中央アルプスの千畳敷カールを歩きました。4日ほど前に急に思い立ち、ネットで1夜の宿だけ予約しての旅でした。
氷河が削り出してできたカールは、高山植物が咲く雲上の楽園です。でも花のシーズンには外れ、全山が赤や黄色に染まる紅葉にも遅すぎました。
あいにくの天気となり、ガスが終始、宝剣岳を覆っていました。カサをささなくてもよかったのが幸いで、一瞬ながら晴れ間ものぞいて雄大な景色を楽しむことができました。
木曾駒ヶ岳につながる八丁坂の登りです。ガスの彼方が乗越浄土ですが、もはやわたしとは縁のない世界になりつつあります。
ガスが晴れて宝剣岳の岩峰が姿を見せました。剣が池に咲くナナカマドの赤い実がきれいでした。
【2024/10/18 10:18】
大阪・水無瀬を午前6時過ぎに出発。名神ー中央道と走り、駒ケ根インターで降りて麓の菅の台バスセンターの駐車場までやってきました。
マイカーの乗り入れはここまで。バスで駒ヶ岳ロープウェイ始点のしらび平に向かいました。
しらび平は標高1600mほどです。ロープウェイは7分半で標高2616mの千畳敷まで運んでくれます。
麓の山肌はまだ緑が多いです。
標高が上がるにつれて、ダケカンバの黄色一色になってきました。
千畳敷駅の気温は13.0度しかありませんでした。
お椀にえぐられたカールの上部です。左上の宝剣岳はガスに覆われています。
駒ヶ岳神社から時計回りに遊歩道を一周しました。
遊歩道は大きな岩が階段状になっていて、歩きにくいです。
ナナカマドが赤い実をつけています。紅葉も見事だったはずですが、葉はすでに枯れ落ちつつあります。
ガスが上ってくると、一瞬にしてロープウェイの駅舎も見えなくなります。
八丁坂の分岐点までやってきました。ここから上は登山の領域です。
右側のちょっとした上り道を歩いてきました。
奥さまはスイス・アルプスのようななだらかで歩きやすい遊歩道を想像していたようで、「ちょっときつかった」と。
ヤマハハコの白い花です。数少ない花でした。
こちらは何かの実でしょうか。
同じ花のなれの果てのようです。でもそれなりに美しいです。
花が咲いていないとわかりません。
こちらはツワブキのようです。
姿を見せた宝剣岳の鋭い岩峰です。ここは登った記憶があります。
剣が池まで下ってきました。
岩陰の反射と赤いナナカマドのコントラストが美しいです。
シラタマノキが咲いていました。
ゴゼンタチバナは地表近くに赤い実をつけています。
南アルプスの山容を記した案内がありました。でも何も見えせん。
駅に戻ってすずらんソフトクリームを味わいました。
暑い夏でもソフトクリームとは縁がない奥さまが、「おいしい」とかじりつきました。
下りのロープウェイです。上りとは反対の山側の窓から眺めました。
2段になった滝がきれいでした。
動画でも晩秋の山肌を撮影しました。