朝鮮人街道が通る滋賀・彦根の町を歩きました。あちこちの商店街が歩行者天国になって市(いち)が立ち、フリーマーケットも行われてました。酒の肴によさそうと足を止めたのが、びわ湖産の魚を並べた店でした。
「おいしいよ」と勧められたのは「ハイコ」です。よく知ってるアユの甘露煮なんかもありましたが、初物にひかれました。
なれ鮨です。このあたりは「フナ寿司」が有名ですが、肝心のフナが獲れなくなって、とてつもない高級珍味になってます。同じように漬けたのでしょう。
シコシコとかんでいると、酸っぱさの中から骨と皮になってしまった小魚の意地みたいな味がにじみ出てきます。フナ鮨の卵のない部分、尾っぽあたりの味と同じです。これはビールではなく酒にぴったりの味です。とりあえず、焼酎のあてにしました。
それにしても「ハイコ」とはどんな魚でしょうか。ネットで調べてもヒットしません。
新村センセイに聞いてみようと広辞苑を開きましたが、やはりありません。ひょっとして「ハイの子」かなと「ハイ」を調べましたが、やはりなし。隣りに並んでいた大きいのは「ハヤ」と言ってたはずと思いだし、「ハヤ」をひくと「オイカワ」を参照とのこと。そうか、「オイカワの子」としておこうとひとり納得して、もう一度ネットで「オイカワ」を検索すると、別名として「ハヤ」の他に「ハイ」とも。これで決まりでしょう。
畳鰯のようにきれいに並んでいます。700円でした。
近くの愛知川河口あたりで獲ったらしいです。