My memory 駅 シャーフベルクシュピツッェは♬ドレミの歌の世界

 映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、家庭教師のマリアが子どもたちと山の上で「ドレミの歌」を歌うシーンから始まります。その舞台となったのが、シャーフベルク(1783m)です。
 シャーフベルクバーン(登山鉄道)の頂上駅、シャーフベルクシュピツッェまで登ってきました。ヴォルフガング湖を眼下にする雄大な景色が広がっていました。

 麓の湖岸駅には、急勾配を登るためにタンクが傾いている真っ赤な蒸気機関車が待機していました。

シャーフベルク登山鉄道で ♬ドレミの歌の世界へ

 麓にある湖岸の町、サンクト・ヴォルフガングは2004年の旅でも訪れましたが、ツアーのため駆け足でした。登山鉄道に乗リたかった思いを、15年後にかなえました。
 1泊して、黄昏から昼下がりまで。美味しいものもいただきました。

黄昏のザンクト・ヴォルフガング

ザンクト・ヴォルフガングの昼下がり

My memory 駅 バルセロナ・サンツのモーニング

 聖地・サンティアゴ・デ・コンポステーラまで800キロを歩いた2回目のカミーノ巡礼は、バルセロナを経由してrenfe(スペイン国鉄)でスタート地のサン・ジャン・ピエ・ド・ポーに向かいました。
 前日に関空からスキポール経由で空路、バルセロナに到着しました。安いホテルで1泊。まだ暗いうちにタクシーでバルセロナ・サンツ駅に乗り付けました。

 予約のALVIA(特急)には時間がありました。駅構内のカフェでモーニングセットを食べました。
 クロワッサンとコーヒー、それにスーモ・デ・ナランハ(生オレンジ・ジュース)のセットで4EURほどでした。
 この3点セットが、それから1ヵ月以上も続いた徒歩巡礼の朝の定番メニュとなりました。

バルセロナ・サンツ駅のモーニング

 近郊列車に混じって、マドリードやレオン、わたしが乗ったイルン・ビルバオ行きなどが発車。パリ行きのTGVもありました。

Paso a paso Dos プレ2=8/24 サン・ジャンで出発準備完了

スマホを更新 タブレットがついてきた

 スマートフォンを更新しました。
 わたしのスマホは、SoftBankと契約して24ヶ月が大きくオーバーしていました。奥さまのスマホと合わせて2台、それにインターネット接続、固定電話を合わせると1万円台後半に達しています。年金生活者にはこたえます。なんとかならないものかと、「機種変(MNP)」も想定してY!mobileに行ってみました。
 あれやこれや聞いているうちに話は一気に進みました。ネットのデータ容量50ギガとか、5分以内通話放題といった余分だった従来のプランをバッサリと切り捨ててしまい、最適解が見つかりました。
 機種保証もつけなかった代わりに登場したのがタブレットでした。2台のスマホのデータをタブレットと連携させておくと安心というわけです。支払い月額が大きくカットされるメドが付いてところにつけ込むように、月額1000円ほどのタブレット代が割り込んできました。
 「Lenovo TAB8」はC国製ですが、きのう17日に発売されたばかりの最新機種です。売価は47000円ほどします。こんなものをわざわざ買うことはなかったでしょう。
 で、肝心の支払い月額は5000円ほど安くなるという皮算用です。

 スもホも機種変しました。これまで使ってきたGOOGLE Pixel8からPixel9aに交代しました。
 返却のために梱包したPixel8の方がカメラ機能などは優れています。Pixel9aは後発機種ですが、カメラ機能に差がある廉価版です。とはいえ、カメラは愛用のデジカメで撮影するのでほとんど使いません。元気なバッテリーを積んだ新しい機種のほうがイイにきまってます。
 手続きは面倒でしたが、その作業をするのはわたしではありません。いささか時間はかかりましたが、新しい遊び道具を手にして満足しております。

My memory 駅 世界の湖岸で最も美しい街 ハルシュタット

 「世界の湖岸で最も美しい街」と称されるハルシュタットを訪れました。
 ウィーンからOeBB(オーストリア国鉄)に乗ってやってきました。前回のバート・イシュルから列車で南に半時間ほどです。
 駅にはホームが延びるだけで何もありません。船着き場に向かって坂道を下ります。

 対岸から渡ってくる連絡船を待ちました。
 急峻な山々に囲まれた澄んだ湖水を進む連絡船から眺める風景は、まるで絵葉書のような美しさでした。

ハルシュタット湖を連絡船で渡る

 ハルシュタットに向かう列車は、途中のグムンデンという町で運転休止となりました。なぜだか理解できないまま、親切なおじさんにつれられて代替バスに乗りました。

グムンデンで予期せぬ途中下車

 町の端までのんびりと歩きました。振り返ると湖面に映える最高の風景が広がっていました。

ハルシュタットに流れる静かな時間

My memory 駅 シシーが見初められたバート・イシュル

 ザルツカンマーグート地方の中心地、バート・イシュルは皇帝も愛した温泉地です。シシー、後のエリザベート皇妃はこの町で、フランツ・ヨーゼフⅠ世に見初められました。
 湖畔の美しい町、ハルシュタットからザルツブルクへ向かっていたとき。ザルツブルクから、映画「サウンド・オブ・ミュージック」にも登場するシャーフベルク登山鉄道に乗ろうと麓の町へ旅していたとき。わたしたちは2度も訪れました。
 でも、列車からバス、その逆と乗り継いだだけ。シシーの愛したカイザービラを訪れることはありませんでした。

 ハルシュタットから列車がやってきました。のどかなローカル駅です。

バート・イシュルはまたも素通り

 もう一度、ゆっくりと訪れてみたいバート・イシュルです。

残念ながら素通りとなったバート・イシュル

反田恭平のチャイコフスキー・ピアノ協奏曲第1番

 反田恭平のピアノで、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を聴きました。兵庫県立芸術劇場大ホールで、オケは香港フィルハーモニー管弦楽団でした。
 圧倒的迫力でグイグイと迫ってきました。出だしこそ指揮のリオ・クオクマンやオケと息があいませんでしたが、進むにつれて反田くんのペースに。第1楽章が終わったところで、思わず拍手したくなるほど。第3楽章後半の盛り上がりはすごく、弦から管、打とさまざまなオケの音を引き連れて堂々とゴールを切りました。
 チョンマゲ・スタイルに太った貫禄ぶりは4年前のショパン・コンクールを思い出させます。でもそこに留まっているのではなく、将来は自ら率いるジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)をフルオーケストラに仕上げて、自らが指揮するまでの道のりを突き進んでいるかのようでした。ますます目が離せなくなりました。
 アンコールは献呈(シューマン=リスト)でした。何回も聴いてます。チャイコフスキーとの対比もあって、限りなく優しさにあふれていました。

 後半はチャイコフスキーの交響曲第5番でした。
 香港のオケとはいえ、金管を主体に欧米人がメンバーの大半をしめています。ぽつぽつと日本人も。
 管の響きが分厚く、前列に座っていたのでトロンボーンの鋭い直接音が耳に突き刺さるようでした。ホルンもクラリネットもフルートも⋯。指揮者のオーバーアクションがちょっと気になりましたが、久しぶりにフル・オケのボリュームを堪能しました。

 大ホールが満席でした。
 文化庁芸術祭主催公演で、都倉俊一長官のあいさつもありました。

My memory 駅 ガッレリアが素敵なミラノ・チェントラーレ

 ガッレリア(Galleria)は、イタリア語でギャラリー(Gallery)のこと。ミラノ・チェントラーレ(中央駅)の最前部は「ガッレリア・デッレ・カロッツェ」と呼ばれるアーケード式の車寄せだったが、現在はコンコースになっています。幅200m、天井高は72mに達し、まるで美術館のようです。
 建築家のフランク・ロイド・ライトによって「世界でもっとも美しい鉄道駅」と称されました。

 国際列車が発着します。ところがわたしが乗ったローカル線普通は、汚れ果てたような車両で、あまりの埃っぽさに鼻炎が出るほどでした。

立派なミラノ中央駅と、汚れ果てたローカル線列車

 ミラノのガッレリアといえばこちら、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアです。

優雅なアーケード、ガッレリア

ミラノで乾杯! 夕食はガッレリアで

映画「ピアノ フォルテ」とショパンコンクール

 ピアノのショパンコンクールがいま、ワルシャワで開かれています。2次予選が始まったタイミングで上映中の「ピアノ フォルテ」を京都・四条烏丸のCOCON KARASUMAにある京都シネマで観ました。
 反田恭平が2位に選ばれた4年前のコンクールを追ったポーランド製作(2023年)のドキュメンタリー映画です。鳴り続けるショパンのピアノ曲をバックに、人生を賭けた緊張と栄光の舞台裏が描かれます。
 スポットライトが当たっているのは、ロシア、イタリア、中国などのコンテスタントが数人だけ。まるで親子か恋人かのような師弟や、怖~い先生に従う17歳、地元・ポーランドの期待を集めながら緊張に押しつぶされて途中棄権する若者と、ステージはくるくると回りました。そして勝者がー。

 ところが、日本人ファンとしては緊迫の瞬間を置い続けるカメラ・カットにがっかり。「セカンド・プライズ ショウヘイ・ソリタ」と発表されるシーンに、肝心の反田くんの表情はありませんでした。4位の小林愛実もさっと映っただけ。2人がいつ出てくるかと固唾を飲んでいた身には、なんとも肩透かしなエンディングでした。それでも客席からは見えない(行ったことはありませんが)リアルな人間ドラマに引き込まれました。

 わが家のテレビは、今夜もYouTubeからピアノの音を流し続けています。

My memory 駅 杭の上に立つアムステルダム中央駅

 運河の街、アムステルダムの中央駅です。赤レンガが美しいゴシックとルネッサンス様式を統合させた風情ある建物です。東京駅と似てなくもなく、姉妹駅になっています。
 建設当時は入江だったところを埋めた当てて、多数の杭を打ってその上に立っています。
 わたしはベルギーのアントワープから到着し、ベルリンへ旅立ちました。近くのスキポール空港やデン・ハーグへも利用しました。  

 ヨーロッパの駅としてはめずらしく改札口がありました。

アムステルダム ガントレットを走る

 フェルメールの「真珠の首飾りの少女」に再会するためにデン・ハーグへ向かいました。ところが⋯。

デン・ハーグへ 風車を見た旅

 ベルリンへの長い旅でした。

IC143 Amsterdam-Berlin に乗って

 運河巡りのボートは、中央駅のすぐ近くから乗船しました。

運河の街、アムステルダムを運河から眺める

アムステルダム 運河のあたりを歩く

My memory 駅 イェンバッハからアッヘンゼーバーンが汽笛一声!

 アッヘンゼーバーン(アッヘンゼー鉄道)は、インスブルックからOeBB(オーストリア国鉄)で東へ半時間ほどのイェンバッハから発車します。
 19世紀末に製造されたラックレール式の蒸気機関車は、山道をアッヘンゼー(アッヘン湖)に向けて登ります。

 シュッシュ、ポッポと最後尾から蒸気機関車が押し上げます。

蒸気機関車に押されてアッヘンゼーへ

 アッヘンゼーを船で渡り、湖岸の村、ペルティサウでのんびりとしました。

アルプス山中の湖岸の村 ペルティサウでのんびりと

 帰りのイェンバッハのホームです。出発表示は東向きはドイツのミュンヘン行き。反対向きはイタリアのボローニャ行きでした。
 乗車したアッヘンゼーバーンの他に、ツィラータールバーンも走っています。こちらにもノスタルジックな蒸気機関車が走っています。 

 かわいいイェンバッハの駅から町に出ることはありませんでした。

イェンバッハ 3つのレールの結節点