雲ケ畑の足谷にベニバナヤマシャクヤク(紅花山芍薬)を見に行きました。雲ケ畑を代表する花だそうです。
京都北山の雲ケ畑は、中学生のころからハイキングルートとして何度となく歩いてますが、この花を見たのは初めてです。
純白の花弁が、半開きでふんわりと蕊を覆って、はじらいの表情を見せています。
めしべは、個体によって本数が違うようです。
ヤマシャクヤク(ヤマシャク)にベニバナと冠しています。紅色をしているのが特徴なのでしょうが、ここで咲いているのはみんな真っ白です。
ヤマシャクヤクはもう少し早い時期に咲くようです。別の品種です。
アップで撮影しています。実際には花の直径は6-7センチほどとかわいいです。鑑賞用の大輪のシャクヤクとは大違いです。
高さは50センチほど。スラリと伸びた茎の先に咲いています。
つぼみもかわいいです。
ベニバナヤマシャクヤクは京都府のレッド・データブックで絶滅危惧種に指定されています。
京都府は、雲ケ畑出谷町足谷地区を「ベニバナヤマシャクヤク成育地保全地区」に指定して保護しています。
「雲ケ畑・足谷 人と自然の会」という団体が、京都府の委託を受けた巡視活動が行っています。
ゲートとなっている足谷小屋です。ここで入山届に記入しました。わたしは事前にこの会にメールで問い合わせて、入山の許可をいただきました。
ゲートから一本道で延びている作業用道路を進みます。かなりの急坂もありました。
ゆっくりと歩いてちょうど1時間。作業道路の終点です。
この辺りにベニバナヤマシャクヤクが咲いていました。
「九芍亭」と名づけれたツリーハウスのような休憩施設があります。
この前のテーブルを借りて昼飯の弁当を食べました。
クリンソウの群生地を木道で抜けて、さらに奥まで山道は続いているようです。桟敷ヶ岳への稜線へとつながるようです。
咲き遅れたクリンソウが、一輪だけ花をつけていました。
クリンソウの大群落です。咲いているときにやってくればすごい光景でしょう。
タツナミソウ(立浪草)が可憐な花をつけています。
エゴノキが白い花を垂らしています。
ツルアジサイ(蔓紫陽花)が、大きな花を咲かせています。
コアジサイは、薄紫に輝きます。
ヘビイチゴでしょうか。あまりおいしそうではありません。
コショウノキとプレートに書かれていました。胡椒のように辛いそうです。
京都市内を上り、上賀茂神社の横を通って雲ケ畑に向かいました。もくもくバスの終点、岩屋橋からさらに祖父谷峠への林道を走ったところです。
ゲート付近では携帯電波が拾えず、YAMAPを作動させることができませんでした。途中から動いています。