茨木 キリシタン自然歩道を歩く

 茨木市北部の山間にある隠れキリシタンの里、千提寺(せんだいじ)辺りのキリシタン自然歩道を歩きました。
 トップの写真は、わたしのブログの「きょうの昼飯」さながらです。「縄文カフェ まだま村」で縄文定食を食べることも、楽しみでした。
 8キロほどのさして登りもなくて歩きやす、歴史と食に触れる道でした。、

 下音羽の高雲寺境内にあるキリシタン墓碑です。ほとんど読めませんが、上部にくっきりと十字が刻まれています。

 気持ちのよい自然歩道を下ります。きょうはいつもの女性5人と歩きました。

 「巨石の丘」という表示に、この日、ここだけの山道を登って行くと、巨石が並んでいます。岩の上で瞑想するのにぴったりです。

 【2020/02/08 09:38】
 JR島本で待ち合わせ、茨木から阪急バスで下音羽までやってきました。

 高雲寺へのまっすぐな石段を登ります。

 万両が真っ赤な実をつけています。

 大正11年に発見されたキリシタン墓碑です。慶長時代のものですが、発見されたときは、一方は手水鉢の踏み台に、他方は寺の靴脱ぎ石として使われていました。

 農道を忍頂寺に向けて下ります。

 古い案内杭に「キリシタン自然歩道」と書かれています。

 【10:09】
 東海自然歩道が横切る忍頂寺です。同じ仲間と、ここから東へ竜王山を越えて高槻まで、反対向きに箕面まで歩いたことがあります。

 バス道を離れて静かな道に入ります。

 土の上を歩くのは気持ちがいいです。

 静まり返った見事な竹林です。

 下調べはしていなかった「巨石の丘」の表示があります。「350メートルくらいなら」と進みます。

 ひと汗かいて到着した巨石群です。

 千提寺までやってくると、これまた下調べになかった古民家を改装したカフェ「The Forest of Arts MS Cafe」に出くわしました。

 庭には手作りのピザ窯があります。バーベキューセットやスモーク釜まで。

 出てこられた奥さんが内部を見せてくれました。素晴らしい空間です。
 静かなジャズが流れており、どこから鳴っているのかと探すと、梁の上に使っていない古い真空管アンプが載ってました。

 道を隔てた新築棟は、「一棟貸しの民泊にしようかと」。薪ストーブの暖かさがたまりませんでした。

【11:35】
 この日のお目当ての「縄文カフェ まだま村」です。縄文時代の竪穴式住居を模しています。解体した古民家20棟の古材と使っているそうです。

 地元産の野菜が彩りよく並びます。右は豆腐なんかを卵で包んで揚げてあります。
 おいしくいただきましたが、冷たい料理ばかりで、冷えた体にはちょっと残念でした。

 こんな山奥だというのに、実際には新名神ができて千提寺ICから5分ほどですが、予想外ににぎわってました。

 この囲炉裏を囲んで食べたかったですが、先客がいました。

 キリシタン遺物資料館を見学しました。内部は撮影禁止でした。
 教科書にも載っていた「聖フランシスコ・ザビエル像」はこの隣の民家で発見されました。
 

 現在は神戸市立博物館にあるザビエル像です。

 この民家のかまどの上の柱に縛り付けられた箱から見つかりました。

 キリシタン大名の福者、高山右近の像もあります。


 
 千提寺の辺りは、昔は閉鎖された山村だったのでしょう。そのためキリスト教信仰が営々と受け継がれてきたのでしょう。
 今は新名神高速が走り、千提寺ICもできてすっかり様変わりです。

 振り返ると、竜王山が臨めます。

 【13:51】
 大岩八幡神社には、立派な五輪塔があります。

 【14:16】
 舗装道を下ってきましたが、天気も陰ってきて寒いので、サニータウンの団地入口にあるバス停をゴールとしました。

 バレンタインデーが近いです。「いつもあちこち、連れて行ってくださって」とチョコレートをプレゼントされました。ありがとうございます。

 わたしは道中の後半から気分が悪くなり、ついには嘔吐、発熱となりました。帰宅後は、何もせずにベッドへ直行。ポカリだけ飲んで1日を過ごしました。まだ微熱が下がりませんが、こたつで暖かくして、ノートパソコンからアップしました。