまが、ここだけ座ることが許される玉体杉からの眺めです。はるかに京都御所が見下ろせます。

 回峰行の行者さまが歩く同じ道を行きます。

 奥比叡ドライブウエーと並行して進みます。

 お地蔵さんが並んでいます。

 【13:26】
 延暦寺の釈迦堂に着きました。ここからは観光客の領域です。にぎやかです。

 延暦寺の紅葉は、黄色が多いです。真っ赤な紅葉はとはあまり出会いませんでした。

 延暦寺を拝観するには入山料が必要です。大比叡の登り口はこの先です。「大比叡に登ります」と告げて、無料で通過させていただきました。

 【14:20】
 比叡山のピーク、大比叡です。
 確かにここが関西百名山にも数えられていますが、観光地の延暦寺から登ってくると、なんだかあっけないです。「え、ここが頂上!」と、後から登ってきた女性グループからも声が上がっていました。

 坂本ケーブルの延暦寺です。ここでもすごい行列ができています。

 びわ湖大橋から沖島、遠くに伊吹山が臨めます。

 歩いてきたスカイラインの向こうに、比良・蓬莱山のなだらかな山頂が見えます。

 行列を横目に下山すると、足元をケーブルカーが通り過ぎます。

 乗降客がほとんどないから秘境駅となったのでしょうか。もたて山で、上ってくるケーブルカーを待ちます。

 通過するケーブルカーです。Oさん撮影の動画を借りてきました。

 裳立山遊園地の跡地です。そんな遊園地が、わたしが生まれた1949年にできたそうです。
 その前は、「桜花(おうか)」の発射基地だったそうです。桜花は、日本海軍が太平洋戦争中に開発した機首部に大型の徹甲爆弾を搭載した小型の航空特攻兵器です。

 坂本ケーブルの坂本まで下ってきました。

 【16:27】
 JR比叡山坂本がゴールでした。
 わたしのYAMAPの距離は14.9キロでした。よく歩きました。