ライプツィヒ 幻に終わった「PLAY BACH」

【6/9】
bachfest/バッハ音楽祭は期間中、聖トーマス教会やニコライ教会、ゲバントハウスなどいろんな会場で、いろんな演奏会が開かれます。
そのプログラムに「Jacques Loussier Trio」の文字を見つけたときは、え、ホント!!と、一瞬、目を疑いました。
1960-70年代に「PLAY BACH」のタイトルでまさに一世を風靡したのがジャック・ルーシェ・トリオでした。それが出てくるのか!!
半ば信じ、半ば疑いながら午後9時開始のマルクト広場オープンステージに行きました。
確かにピアノ・トリオが演奏しています。でも、ジャック・ルーシェ・トリオでないことは明らかです。????

演奏は進みますが、左の画面に大写しになっている流ちょうにピアノを弾いているのが誰なのかといったインフォメーションは一切ありません。演奏の合間にピアニストはマイクを握り、ドイツ語でなにやら話します。その言葉の端に「ジャック・ルーシェ」という音も混じったようですが、当然のこととして理解できませんでした。

期待したホンモノとは違いましたが、結構楽しいバッハに引き込まれました。
マルクト広場に面した旧市庁舎の時計は午後10時を指そうとしています。でも、まだ空はこの青さです。

ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団は、クラシックのLPを聞きはじめたころからの馴染みです。その本拠地のゲバントハウス(織物会館)の大ホールです。ここに入ってみたかったので、8時から始まる「Bach und Jazz」という演奏会のチケットを買っていました。
でも、この演奏があまりにも紋切り型で、最初の休憩時間でさよならしました。

東ドイツ時代に建てられたホールです。もう一度、ゲバントハウス響の演奏をゆっくりと聞きたい思いを残して、そそくさとマルクト広場に向かいました。

bachfest2012のプログラムです。

Jacques Loussier Trio の文字は確かにあります。

ライプツィヒの町はバッハだけではありません。サッカーのユーロ選手権が開かれていたので、町のカフェは遅くまでテレビ応援のファンでにぎわってました。

PLAY BACH のLPを見つけました。
ジャック・ルーシェ・トリオの演奏で、初めて「イタリア協奏曲」を聴き、オーケストラと競演した「ブランデンブルク協奏曲第5番」を知りました。わたしのバッハの原点です。
今度の休みには、このLPに針を降ろしましょう。

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