初登り 小楠公ゆかりの飯盛山

 正月から長引いていた風邪も、やっと治ってわたしにとっては今年の登り初めでした。
 いつもの山仲間と向かったのは大阪東部、生駒の北に連なる飯盛山(314.3m)です。FM放送の送信塔があることで、その名を知ってました。
 ここ数日の寒さはどこへやら。日差しが心地よい穏やかな1日でした。

 スタートは、野崎観音(慈眼寺)でした。「野崎詣り」で信者を集める有名な寺です。
  

 飯盛山の頂上には、小楠公と呼ばれる楠木正行(まさつら)の像が立っています。1348年の四条畷の戦いで足利方の高師直(こうのもろなお)に敗れ、自害した楠木正成の嫡子です。

 山道に、ドングリなどでつくった素敵な造形がさりげなく飾られていました。


 【2019/01/14 10:04】
 JR学研都市線の野崎に集まりました。足の調子が悪かったM子さんも復帰できて、昨年10月の八経ヶ岳以来の7人がそろいました。

 飯盛山のハイキングコースです。右側に書かれているモデルコースを歩きました。

 野崎観音の参道です。山の中腹に野崎観音が見えていました。

 大東市のマンホールです。
 野崎詣りでは、寝屋川の船路による者と土手の陸路を歩む者が互いにののしり合う奇習が名高いそうです。その様をデザインしています。

 縁日でもないのに今も参拝者は多いです。

 歌舞伎、浄瑠璃のお染、久松の心中物語の舞台ということで、その塚がありました。

 あめ湯がふるまわれていました。ありがたくいただきました。

 生姜が効いています。体が温かくなりました。

 【10:34】
 境内を抜けてハイキングコースに進みました。

 初っ端から階段でした。

 野崎城跡です。標高114.4mの山頂に本曲輪があったそうです。

 ハイキング道はよく整備されています。すれ違うハイカーも多かったです。

 「七曲り」という急坂がありました。たしかに7つ以上折り返していました。

 明るい尾根筋を進みました。

 辻の新池の畔にあった寒暖計は、なんと14度を指していました。寒くないはずです。

 FM放送の送信塔が見えてきました。

 【11:32】
 飯盛山の頂上です。

 陽だまりの休憩所で昼飯にしました。
 わたしは、地元・水無瀬の駅前にあるパン屋「Pao(パオ)」でパンを買ってきました。ポタージュスープに湯を注いでいただきました。

 トーストにハムエッグがおいしいです。

 M子さんが焼いてくれたケーキです。きょうは栗の渋皮煮が詰まって、上品な味でした。

 大阪平野を一望しました。ガスがかかっているのか、淡路島までは確認できませんでした。

 ハイ、ポーズ!

 M子さんのザックには、これまでに登った山のバッジが誇らしげでした。
 ちなみに、この日のメンバーのザックは、ノースフェース、ミレー、ドイター、コロンビア、モンベル、それにカリモールが2人と、まるでブランド市でした。

 【12:24】
 楠公寺に行ってみました。比較的新しい寺のようで、昭和25年(1950年)に飯盛山妙法寺改め楠公寺としたとか。楠木正行をはじめ「四條畷の戦い」の戦死者を弔うために開山したそうです。

 菊水の御紋が彫り込まれています。

 たくさんの地蔵が並べられていました。

 飯盛城の石垣が残っていました。

 北側の展望が開けました。天王山からわが島本町が見下ろせました。

 急な階段を一気に下りました。

 不思議な枝ぶりの大木でした。

 永年、風雪に耐えているようです。

 【13:11】
 住宅街の端に下ってきました。

 【13:17】
 四条畷神社に参りました。
 きょうは成人の日でした。振り袖姿のお嬢さんも参ってました。

 楠木正成・正行親子の「桜井の別れ」です。舞台の桜井(島本町桜井)は、わたしの住むすぐ近くのJR島本駅前です。同じ構図の像があります。

 四条畷神社は、建武中興十五社の一社で、楠木正行を主祭神としています。

 【13:53】
 JR四条畷にゴールしました。さっそく駅前の居酒屋になだれ込み乾杯となりました。

 生ビールにおつまみ3点がついた「ほろ酔いセット」の2人分です。即席の新年会となりました。