京都・大原野のフジバカマ園に、秋の七草のフジバカマが咲き乱れています。蜜を求めてアサギマダラなどの蝶が飛来します。そんな光景を撮影しようと大きなカメラを手にしたおじさんらが群がってきていました。
浅葱色(あさぎいろ)は、蓼藍(たであい)で染めた明るい青緑色のことだそうです。平安時代にはその名が見られる古くからの伝統色です。その色が斑になっているからアサギマダラです。
長距離を飛ぶことで知られるチョウです。マーキングの調査で、台湾にまで飛んで行っていることが確認されています。
飛んでいる姿を写すのは、素人には難しいです。
フジバカマは藤袴とも書き、紫色の小花かぎっしりと咲きます。環境省の準絶滅危惧種に指定されています。
平成10年に大原野でその原種が発見されました。これからは、オミナエシ(女郎花)などの希少植物も育てたいといことです。
イシガケチョウっという珍しいチョウも休んでいました。かわいそうに片側の翅が損傷しています。
翅表に石崖(石垣)のような模様があります。
ツマグロヒョウモンが美しい翅を広げています。
翅の表と裏では文様が違います。
オスがメスを追っているようです。
向こうから見られていると思ったら、案山子でした。
向こうの山は、カタクリの花が咲く小塩山です。
「産経新聞」(9月30日朝刊)に掲載されていました。
万葉集で秋の7草にあげられているのがうなずけるような、野性味いっぱいの群生が見事ですね。数年前、近所で分けてもらって10株ほどを鉢植えしています。小さな蕾が数個ついているだけですが、貴兄の写真を思い描きながら開花を期待することにします。