女声アンサンブル ClarsuVoce(クラルス・ヴォ―チェの初コンサートが11月30日、カトリック芦屋教会の聖堂で行われました。
わたしは録音・録画を担当しました。
演奏の一部は、ClarsuVoceのHPにアップしています。ご覧ください。
カテゴリー: 音楽、オーディオ
Clarus Voce 1st コンサート ~準備編その2
女声アンサンブル クラルス・ヴォ―チェの初めてのコンサートが、今週末の30日と迫ってきました。芦屋のカトリック芦屋教会の聖堂で行われます。奥さまも歌っているメンバーの練習も仕上げ段階です。
わたしは録画、録音担当しますが、準備も手伝いました。
フライヤー、チケットに続いて、プログラムもでき上がりました。オルガンの写真などは昨年、ウィーンのペーター教会で撮影したものです。カトリック芦屋教会のバラ窓などもあしらっています。
フライヤーやプログラムは、ネットで印刷業者に発注しました。
プログラムにはさみ込む歌詞の対訳は、エクセルで作りました。A4判の二つ折り両面です。4ページにうまく配置するのに苦労しました。
高槻市内のコピー屋に行って、両面コピーしました。
会場に置く募金箱やスタッフが胸からぶら下げるカードなども作りました。
コピー屋の立派なコピー機です。両面コピーもあっという間でした。
横には自動折り機もありました。200部の用紙をほんの5分ほどできれいに2つに折ってくれました。使用は10分まで100円でした。
高槻市内のコピー屋です。便利に使えそうです。
Clarus Voce 1st コンサート ~準備編は、リハーサル風景です。
Clarus Voce 1st コンサート ~準備編
女声アンサンブル クラルス・ヴォ―チェが初めてのコンサートを11月30日、芦屋のカトリック芦屋教会の聖堂で開きます。メンバーは、練習に熱がこもっています。
わたしも忙しくなってきました。奥さまも歌っているグループの記録係を長く勤めています。今回も録画、録音担当をかってでました。
このほど、芦屋教会でリハーサルが行われました。動きのある「グレゴリオ聖歌」は、あちこちに置いた4台のデジタルカメラで同時録画して、編集しました。
「神の御子は今宵しも」は、音声をリニアPCMレコーダーで録音して画像と合成しました。カメラ内臓マイクで録音(グレゴリオ聖歌)したものより良い音で撮れています。
大小5つもの三脚スタンドに固定した機器を独りで駆使しての奮闘でした。慣れない作業でしたが、本番を前によい練習となりました。
シンプルなバラ窓が美しです。
この2階席から主に撮影しました。
カトリック芦屋教会
兵庫県芦屋市公光町5丁目15番地
0797-22-3982
阪神・芦屋から徒歩3分、JR・芦屋、阪急・芦屋川からともに徒歩12分です。
フライヤーとチケットもできあがりました。
どちらもわたしがデザインしました。細かな修正は、イラストレーターというグラフィック・ソフトを使う娘の手を借りました。
あとはプログラムの作成作業が残っています。
指導していただいている関西二期会で活躍中のソプラノ歌手、金岡伶奈先生の独唱ステージもあります。ご興味がおありの方は、チケットを用意いたしますのでお知らせください。
「ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦」 ブラボー!!
ベネズエラの若き指揮者、グスターボ・ドゥダメル。「栄光と苦悩そして挑戦に密着したドキュメンタリー」(パンフより)の映画「ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦」を、京都・烏丸御池の新風館にある「UPLINK 京都」で見ました。待ちかねていた上映初日でした。
1時間50分の上映が終わった瞬間、まだ暗い客席で立ち上がり、「ブラボー!!」と叫びたくなりました。コンサートではありませんので、当然ながら拍手もありませんでした。「よかったね」と奥さまと相槌をうちました。
「ダ ダ ダ ダ~ン」。ベートーベンの交響曲第5番「運命」の出だしの4音が、わかりやすい口伝と指揮により、生き生きと精気を帯びました。小さな体全体から音楽が沸き上がってきました。
2026年にはラテン系指揮者として初めてニューヨーク・フィルの音楽監督就任が決まっています。でも映画は、クラッシック界の新ヒーロー誕生物語では終わりません。
激動の祖国・ベネズエラの現政権を批判したことから、祖国に足を踏み入れることができなくなりました。自身も育った音楽教育プログラム「エル・システマ」の創始者で恩師は死去します。それを乗り越えて同じ苦境に立つ仲間や、祖国の若い音楽家とともに奏で続ける挑戦が、ロサンゼルス・フィルやベルリン・フィルの演奏するドボルザークの「新世界」などの素晴らしいメロディーに乗って息もつかせないほどに展開しました。
映画のパンフレットが売られていました。左下は、いただいたポストカードです。
「UPLINK 京都」は4つのスクリーンがありますいが、合わせても200席ほどのコンパクトな映画館です。
一番小さな38席のスクリーンでしたが、最前列を除くとほぼ埋まっていました。
新風館の地下にあります。
ドゥダメルは来年夏、ベルリン・フィルハーモニーとともに来日します。
ベルリンで毎年行われている野外コンサート・ヴァルトビューネの引っ越し公演が河口湖畔で開かれます。これは聴ききに行くしかないでしょう。
UPLINK 京都
075-600-7890
京都市中京区場之町586−2 新風館 地下 1階
ザ・シンフォニーホール ウィーン放送交響楽団の芳醇な響きに酔う
来日中のマリン・オルソップ指揮・ウィーン放送交響楽団(RSO)と角野隼斗(ピアノ)を、大阪のザ・シンフォニーホールで聴きました。
やや後列ながら中央の良い席でした。
ウィーンで2度、会ったゥ゙ァイオリニストのちかちゃんが、RSOの正団員となっての「凱旋コンサート」でした。ちかちゃんにヴァイオリンを手ほどきした恩師、ピアノ伴奏したことがあるわたしの奥さま、ウィーンで食事をともにしたわたしまでもが招かれました。
早くからチケット完売の人気コンサートでした。
ベートーベンの交響曲第7番は、躍動感にあふれた劇的な響きのシンフォニーです。RSOは、弦と菅楽器が見事なまでに調和した明るくて細やかなハーモニーを奏でました。ワクワクするほどに惹きつけられる素晴らしい演奏でした。ホンモノのウィーンのオーケストラのふくよかな音に包み込まれることができました。
第2ヴァイオリンの小柄なちかちゃんは、手前の大柄な男性ヴァイオリニストの陰に隠れてしまうほどでした。そんな中で正団員となったちかちゃんのファイトに触れることができました。
アンコールの1曲は「シャンパンポルカ」でした。陽気なポルカにあわせて、シャンパンのボトルを空けるような音が空気鉄砲(?)からポン、ポンと心地よく発せられました。ノリノリの演奏でした。終わると大拍手。思わず立ち上がってのスタンディング・オーベーションとなりました。
楽団員が下がったあともフルーティストらが戻ってきてポン、ポンをおまけしてくれました。2階バルコニーに向かって、白い弾が飛んでいきました。
思わず「楽しかったね」と声をあげるコンサートでした。
若い女性が目立ちました。お目当てはピアノのCateenこと角野くんであることは明らかでした。
アンコールのイタリア協奏曲はジャズの「PLAY BACH」さながらのノリでした。ものすいごい指の回転で、かのジャック・ルーシェよりもスピードでは勝っていたでしょう。ただただあっけに取られました。
パンフレットは2種類あり、Cateenが大きくデザインされている方が人気のようでした。
女性指揮者のオルソップは、端正な指揮とチャーミングな所作で魅了しました。
「大入御朱印」なるものが売り出されていました。
ホールを出ようとしたとき、紙袋を手渡されました。公演のスポンサーだったのかヒガシマル醤油のうどんスープなど4箱詰め合わせでした。コンサートでこんなおみやげって、たぶん初めてでした。
うどんスープは1箱8食入り。それが4箱もあり、全部で32食分。毎日うどんでも1カ月かかります。
ザ・シンフォニーホールは久しぶりでした。よく響く素晴らしいホールだと改めて実感しました。
1982年に開館したとき、報道陣へのプレビュー取材で「残響時間 2秒」を体感したことを思い出しました。
京都コンサートホール 反田恭平&JNO 2024 Summer Tour
京都コンサートホールで反田恭平率いる「Japan National Orchestra 2024 Summer Tour」を聴きました。連日のコンサートでした。
前から9列目という絶好のポジションです。反田くんがベートーベンのコリオラン序曲と交響曲第2番を振りました。JNOも遂にフル編成のシンフォニーを響かせるまでに進化しました。
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」は、反田くんの弾き振りです。堂々のエンペラーでした。ホールのピアノがあまり響かず、フォルテがバシャバシャと聴こえるのは残念でした。このホールのピアノはなんとかしてほしいですが、そんなことは苦にもしない反田くんの音色に引きずり込まれました。
アンコールは、2つのホルンと弦楽器のための六重奏曲でした。かわいさにいつも目がいってしまうホルンの鈴木優ちゃんです。小さな体から流れ出す柔らかいメロディーにほれ込みました。
チケットは完売でした。
京都コンサートホールは、わたしが育った家から歩いて10分ほどの地元です。ホールの響きも、ピアノの音色もイマイチなのが元京都府民としては残念でなりません。
演奏終了後、サイン会が行われました。長い行列ができました。
反田くんは、ひとりひとりと愛想よく話しながらサインに応じていました。
奥さまも反田くんにウイーンのカフェで出会ったことを話したそうです。
コンサートマスター(ヴァイオリン)の岡本誠司さんのサインもいただきました。
CDに記念の2つのサインが並びました。
開演前にホールの前を歩いていると、目の前に紙コップを手にした反田くんがいました。仲間が弁当を食べていました。
半パン姿でリラックス・ムードが漂っていました。
いずみホール 大阪バッハのヘンデル「メサイア」と軽く一杯
大阪・住友生命いずみホールで大阪バッハ合唱団のヘンデル「オラトリオ メサイア」を聴きました。
外の暑さに負けじと、こちらも熱気あふれる演奏でした。ソロの3人が、三者三様にこれまたすごいエネルギーを放出しました。指揮兼テノールの畑儀文さんも、バッハのエバンゲリストでは出さないテノールを披露してくれました。
奥さまも歌っていた合唱も、早いテンポに心地よく乗っていました。
途中のハレルヤ・コーラスが終わると、思わず拍手が沸き上がりました。異例のアンコールで再びハレルヤが会場の大合唱(わたしは歌えません)ととも響き渡りました。
たまたま出会った奥さまのお友だちと帰りました。JR大阪駅直結のKITTE大阪に行くというので、ご一緒して地下のイタリアンバル「コロッセオ バル」で乾いたノドを潤しました。
よく冷えたシャルドネにほっとしました。
小エビのグラタンもおいしかったです。
KITTE大阪は相変わらず大混雑でした。
コロッセオ バル
06-6690-8338
大阪市北区梅田3-2-2 KITTE大阪 B1F
六甲山 森の音ミュージアムの音と花
「ROKKO 森の音ミュージアム」は、高山植物園の隣にあります。初めて入りました(26日)。
古い大きなオルゴールが並びます。展示室を見ていると、コンサートルームで「演奏家のいないコンサート」が始まりました。
自動ピアノが、ショパンのエチュード「革命」を力強く演奏しました。ペダルまではうまく踏めていないようで、音がぼそりと途切れ途切れにはなりましたが、立派なものでした。
鍵盤の中央上部に巻かれている紙(?)のプログラムを読み込んで演奏しています。人間と違って音を外すことはありません。
オートマタ(機械人形)は、オルゴールにあわせて全身を使ってスケッチを描きました。指や腕は当然として、肩から上半身、組んでいる脚を動かし、もちろん顔の表情まで変化しました。思わず引きずりこまれました。
ガーデンでカメラを向けたハナトラノオに笑われているみたいでした。
SIKIガーデン~音の散策道~には、いろんな花が咲いていました。
京都・二条城パガニーニ String Trioを楽しむ
京都・二条城のすぐ西隣にある二条城パガニーニで、スォーノ・リッコ・アンサンブル京都の「String Trio」を楽しみました。
ヴァイオリン2人とヴィオラという珍しいトリオです。ドボルザークの三重奏曲など、初めて聴くプログラムでした。
キラリと輝くヴァイオリンと芯のあるヴァイオリン、わが道をいくヴィオラと3人3様の音色が最前列のわたしの目の前で繰り出されました。
奥さまの友だちのリッコさんのヴァイオリンの教え子ばかりです。
左端のちかちゃんとは、昨年12月にウィーンで会いました。シュテファン大聖堂でモーツァルトのレクイエムを演奏するのを聞き、一緒に食事をして、カフェでは指揮をしていた反田恭平くんとも遭遇しました。
9月には、ウィーン放送交響楽団のメンバーとしてまた戻ってきます。聴きに行かなくてはなりません。
ホールの壁に気になる絵が飾られていました。
近づくとRaoul Dufy(ラウル・デュフィ)のものでした。
19世紀末から20世紀前半のフランスの画家で、「色彩の魔術師」と呼ばれました。
こちらはオーケストラです。
すべてデュフィでした。
2階がホールです。赤いカーテンが降ろされていますが、開くと二条城がピアノのバックになるそうです。
二条城パガニーニ
京都市中京区西ノ京式部町50-2
二条城の西南隅櫓の目の前です。
大阪・フェスティバルホール 反田恭平のベートーベンP協第4番
大阪・中之島のフェスティバルホールで「バーゼル室内管弦楽団日本ツアー2024」を聴きました(3日)。お目当てはベートーベンのピアノ協奏曲第4番、ピアノは反田恭平でした。
ピアノソロで弾き始めるコンチェルトです。反田くんの柔らかい音色が響きました。
これまでにも反田+JNO(ジャパン・ナショナル・オーケストラ)の演奏は何度か聴いています。反田くんの弾き振りでした。この夜は、登場したときからリラックスした雰囲気でした。
オーケストラと語り合うようなピアノです。柔らかな最弱音に引き込まれました。
この夜のピアノは「Shigeru Kawai」でした。スタインウェーの極彩色のようなきらびやかさとは違った、山水画のような濃淡を表現しているようでした。
アンコールでは、子犬のワルツとトルコ行進曲の限りなく優しい2曲をサービスしてくれました。
こんなのを小林愛実との間に生まれた坊や(?)にも聞かせているのだろうかと、微笑ましくなりました。
3階までで2700席もある大きなホールです。チケット代をちょっとケチったので、後ろから3列目でした。
古楽器を使っているという小編成のオケの響きは、残念ながら私までは十分には届きませんでした。
同じ小編成のJNOを同じホールの6列目で聴いたときは、ヴァイオリンや管の細やかな動きを目の前にして感激したのを思い出しました。
指揮はアンドレアス・オッテンザマーでした。 腰から下の長い、見ていて格好のよい指揮ぶりでした。
ベルリンフィルハーモニーで、いつも目が行くフルートのエマニュエル・パユの2人ほど横でクラリネットを吹いている端正な顔をしたその人でした。よく似た顔をした兄のダニエル・オッテンザマーはウイーンフィルハーモニーのクラリネット、父もウィーンフィルの元首席という音楽一家です。
演奏会の前に、フェスティバルプラザ地下1階にある「ピッツェリア&バー マーノエマーノ 中之島」で軽く食事しました。
昨年12月、モーツァルトが亡くなった同じ日、時間に、その葬儀も行われたウイーンのシュテファン大聖堂で反田くんが指揮する「レクイエム」を聴きました。その合唱団の一員だったSさんとご一緒しました。奥さまの大学混声合唱団の後輩でした。
ウイーンの思い出で盛り上がりました。
反田くんが練習中に指揮棒では伝えきれなと思ったのか、横のピアノで弾いてくれたそうです。「マエストロがラクリモーサを最後まで弾いてくれて感動しました」
パスタ2種とピザをおいしくいただきました。
フェスティバルホールの、建て替え前も思い出させる立派な赤ジュータン階段です。音楽会なんだという雰囲気を盛り上げてくれます。