奥さまのグランドピアノが、オーバーホールを受けるために運び出されました。
定期的な調律は受けてきたピアノですが、購入から40年近くが過ぎ、さすがに老朽化してきたそうです。それでも昭和のピアノは使われている木材もしっかりしていて、リニューアルが可能ということでした。
ピアノ工房に運ぶために、ピアノ運送専門の業者がやって来ました。脚をはずし、ラップで覆って準備が進められました。
重さが350kgほどあるピアノです。蓋と脚を外したとはいえ、それほど軽くはなっていないでしょう。それをたった2人でかつぎぎ揚げようというのです。
廊下を2度、直角にターンして玄関を出ます。台車をかませているとはいえ、慣れたものです。壁などには一度もぶつけずに、そろりと移動しました。
わが家はマンションの4階です。エレベーターは、左の1基が、ストレッチャーが収容できるよう広くなります。そこに収まりました。
あとは簡単にリフターで4トントラックに積み込まれました。
ピアノがなくなった部屋では、さっそく防音の補強工事が始まりました。
しばらくは、レンタルのアップライトがはいり、グランドが戻ってくるのは3カ月後だそうです。