京都・平安神宮 リフレッシュされたチンチン電車、京電N52号

 京都・岡崎の平安神宮の応天門わきに、この春から「京都電気鉄道電車(京都市交通局ニ号電車)」が展示されています。国指定の重要文化財です。
 元は京都電鉄(京電)の狭軌電車として走っていたチンチン電車です。
 永く平安神宮の神苑内に置かれてましたが、老朽化したため全面改装され、保存場所も変わりました、

 京電は京都市電(京都市交通局)に吸収されましたが、狭軌路線として最後まで残った北野線を走っていました。
 京都市電に移籍後、狭軌(ナロー)のNをつけたN52号となり、さらに2号とナンバーは変わりました。 

 ナンバーが表示されていた部分は塗装されておらず、N52や2の数字が残っています。

 乗車はできません。運転席をのぞき込みました。

 向こうに垂れ下がっているロープを引くと、手前天井のベルがチンチンと鳴るのです。だからチンチン電車です。

 客室とをつなぐ部分に、京電の社章がついた金具が残っています。
 社章は水力発電者のタービンを模しています。琵琶湖疏水の水で京都電燈が発電。その電力で動いていました。

 客室をのぞき込むと、吊り革なんかがきれいに再現されています。

 「禁煙」という表示も見えます。

 ポールは前後向きに2本です。
 京電開業当時は1本でした。その後、集電・復電の2本架線となり、さらに1本架線と変遷しました。

 車軸周りもきれいに塗装されています。

 展示されていた説明文の資料写真です。N52当時の姿です。寺町通の御所の東にある京極小学校の前です。

 車番が2に変更後です。運転席周りも改造されています。

 神苑内に保存されていた2006年に、わたしも撮影していました。
 同じ頃に、あちこちに動態・静態保存された京電車両を撮影していました。今もも残っているのでしょうか。
 このブログ内では「京都市電の残影」というカテゴリーに分類しています。

 平安神宮の前は、蚤の市でにぎわっていました。

京都・近代美術館 「モダン都市生活と 竹久夢二」展

 京都・岡崎の国立近代美術館で「モダン都市生活と 竹久夢二」展を観ました。
 2024年に生誕140年と没後90年を迎えた竹久夢二。その絵と詩に魅了された版画家の川西英のコレクションから夢二の版画、書籍から絵葉書や封筒、千代紙、風呂敷までが並んでいました。
 イラストレーターであり、デザイナーであった夢二の世界を楽しみました。

 夢二とくれば「宵待草」です。
 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな
 夢二の作詞、多忠亮作曲のあの歌曲は「セノオ楽譜」から出版されました。その表紙です。

 あれれ。
 2つ並んで展示されていました。よく見ると、「待宵草」と「宵待草」です。出品リストは、どちらも宵待草となっています。
 ネットで調べると、植物名としてはマチヨイグサです。夢二も当初は待宵草としていたが、ゴロがよいからと逆転させたとか。ネットでは左の図柄で宵待草となっているバージョンも見つかります。ま、どちらでもいいです。

 島崎藤村の詩「初恋」から着想を得たというセンチメンタルで文学的な雰囲気を醸し出しています。

 「蘭燈」に惹きつけられました。
 著作権の問題がないのか、ほとんどの作品が撮影OKでした。

 セノオ楽譜 は、妹尾(せのお)幸次郎によって大正期に出版された、一連のピース楽譜です。表紙を夢二ら有名画家の作品が飾りました。

 「マダム・バタフライ(蝶々夫人)」もありました。

 ポリドール・レコードの月ごとの新譜宣伝のポスターです。

 本の装丁も手がけました。

 日本髪が美しいです。

 「九連環」の部分が、チケットになっていました。

 「夢二に憧れた川西英や恩地孝四郎をはじめとする昭和期の画家・版画家が描き出した都市生活やモダンな景観、前衛と遊びの世界」(説明文より)も並んでいました。
 川西が収集したサーカス研究資料の1つが「木下サーカスショー」のプログラムでした。昭和33年、神戸三宮駅前とメモ書きされています。
 ちょうどその頃に、わたには美術館のある岡崎公園で木下サーカスを観た記憶があります。大きな球形のカゴの中を、オートバイがクルクルと走り回ったのを、鮮やかに覚えています。懐かしくなりました。

 疏水の桜は散ってしまい、緑が鮮やかでした。
 
 京都国立近代美術館
 075-761-4111
 京都市左京区岡崎円勝寺町

ミキちゃん・マキちゃんの2段ベッドとソファー

 4歳になった末孫娘に頼まれた工作の時間でした。
 リカちゃんの双子の妹「ミキちゃん」と「マキちゃん」が眠る2段ベッドと、腰掛けるソファーです。
 薄板と角材で組み立てたて、ピンクとブルーに塗装しました。

 アクセントに百均出身の飾りもつけました。

 バーは、脱いだ衣服をハンガーにかけてぶら下げます。
 アルミ線でハンガーもつくりました。

 第1段階では、全体をピンクのカラーススプレーで塗装しました。

 ピンクを残す部分にマスキングテープや紙を貼りました。その上からブルーのスプレーで塗り重ねました。思いのツートーンに仕上がりました。
 次は、ばーばが布団をつくる番です。

 前編はこちらです。
 ミキちゃん・マキちゃんの2段ベッドの製作

 2年ほど前にソランちゃんの椅子をつくって以来です。
 「ソランちゃん」の椅子をつくる

兵庫芸文 大阪バッハの「マニフィカト」とおにぎり

 兵庫県立文化センターの大ホールで、大阪バッハ合唱団の第33回演奏会を聴きました。プログラムは、J.S.バッハのマニフィカトと、G.E.ヘンデルのデッティンゲン・テ・デウムでした。
 奥さまもソプラノでステージに並んでました。
 どちらも教会音楽ですが、トランペットやフルートが華やかに鳴り響く心地よい演奏でした。 
 指揮・テノールの畑儀文さんの演奏前の話で、バッハとヘンデルは同い年、生まれたアイゼナハとハレは150kmしか離れていないことを知りました。ドイツから出なかったバッハと、ロンドンで活躍したヘンデルの音楽の対比もおもしろかったです。

 分厚いチラシの束をもらいました。1枚づつ見ていると、よく存じ上げるお方の演奏会もありました。

 ミサ曲だと2時間半とかもあたりまえです。きょうは思いの外、短かったので、ホールを出てもまだ明るかったです。

 バッハとおむすびには、何の関係もありせん。
 コンサート前に阪急・西宮北口に隣接するアクタ西宮の食堂街へ行きました。軽く昼飯と、おにぎり家一粒 西宮店で「おにぎり定食」(946円)にしました。
 おにぎり2個をチョイス、小鉢2皿、みそ汁、漬け物がついてます。イートイン・コーナーでいただきました。

 「スパムおにぎり」は1個387円です。デラックス版には、定食にプラス料金66円が必要でした。
 おにぎりでもトータル1000円超となりました。今さらながらの食事代高騰に驚きながらも、炊きたてごはんの豪華おにぎりをおいしく頬張りました・ 

 いろんな具材があるものです。迷いました。

 おにぎり家一粒は駅や地下街にチェーン展開しています。

 おにぎり家一粒 西宮店
 0798-65-6660
 西宮市北口町1-1 アクタ西宮西館1階

 
 

ミキちゃん・マキちゃんの2段ベッドの製作

 あのリカちゃんに4歳の双子の妹「ミキちゃん」と「マキちゃん」がいることを、4歳になったばかりの末孫娘に教えられました。「2段ベッドをつくって」と。
 じーじへのうれしい頼み事です。タカラトミーのHP(画像も)で姉妹の身長などを調べました。

 ホームセンターで幅60mmの桐の薄板を買ってきました。柔らかい木材なので、簡単に切れました。

 固定具で直角をだしてボンドで固定。角材で手すりや階段をつくれば、外形はできあがりました。
 ピンクと水色のカラースプレーを買ってきて塗装すれば完成です。百均にそんな色はあったかな?
 ソファーも頼まれているのでした。
 あとは、ばーばに布団や枕を作ってもらいます。

ライブストーミングで聴く 鈴木雅明指揮「マタイ受難曲」

 オランダ・バッハ協会による、J.S.バッハ「マタイ受難曲」のライブストリーミングを聴きました。オランダ・ナールデンのフローテ・ケルク教会からの生中継が、インターネットにつながったわが家のテレビに映し出されました。
 29日14時30分(日本時間21:30)から始まりました。
 「アーカイブ配信はありません」ということだったので、テレビの前にデジカメをセットして録画しました。

 素晴らしい演奏でした。
 日本での演奏のような字幕はありません。こんシーンなんだろうと想像しながら楽しみました。

 イエス役のステファン・マクラウド(バス)に圧倒されました。すべて暗譜で堂々としています。

 「鈴木雅明さんに似ている」といわれることがあります。
 独・ライプチッヒのトーマス教会でBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)のマタイを聴きました。演奏会を前にレストランで食事をしていると、現地の人に「スズキか?」と尋ねられたこともありました。

 25分の休憩を入れて演奏は続き、終わったのは午前1時でした。
 録画の一部をアップしました。雰囲気が伝わるでしょうか。
 youtubeで聴くことができるようです。
 https://www.youtube.com/live/8JqyZmHkXpM

 

大山崎山荘美術館 「共鳴 河井寛次郎☓濱田庄司」を観る

 お隣の大山崎にある「アサヒグループ大山崎山荘美術館」まで歩きました。
 開館30周年になります。季節折々に、展示はもとよりクラシックな建物、入館料不要の庭を散歩するだけでも気持ちの良いスペースです。

 始まったばかりの記念展示が見たかったのです。「共鳴 河井寛次郎☓濱田庄司」です。朝日麦酒の初代社長、山本爲三郎が支援した民藝運動の中心的人物、河井と濱田の作品が並んでいます。

 館内は撮影禁止です。パンフレットの作品です。左側の3つが濱田、右が河井です。
 二人は東京高等工業学校(現東京科学大学)で出会い、京都市陶磁器試験場でともに研鑽を積みました。
 東山五条にある河井寛次郎記念館で、その作品にひきつけられました。河井の生活にまで触れられることができます。

 濱田はバーナード・リーチとともに渡英して、セントアイヴスでスリップウェアを蘇らせました。
 その技は日本にも持ちかえられて、立杭の丹窓窯などで今も引き継がれています。
 スリップウェアは「京都人の密かな愉しみ」(NHK-BS)でも、京都の日常に溶け込んだ器としてモーニングのシーンなどの登場しました。BLUE編の陶芸家、宮坂釉子(吉岡里帆)が修業に旅立ったのもセントアイヴスでした。Rouge編にも登場したばかりです。

 山荘のベランダから見下ろしました。向こうは石清水八幡宮がある男山です。

 玄関先にハナモクレンが咲いていました。撮影していると、大きな花弁が散り落ちて頭にあたりました。

 水辺には早くもシャガが花をつけていまいた。

 ベランダから見下ろした庭から、山荘を見上げました。
 白い点々に写っているのは、早くも風に吹かれて舞った桜です。

 アサヒグループ大山崎山荘美術館
 075-957-3123
 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3

でんしゃ すきなのどーれ

 「でんしゃ すきなのどーれ」
 この歳にして絵本をプレゼントしていただきました。すばらしい。はまってます。

 最初のページです。
 懐かしい京阪特急のヘッドマークです。これに乗って(先代ですが)大学に通いました。
 スーパーはくとは、会社出張なんかで何度もお世話になりました。
 東武・リバティ。尾瀬に旅したときに乗りました。

 尾瀬を歩く2017 東武特急「リバティ」

 すきなの どーれ

 いちばんちっぽけな、これです。
 銚子電鉄・デキ3号。

 横から見ると、あまりの短さにズッコケそうです。

銚子電鉄 すばらしき「鉄」の香り 「デキ3」

 マルーン。おなじみです。

 叡山電鉄・電動貨車
 わざわざ留め置きされている修学院で途中下車して撮影しました。

 

京城勝覧を巡る 第十三日 「らーめん切符」で鞍馬へ

 裏表紙のこれと同じと気づく人は多くはないのでは。へへ!

 同じ電動貨車は嵐電(当時は同じ京福電鉄)の帷子ノ辻に留め置かれていたのを覚えています。残念ながら画像が見つかりません。

 存分に楽しんでます。ありがとう。
 
 

 

「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」を観る

 「ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生」を、京都・烏丸御池の新風館地下にあるUPLINK京都で観ました(17日)。
 スタニスラフ・ブーニンはロシア生まれのピアニストです。1985年のショパン・コンクールを19歳で征し、華々しくデビューしました。スラリとした体全体から発せられる超絶テクニックえを駆使したエネルギッシュな演奏は、それまでのショパン像を打ち破りまじた。
 おぼろげな記憶ながら、わたしも大阪・フェスティバルホールで聴きました。
 それから40年。「沈黙と再生」を追ったドキュメンタリーです。

 映画はショパン・コンクールでの熱狂を集めた演奏から始まりました。ハイスピードでバリバリと弾きまくるスタイルは、バブル経済の絶頂に向けた時代背景とも合致していたのでしょうか。
 ブーニンは旧ソ連という枠組みから飛び出しました。

 日本の音楽大学でも教鞭を取りました。その後の沈黙は、病と事故だったのです。

 ブーニン 天才ピアニストの沈黙と再生

 ブーニンの再生です。とはいえ60歳を前にしているとは思えない風貌でした。もう「別れの曲」は弾けないそうです。
 エンディングはバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」でした。一音一音にブーニンの思いが込められたような素晴らしい演奏でした。でも、わたしにはあまりに硬質な、金属的な音として聴こえました。わたしの耳はもっと穏やか、墨絵の世界に引き寄せられているのかと感じました。

 新風館は、元京都中央電話局のレンガ作りの洋館がリニューアルされた複合商業施設です。

京都・三条 イノダコーヒ三条店のオーバル

 久しぶりに座ったイノダコーヒ三条店のオーバルです。どーんと広がる楕円形の重厚な木製カウンター席です。1970年の開店以来、愛され続けきました。
 2024年のリニューアルで楕円形の長辺は延長されましたが、円弧の部分は昔と同じだそうです。
 大好きな空間が、そのままでした。

 ホットコーヒーとラムロックのセットです。 
 コーヒーは砂糖、ミルク入りがイノダのオリジナルです。でも砂糖は別にしてもらいました。角砂糖1個だけを入れました。

 ラム酒の香りが豊かです。甘さもほどほどで、おいしくいただきました。

 奥さまは、いちごモンブランでした。

 振り返ると広い店です。2階もできていました。

 ウイーンのカフェのように新聞が並んでいます。産経も。

 行列覚悟でしたが、時間のせいかすぐに座れました。

 イノダコーヒ三条店
 075-223-0171
 京都市中京区三条通堺町東入る桝屋町69