ザルツブルクでバスに乗って

 【2010/09/24】

 ザルツブルクではバスに乗りました。日本のよりはひとまわり大きい感じの車体ですが、この日の運転手は若い女性でした。クラッチはなく、パワステも装備しているので、女性でも運転OKなのでしょう。
 窓の外にはホーエンザルツブルク城がそびえています。

 運転席脇に大きなディスプレーがついてます。これを操作して、発券してくれます。

 乗客は上部のトレーにコインを置きます。それを手前に引き寄せると、コインの大きさに従って選別されてスロットに落ちます。下部からコインごとに取り出すことができます。

 カラヤンの墓に参るため、Anif/アニフで下車しました。
 バスはベンツ製ですね。Salzburger Verkehrs Verbund/ザルツブルク交通システムの運行です。

 アニフまで行ったときのバス料金が、なんだか納得いきませんでした。ゆっくりとチェックしました。
 左の2枚は、ザルツブルク24時間チケットです。前夜、Salzburg Hauptbahnhof・ザルツブルク中央駅に着いて、ホテルのある旧市街まで市内バスに乗る前に購入しました。
 アニフは、この24時間チケットの圏外でした。行きは、バスを降りるときに24時間チケットを見せました。そのため「Aufpreis=追加額」を2EUR(2人分)支払いました。
 乗車したときには、念のため運転手に「アニフまで行きたい」と告げておきました。バス停ごとに次の駅を確認していると、「アニフ」の表示が出ました。さあ着いたと降りようとすると、「まだ、次だよ」とのこと。アニフ○○とかいう別のバス停が、ひとつ手前にありました。
 帰りは、2駅戻ったヘルブルン宮殿前で下車しました。当然2EURだろうと準備していると、これが3.6EUR。なぜに!?
 よくよく見ると「Einzelfahrt」と印字されています。片道券です。そうか、基本料金を支払っているのです。このとき24時間券を持っていることを見せたかどうかは覚えていません。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

セメリンク鉄道でアルプスを越える

 【2010/09/22】

 ウィーンからイタリアに抜けるには、アルプスの難所・セメリンク峠を越えなければなりません。1854年、難工事の末にセメリンク鉄道が開通しました。アルプスを越えた最初の鉄道です。
 最も標高が高いところにあるセメリンク駅には鉄道の設計者、カール・フォン・ゲガの記念碑と、世界遺産であることを示すプレートがあり、展示車両もとまっています。
 駅前には何もないそうです。行きのECはここに停車して、ハイカーや遠足の子どもたちがが降りていきました。帰りは通過でした。

 路線にはトンネルが15、アーチ橋は大きいもので16もあります。

 有名なカルテリンエ橋はどこかとカメラを構えていましたが、多分これがそうだと思います。

 コチラのアーチ橋も立派です。

 向こうの山の頂には古い城が。よく見かける風景です。

 ウィーン・マイデルリンク駅を出発するEC(急行)は、OeBB/オーストリア連邦鉄道のELが牽引していました。

 列車は隣国スロヴェニアのLjubljana/リュブリャナ行きです。スロヴェニア国鉄の青色のコンパートメントも混じってました。

 コンパートメントのドア横のある指定席表示です。この札が入っている区間だけが指定席です。それ以外の区間は、この席にも座れます。わたしが座ったこのコンパートメントには、窓際にリュブリャナに向かう若いカップルがが座ってました。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

Hamburg 「Miniatur WunderLand」に驚愕

 Hamburg/ハンブルクでいま、もっともホットなスポットです。「Miniatur WunderLand/ミニチュアワンダーランド」は、鉄道模型とジオラマの驚愕スポットです。計12kmにもなるHOゲージ線路が敷かれ、890両の機関車、20万体の人形、21万本の樹木などが設置されています。

 スイスの氷河急行が走ってきました。昨年、わたしが乗り、今年、ひっくり返りました!

 ズラリとディスプレーが並び、何人もがコントロールしています。

 ハンブルクの港に立ち並ぶ倉庫の広いフロアーを改装しています。

 わたしが入場券窓口に並んだのは10:47分です。15分ごとに50人づつ入場できますが、その時点で予約できるのは13:00からの分しかありませんでした。しかたないのでそれを予約して、2時間ほどハンブルクの中心街を散策しました。

 記念に雑誌を買いました。
 売店では、メルクリンの車両も売られてました。

 

グムンデンで予期せぬ途中下車

 【2010/09/23】

 陶器の町、Gmunden/グムンデンのHauptbahnhof/中央駅に降り立ちました。こんな途中下車は、予定にはありませんでした。
 中央駅はTraunsee/トラウン湖畔の旧市街からは1キロほど離れたところにあり、 路面電車が走っています。

 単線の路面電車は、駅から出てきた客を乗せると、すぐに出発してゆきました。

 ウィーンからザルツカンマーグート地方のハルシュタットに向かっていました。ザルツブルク行きECで出発して、途中のAttnang-puchheim/アットナン・プッハイム駅でローカル線列車に乗り換えました。

 ローカル線とはいえ、新造のきれいな車両です。これでハルシュタトに着くはずだったのですが…。

 グムンデン駅に停車すると、ほとんどの乗客がゾロゾロと降りてしまいます。どうしてだろうと不思議に思っていると、隣の席に座っていたおじさんが「ここからはバスで行くんだよ。ついておいで」と。
 それらしい車内アナウンスを聞いた覚えはありません。もっとも英語でもおぼつかないのに、ドイツ語なんてちんぷんかんぷんですが。

 なぜだかわからないまま駅前に止まっているバスに乗り込みました。

 「トラウン湖だよ」。親切なおじさんが教えてくれました。きれいな光景です。

 バスは、グムンデンから2つ先の駅に到着。乗り換えた列車はしばらく待つと発車しました。ハルシュタットには、予定より半時間ほど遅れただけで到着しました。

 改めて写真を見ると、バスの窓に「代行バス」の表示が見えます。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

グラーツの旧市街をトラムは走る

 【2010/09/22】

 オーストリア第2の都市、グラーツを訪れました。旧市街は世界遺産に指定されています。プラハにも似た美しい町です。

 旧市街の真ん中にある中央広場は1160年に生まれました・広場の向こうには市庁舎がそびえています。

 新型のトラムは、いろんな塗色が施されています。

 車内から臨む市庁舎です。

 新旧のトラムが中央広場駅に停車します。

 やはり旧型のグリーン基調の車両が、古い町にはフィットする気がします。

 エッゲンベルク城行きのトラムがやって来ました。ここには、豊臣秀吉の大阪城を壮麗に描いた「大阪城屏風」を内装に使った部屋があります。行ってみたかったのですが、時間切れです。

 トラムは交差点でカーブするときに、方向指示器を点滅させます。こんなのが付いていることを初めて知りました。

 新型低床車の車輪は覆いでカバーされています。

 真っ赤なルージュの唇のような箱です。ここに切符を差し込んで、乗車時刻を刻印します。

 運転手は、自動車並みに右足のアクセルとブレーキを操作します。ハンドルはありませんので、上半身はヒマそいうです。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

ウィーンの町をトラムは走る

 【2010/09/21-22】

 ウィーンの町に赤いトラムがよく似合います。
 リンクからちょっとはずれたフンドルトヴァッサー・ハウスの前を走る新型のトラムです。カラフルな市営住宅とよくマッチしています。

 24時間券(5.7EUR)を買って、最初の使用時にガチャンと刻印すると、それから24時間、市内交通はすべて乗り放題です。トラム(路面電車)でも地下鉄でもバスでも。これをもっていると、すぐ先のトラム駅でも、つい乗ってしまいます。便利なこと、このうえもありません。
 一番下は1回券(1.8EUR)です。
 トラムでは、ふつうは乗車券を見せる機会はありません。地下鉄にも改札はありません。でもただ乗りはご法度。たまに私服乗務員が検札を初めて、そのとき有効な乗車券を持っていないと、有無を言わせず1万円ほど(80EURだったかな)を徴収されます。過去に一度だけ、地下鉄を降りたら、網を張っているのに出くわしたことがあります。

 旧市街を囲んでいた城壁を取り除いたあとにリンク(環状道路)ができ、そこをトラムが走っています。左はブルク劇場です。

 以前は「Ring-Kai-Ring」と表示しているトラムが走ってました。これに乗れば、安心してリンクを一周できたのですが、廃止になったようです。

 トラムの運転席は片側にしかありません。折り返し運転はできないので、ターミナルには大きなループ線があります。ここはプラター公園です。

 トラムの車内です。使い古されてつるつるの座席です。

 こんな電車が走ってました。よく見ると、引っ張っている無蓋車の上の新型カーの宣伝のようです。ひがな1日、リンクを回っているのでしょう。

 オペラ座前からは、バーデン行きの私鉄も発車します。
 ウィーン南駅が工事中のため、代替駅となっているマイデリンク駅に向かうために乗りました。これも24時間券が有効です。
 
 バーデンはウィーン郊外の温泉保養地で、ベートーベンも滞在しました。

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

バルト海を渡る「渡り鳥ライン」 ちょっと期待はずれ

 【2010/09/16】

 「渡り鳥ライン(Vogelflugline)」は、デンマークの首都・コペンハーゲンから、ドイツ北部の主要都市・ハンブルクを結ぶ交通幹線です。中央ヨーロッパから北極はスカンジナビアへ渡る鳥のルートと重なるためにこう呼ばれています。
 デンマークのロービュとドイツのプットガルテン間19キロは、フェリーで結ばれています。45分の船旅まで体験しましたが、ただ風が強いばかりでした。

 あらかじめ日本で購入していた乗車券と指定席券です。

 デンマーク南部の平原を、DB/ドイツ国鉄のICE-TDが突っ走ります。車内のディスプレーに速度が表示されます。「181km/h」がわたしの確認した最高速度でした。

 鉄道・自動車併用の特徴ある橋を渡ります。

 コペンハーゲン行きのICE-TDとすれ違います。

 ロービュで列車はそのままフェリーに乗り込みます。すぐ横のトラックとともに進むちょっと不思議な光景です。

 プットガルテンの岸壁が見えてきました。
 この間は、甲板やカフェテリアで過ごしました。

 エレベータで3階デッキに降ります。

 3階デッキには、ICE-TDが長い車体を横たえています。

 ドイツに上陸します。

 車内の様子です。2等ですがゆったりとしています。

 Hamburg Haupt Bahnhof/ハンブルク中央駅に到着しました。コペンハーゲンから4時間半の旅でした。

ヤツメウナギとご対面 デンマーク国鉄の車両

 【2010/09/16】

 デンマーク国鉄(DSB)の顔です。「ヤツメウナギ」の愛称があります。コペンハーゲン中央駅に向かう空港駅で最初にこれがヌーッと現れたときは、「出たー!」という感じでした。

 「IC3」型の3両編成の気動車です。加速性を重視した設計になってます。
 車両端には、ゴム製の大きな連結幌がついています。このため、編成連結が簡単という、すこぶる合理性を備えたデザインです。そうとわかってくると、なかなかかわいく見えてきます。

 DLに引かれた長距離列車です。

 こちらは最新型のようです。「IC4」型のようです。

 S-tog/エストーと呼ばれる近距離列車です。次々にやってきます。

 派手なペインティングです。この車両は自転車OKです。無線LANが可能な車両もありました。うらやましい。

 この写真は、いずれもコペンハーゲン中央駅で撮影しています。

 午後3時45分発のハンブルク行き列車を待ちます。「渡り鳥ライン」と呼ばれる列車で、バルト海をわたってドイツまで走ります。
 列車はドイツ国鉄(DB)自慢のICE気動車版、ICE-TDです。撮影しようとホーム中央で待っていました。日本のように「○号車はここ」といった表示は一切ありません。ところが、到着直前になって駅員が「ハンブルク行きはずーっと前の方に止まる」と教えてくれました。ホームに入ってきた列車を追って、大慌てで移動するのが精一杯で、車両の撮影はできませんでした。残念!

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。

早朝のコペンハーゲン中央駅

 【2010/09/16】

 おとぎの国のお城のようなコペンハーゲン中央駅です。ターミナルではなく、貫通駅ですが、正面はレールの伸びる方向を向いています。

 この道を隔てたところにチボリ公園があります。

 時差ぼけで、旅の始めは朝早くに目が覚めます。ホテルは駅前だったので、早朝の散歩です。

 自転車通勤の車列が猛スピードで走り抜けます。自転車道は歩道とは明確に分かれています。

近鉄吉野線の2駅

 近鉄吉野線は、2つの駅が「近畿の駅百選」に選ばれています。
 終点の吉野駅です。
 日本一の桜の名所「吉野山」への玄関口。駅舎は大和棟の民家を模した建物で、歴史の重みにふさわしく落ち着いた駅-というのが選定理由です。

 阿部野橋行きの特急がホームに止まってます。

 桜のシーズンは終わったので、駅前の土産物店も客はまばらです。

 吉野駅

 福神駅(ふくがみえき)は、その縁起がよさそうな名前から選べれたのかと思ったら・・・。
 バリアフリーに配慮した英国田園風のメルヘンチックな駅-です。
 近くに近鉄が開発したニュータウンがあります。その玄関駅です。クルマで走っていると、山間部も道が急に広くなり、ゆったりとした一戸建てが並ぶ住宅街に出ました。

 吉野行きの特急が通過してゆきます。

 福神駅

 人気ランキング・アップへの応援をお願いします。下のバナーをクリックしていただくと、1票です。