京都・岡崎の京都市美術館で6月から開かれている「フェルメールからのラブレター展」が、大混雑の人気です。17世紀のオランダ絵画を代表する巨匠、ヨハネス・フェルメールは、日本の好みにあうようです。今月中旬までなので、待つ覚悟をかためて出かけました。
やはり「50分」の待ちです。これくらいはあたりまえのようです。実際には、もう少し早く入場できました。
それにしてもフェルメールの人気はすごいですね。
チケットを買うのに、前庭に並びます。やっと館内に入っても、チケット検札までに10分ほど。フェルメールの3点は、第4室に展示されてますが、その前でまた入室制限。やっと近づいても、すごい人で、その背後からのぞき込みます。もう一度、列の後ろに並び直して、ゆっくりと対面しました。
「手紙を読む青衣の女」は、修復後世界初公開という今回の目玉です。
フェルメールは、「手紙を書く女」と「手紙を書く女と召使い」の3点が展示されています。
どれもものすごい「解像度」です。「これはアナログではなくてデジタルの世界だ」というのが、ちょっとヘンですがわたしの感想です。
フェルメールの絵は30数点しか現存しません。
その1点の「絵画芸術」は、ウィーンの美術史美術館にあります。フェルメール自身がキャンバス内の後ろ姿でキャンバスに向かっているという作品です。
ちょうど1年ほど前(2010年9月21日)、ウィーンの美術史美術館です。静かなものでフェルメールの前もご覧の状況。多くの作品のうちの1枚といった感じでした。
それにしても寛容な美術館で、フラッシュをたかなければ写真撮影も自由でした。日本では、ちょっと考えられません。
わたしの滞在時間の方が限られていたので、この時はベラスケスの「マルガリータ王女」に再会し、フェルメールと対面するというのが究極のチョイスでした。