エスビット専用のアルコール・バーナーをつくりました。アウトドアでメスティンを使って料理をするための加熱器具です。
エスビットというのは、ドイツの軍隊などで使われた白いタブレット状の固形燃料のことです。これを使って湯を沸かすためのエスビット・ストーブのことも、単にエスビットと呼びます。折り畳み式の五徳です。本来は燃料のエスビットを収納するスペースにぴったりと納まるアルコール・ストーブをあつらえたのです。
輸入品のホンモノのエスビットは2000円近くしますが、わたしはのはパチもので、郵送料込みで500円ちょっとでした。
厚さ0.5mmの薄い銅板でつくります。
カッターナイフで何度も切れ目を入れて、少しづつ、何度もペラペラを折り曲げると、簡単に切ることができます。
堅い木片をあて木にして四隅を90度に折り曲げます。
底ができました。
上板は、あらかじめ細工をします。
ガスの噴射口となる1.2mm、12個の穴を、電動ルーターで開けます。
ハンドニブラーという工具で、直径30mmの穴を開けます。
幅20mmの帯状の板を筒状にして、穴に差し込んで上部を折り曲げます。
上板と筒状の板をクランプで固定して、ハンダ付けします。
上部からもハンダ付けします。半田ごては100㍗の板金加工用です。
上板と底を重ね合わせてクランプで側面を固定して、ハンダ付けします。
エスビットの中に納まりました。蓋が完全に閉まっていないのは、ご愛敬です。
燃焼実験をしました。プレヒートが済むと、噴射口からガスが噴き出し、きれいに燃え上がりました。強力なようです。
山にもっていって、パスタでもするのが楽しみです。