ヨハネ受難曲を聴く 久しぶりの大阪、~の音楽会、~のマクド。

 久しぶりの大阪でした。わたしは大阪府下には住んでますが、大阪市内は1年数か月ぶりでした。それでも梅田辺りの雑踏は敬遠して、車での直行、直帰でした。
 OBPのいずみホールです。ここでの音楽会は、1昨年の秋にモーツァルトのレクイエムを聴いて以来です。2回目のワクチン接種から2週間が過ぎ、そろそろ抗体もできたはずです。
 大阪バッハ合唱団の演奏するJ.S.バッハのヨハネ受難曲でした。コーラスなのに、そろいのワインレッドのマスク着用です。最初の音が発せられたときは、そのくぐもった声にびっくりしました。高音がまるで冴えません。でもそんな音に慣れるにしたがって、バッハのハーモニーがぐんぐんと迫ってきました。やはり生は素晴らしいです。コーラスやソロのみなさんの、久しぶりに歌えた喜びが伝わってくる熱演でした。

 感染対策は万全でした。
 観客もマスク着用は当然、「ブラボー!」禁止、ゾーンごとの退出、チケット半券への名前、連絡先の記入などなど。わたしはオランダ・バッハ協会の黒マスクをしていました。
 入場者は定員の50%未満。指定席はひとつ置きで、わたしの列は偶数席だけ。前後の列は奇数席だけとなってました。

 早めに行って簡単に昼飯にしました。松下IMPビルのマクドナルドで「ビッグマック」をいただきました。

 マクドで食べるのは、2年前のオーストリア以来です。グラーツからウィーンに戻るとき、駅のマクドで4.8EURの「1st set」を買って列車に乗り込みました。味も価格も似たようなものです。

 ビジネス街の土曜日ということか、店内はガラーンとしていました。

 マクドナルド アイ・エム・ピービル店
 大阪市中央区城見1-3-7
 06-6920-1218

 きょうはカメラをもっていなかったので、スマホで撮影しました。そこそこに写るものです。

憧れの 300Bシングル・アンプの製作 その1 シャーシの加工

 憧れの3極管真空管、300Bを使ったステレオ出力アンプの製作を始めました。真空管やトランスなどのパーツを仮置きしてみました。
 春ごろから、ぼつぼつとパーツを集めてきました。
 昔なら京都・寺町や大阪・日本橋の電気店に出かけたところですが、今やそんなパーツ店はほとんどが姿を消しました。おまけにコロナで外出自粛とあって、みんな宅配でした。
 ヤフオクのお世話にもなりました。自宅で眠っていたパーツも引っ張り出してきました。

 シャーシといって、重たいトランスや真空管を載せる土台を作りました。これが一番の力仕事で、たいへんでした。
 アルミ製で、350×200×50mmの大きさの箱です。方眼紙にパーツを並べて、真空管ソケットが入る丸穴、トランスの角穴、ビス穴などの設計図を描きます。方眼紙をシャーシに張り付けてプロットします。
 電動ドリルでの穴あけは騒音を発します。だれもいない公園に行って、木陰で作業しました。

 直径30mmの丸穴は、シャーシ・パンチという専用工具で開けます。直径が50mmの2カ所の穴は、ハンド・ニブラーを使いました。どちらも高校生のころに入手した時代ものです。

 ひと握りで1mmほど進みます。根気よく切り続けるのですが、握力が足りません。
 アルミは柔らかいとはいえ、厚さ1.5mmは限界です。もう一方の手を添えてやっと切れます。続けて90度ほど切り進むのがせいぜいで、何回にも分けて作業しました。

 左の大穴は、まだ半周です。

 シャーシの表面をサンドペーパーで磨き、サーフェーサーという下塗り塗料をスプレー。さらにアルミカラーのスプレー塗料を吹き付けて、シャースはでき上がりました。

 使用する中国製真空管、PSVANE-300Bです。
 昔は、映画館の拡声アンプなどにも使われていた大型出力管です。ウェスタン・エレクトリック(WE)製のWE-300Bが、オーディオ・マニアの間では絶大な人気を誇っています。でも高価です。新品は存在せず、たまにヤフオクに登場しても2本で20ウン万円もします。とても手が出ません。
 真空管は、20世紀末までに西側諸国では生産がストップしました。今もロシアや中国などでは、マニア用が作られています。
 農薬たっぷりのmade in Chinaは敬遠してますが、真空管なら耳に悪影響を及ぼすこともないでしょう。

 PSVANE(プスバン、中国名ブランドは「貴族之声」)の真空管は、現在使っている出力アンプにも挿さっています。2A3Cという違った真空管ですが、予想外に良かったので、今回も採用しました。
 ヤフオクでゲットしましたが、1本1万円しませんでした。おかげで、コピー球と承知での上で長い間の憧れだった300Bアンプに挑戦する環境が整いました。

備忘録として使用したアウトプット・トランスも掲載します。

 

 Softoneという横浜にあるガレージメーカーのRW-20です。シングル用ユニバーサル20W出力トランスで、Rコアが使われています。2個で25kほどでした。

 在庫はなく発注から製作にかかったようです。納品まで1カ月ほどかかりました。

 ケースは黒とシルバーがあり、シャーシに合わせてシルバーを選択しました。

 使用しないリード線も多く、ケース内に収容しました。
 絶縁のための端末処理材から結束バンドまでが同梱されているという親切さでした。

 Softone RW-20

 メーンアンプの真空管交換 PSVANE(貴族之声)2A3C

「ピアノ発表会 2021」 これでおしまい

 わたしのピアノ発表会が、やっと終わりました。わたしがピアノを弾いたわけではありません。例年のようにスタッフとして、奥さまたちが開く「ピアノ合同発表会」のカメラマン兼CD編集人兼ビデオ編集人を務めました。
 出演者29人それぞれに5カットの写真を撮影、プリント。ホール録音の音源をCDに編集、コピー。動画(撮影は別)のDVD、Blu-rayへの編集とコピー。それぞのケースにラベルを作り、プリントしてカットなどなど。コロナで外出もままならず、たっぷりとある時間を存分に使わせていただきました。

 発表会は、2週間前に茨木市のホールで開かれました。
 コロナ対策を尽くし、大勢が集まらないように3部構成に。検温や消毒も怠りませんでした。

 カメラマンの仕事は毎年のことで慣れたものです。前から、後ろに回ってと、リハーサル時間は動き回っていました。
 撮影したカットは2000を超えていました。それでも、これまでよりは少なかったですが、疲れました。歳を感じざるをえませんでした。
 動画編集は、慣れない作業のうえ、非力なパソコンのために四苦八苦。なんとか仕上げることができました。

 恒例のスタッフ弁当もいただいていました。今回は、自分でコンビニで調達してきました。

芦屋 Classicaのサロンコンサートとビゴの店

 「音楽を心から愛する人々の 会員制サロン Classica」で、チェロ演奏のサロンコンサートを楽しみました。
 演奏が始まる前のサロンです。静かな音楽が流れていました。スタインウェイのフルコン・ピアノの両側に、負けじと堂々としたスピーカーが置かれていました。タンノイのウェストミンスター・ロイヤルGRです。
 残念ながら小音量だったので、その実力を感じることはできませんでした。

 メーンアンプは管球式でした。ドライバー管はVT105のようでしたが、プッシュ・プルの出力管はトッププレートの大型送信管でしょうか。オーナーにお聞きしましたが「作っていただいたので、真空管の名前はわかりません」とのことでした。

「平井祐心 チェロ・リサイタル」でした。
 まだ10歳そこそこ。それがバッハの無伴奏チェロソナタの一音が響いた瞬間に、その音色に圧倒されました。ハイドンのチェロ協奏曲(ピアノ伴奏は武知朋子さん)、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」と耳慣れたメロディーが続きました。目の前で奏でられるまろやかなチェロの音色を、最後の一音まで楽しみました。
 きょうの演奏の写真はコチラにアップされています。

 1ドリンク付きでした。ドリンクリストには、ワインやシャンパンもありましたが、車を運転していたのでおとなしく生ジュースを頼みました。ラ・フランスがたっぷりの濃厚味でした。

 コロナウイルスの流行が小康を保っていたころに予約していました。ゆったりとした会場は、人数も制限され、対策も万全でした。

 某菓子メーカーのオーナー一族の保有のようです。

 芦屋クラシカ Classica
 芦屋市船戸町3
 0797-25-2556

 昼食は、JR芦屋近くの「ビゴの店」でパンを買ってました。ヨドコウ記念館を横目に、芦有道路の方に進んだあたりに車をとめて、車内でいただきました。これなら安心です。

 サンドイッチとクロワッサン・ベーコンなどです。

 ふんわりとおいしいパンです。

 ビゴの店 本店
 0797-22-5137
 芦屋市業平町6-16

「オランダバッハ協会」のマスクで感染防止

 バッハ先生もコロナ・ウイルス感染予防のマスク姿です(画像はオランダバッハ協会のHPより)。わたしも「オランダバッハ協会」の1921年創設の文字が入ったロゴのマスクをゲットしました。
 背も高いですが、きっと鼻も高いあちらの人にフィットするのでしょう。わたしには、鼻のあたりがちょっと緩いですが、大きめのマスクがピッタリと顔を覆ってくれます。
 生活をともにする家族(奥さまだけです)以外の人と面と向かって話す機会はほとんどありません。それはいいのですが、外出にマスクをかけるせいもあって、ヒゲ剃りを怠るようになりました。白いのが伸び伸びですね。

 オランダバッハ協会は、いま最も素晴らしいバッハを聴かせてくれるバロックアンサンブルです。「マタイ受難曲」は最高です。コンサートマスターは日本人ヴァイオリニストです。
 All of Bach というネットチャンネルやYou Tubeで受難曲からカンタータ、器楽曲まで多くのバッハを好きなだけ聴くことができます。
 楽しませてもらっている寄付のつもりでマスクを買いました。1枚が5EUR、日本円にして650円ほどでした。それで郵送料込みでした。3枚をポチリしました。こちらから購入できます。

 オランダから郵送されてきましたが、送料に4.47EURもかかっていました。なんだか申し訳ないようです。

 

京都・室町 「HANAKAGO」の九条ねぎのフォカッチャ

 京都・四条烏丸のCOCON KARASUMAにある京都シネマで「劇場版 ヨナス・カウフマン ウィーンコンサート」を見ました。「世界最高のテノール」に聞き惚れましたという方が正確です。
 その前に小腹を満たすために食べた「HANAKAGO」の九条ねぎのフォカッチャやベーコンエピです。
 和風味のフォカッチャです。エピもそうでしたが、シコシコと食べていると、小麦のうま味が口に広がります。

 店にはイート・インのスペースはなかったので、近くの公園でいただきました。秋を感じて食べれば、旨さがアップすること間違いありません。

 かわいい店舗に並んでいるパンはそれほど多くはありません。

 独りで焼いているのでしょうか?

 HANAKAGO (ハナカゴ )
 075-231-8945
 京都市中京区室町通六角下ル鯉山町516-4

 向かえは祇園祭の鯉山の保存会です。

 京都シネマのチケットは、ネット予約しました。劇場入り口でスマホのQRコードをかざすだけです。
 特別料金で、シニア割引はなく、1人2800円もしました。でも、これは映画というより、コンサートそのものでした。
 入場客は、わたしたちをいれてもたったの8人。コロナを気にしないですみました。

 「21世紀のキング・オブ・テノール」とも称されるヨナウ・カウフマンが、ウィーンのコンチェルトハウスでプラハ交響楽団の演奏を背に歌いまくります。
 ヨハン・シュトラウスの「こうもり」やジーツィンスキーの「ウィーン、わが夢の町」、レハールの「メリー・ウィドー」などウィーン生まれの名曲が次々に響き渡ります。
 プラーターの大観覧車やホイリゲも登場しました。コンチェルトハウスは、2005年に初めて訪れたウィーンの最初の夜にモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いた思い出のホールでした。
 けさ、ウィーンでのテロのニュースに接したばかりです。現場は4回目の昨秋、滞在したホテルからも遠くないところです。そのとき、一緒に食事をしたヴァイオリで留学中のお嬢さんは、ネットの安否情報で「無事」が確認できてホッとしました。これからも何回も訪れたいウィーンであってほしいです。

A3032の再生その6 真空管ソケットの交換

 上がafter、下がbeforeの画像です。7本の真空管が刺さっているソケットが黒色から白色に替わっています。 
 LUXMANの管球プリアンプ、A3032はほぼ満足の音で鳴ってます。ところが、忘れていたころに片チャンネルが「ゴソゴソ」とノイズを発し、音楽も途切れることがありました。しばらくすると、治ってしまったりを繰り返しました。「半分、死んでる」というタチの悪い状態で、故障の原因を特定するのが難しいのです。
 古いソケットが原因となっていることもあります。面倒な作業ですが、観念して取り換えました。 

 ネットで探せば、過去の遺物のような真空管のソケットも手に入ります。
 タイト製で金メッキのソケットが1個で400円ほどでした。

 作業に取りかかります。
 9本足の9ピンMT管(12AX7、12AU7)が7本使われています。それぞれの足の1本は不使用で、8ヵ所でハンダ付けされています。前回に紹介したハンダ吸い取り器で余分はハンダを取り去ります。
 反対側からこじ開けると、古いソケットを取り外せます。
 新しいソケットを差し込み、ハンダ付けをすれば終了です。

 まずは1本で試した後、残りの6本も同じ作業をしました。

 取り外した古いソケットです。
 黒いプラスチック製の廉価ソケットです。

 真新しいソケットが並びました。
 真空管を差し込むのに苦労するほど、接点がしっかりとしています。これなら接触不良も起こさないでしょう。
 工事完了でまた1ステップが終わりました。これで謎の「ゴソゴソ」が退治できたでしょうか。

A3032の再生その5 セレクター・スイッチまで分解

 仮組みした管球プリアンプ、A3032で機嫌よくLPを聴いていました。突然、ガリガリと雑音が入って片チャンネルがヘンになりました。どこかが接触不良を起こしているのは明らかでした。
 あちこちとつつきまわした結果、セレクター・スイッチが原因でした。フォノ(LP)やCD、チューナーといった音源を切り替えるスイッチです。
 経年劣化が疑われるパーツですが、はんだ付け個所が多くて面倒なので、目をつぶっていました。
 観念して、分解修理しました。

 プリント基板に12×3か所、計36か所ではんだ付けされています。
 根気よく1か所づつハンダを吸い取っていきました。

 なんとか取り外すことができた6回路5接点のロータリー・スイッチです。

 金属ケースのカシメを緩めて、接点の基盤を取り出しました。3枚あります。

 接点が黒く変色しています。これでは接触不良を起こすはずです。
 ネットでは緑青を吹いているようなすごいのも見ますので、きれいな部類です。

 綿棒に無水アルコールを含ませて、接点をきれいにしました。

 接点復活剤はあまり使いたくはないですが、これも綿棒で薄く塗っておきました。

 軸にはグリスを塗って、回転をよくして、元通りに組み上げました。

 底板には、安っぽいゴム脚がついていました。余っていた防振ゴムのショック・アブソーバーをつけておきました。

 上蓋も取り付けて、ひとまずは修理完了です。ここに至るまで、何日も遊ばせてもらいました!!

A3032の再生その4 音を出してみる

 一応のリペアが終わりました。
 その過程では、ウォーンというハム音がでたり、ちょっと手こずった場面もありました。前回、紹介したボリュームの調整を一度は失敗しました。電気部品でありながら、抵抗面を接点が移動する機械部品でもあります。微妙な接触具合を調整して2度目はばっちりでした。
 さっそく音出しをしました。ニヤリ!としました。いい音です。全体にまろやかな音となり、高音はすっきりとしています。
 床に置いているこれまでのプリアンプは、退役となりそうです。

 手持ちの真空管をあれこれと差し替えました。その都度、微妙に音が変わったり、期待に反してあまり変化が感じられなかったり。「ベスト7」(真空管は7本使用)を決めました。残りはベンチ行きです。

 熱くなった真空管を取り換える必需品は、耐熱指サックです。真空管が冷えるのを待っておれません。

 LPとCDととっかえひっかえ試聴しました。
 CDは、1年前にベルリンで生を聴いたアリス・紗良=オットのピアノ、キース・ジャレットの名盤、ケルン・コンサート、ゴールウェーのフルートなど。LPは、ネビル・マリナー&アカデミーのモーツァルト・ディベルティメントK136などです。

A3032の再生その3 ボリュームの分解

 管球プリアンプ、LUXKIT A3032のリペア作業は続きます。
 音量を調節するボリュームがスムーズに回りません。ガサガサと引っ掛かるような感じです。一番よく動かす部分だけに、気になります。取り外して分解修理しました。

 特殊な4連ボリュームが使われています。2連が使われることが多いパーツです。合計12ヵ所のハンダを吸い取ってプリント基板から外しました。

 ボリュームを分解してゆきます。

 元に戻す順序を間違えないように、順に並べてゆきます。

 抵抗被膜で覆われたメーンのパーツです。
 無水エタノールで丁寧にふき取り、接点復活剤を綿棒の先にわずかにつけて薄くコーティングしておきました。

 元の状態に戻しました。回転はスムーズになってました。

 後面パネルのコネクタです。ルーターに金属ブラシをつけて磨きました。

 真空管の脚も磨きました。左がきれいになった脚です。

 真空管を見ていて気が付きました。かつてはTOKYO SHIBAURA ELECTRICだったのです。

 ジャンク箱にあった真空管のパッケージ箱です。大きく東芝とありますが、小さく東京芝浦電気と書かれています。東芝と社名変したのは1984年のことです。
 わたしが務めた新聞社は、入社当時はカタカナの題字を使っていましたが、カラー化にあわせて漢字表記に戻りました。