京都・京北の「滝又の滝(たきまたのたき)」に紅葉を見に行きました。期待に反して黄葉がメーンでした。それでも北山杉の森林に分け入った清々しさを満喫しました。
京都の自然200選や京北10景のひとつです。京都一周トレイルの京北コースも通っています。その割にはあまり知られていない穴場でした。
高さ25メートルの一枚岩から3段に流れ落ちる様は壮観でした。
ちょっとした散歩気分でした。ところが途中の谷では何度も渡渉を繰り返しました。板がかかってましたが、雨上がりとあって滑りやすく、慎重に歩を進めました。
滝又の石仏群です。谷の中流域には岩を背にした石仏はズラリと並んでいました。
京都市内を抜けて、観光客がやてきている高尾などを通り過ぎ、京北(右京区京北、旧京北町)の細野までやってきました。国道から600mほど細い道を走ってくると、5台以上止められそうな駐車スペースがあります。でも、きょうはわたしたちだけでした。
滝又の滝(滝又滝)は、織田信長の甥の十界因果居士が本能寺の変の後、隠れ住んだところだと説明されています。
春夏秋冬、いつでも絶景です。
滝まで1.2キロとのことで、軽い気持ちでスタートしました。
真っすぐに伸びる北山杉に黄葉が映えます。
渓谷を進みます。踏み跡はしっかりとしています。
案内板もありますが、肝心の距離がわかりません。
板きれを渡しただけの不安定な橋です。こんな渡渉が10回はありました。
忽然と現れた凱旋門のような石門です。滝又石仏の西門でした。
岩を背にして比較的新しい石仏が次々に現れます。
道は舗装されたように歩きやすいです。
見上げると、紅葉も見事です。
石仏群から分かれて右の谷筋を詰めます。
丸太橋も現れました。
一枚岩を清水が流れます。
45分ほどかかって滝又の滝に着きました。
来た道を戻ります。京都一周トレイルの見慣れたスタイルの標柱です。
余野―滝又の滝-細野とつながっています。京北ルートはアクセスがたいへんで歩いたことがありません。
石仏は、はるか谷の奥まで続き、42体もあります。
ネットで調べると、愛知県の石材メーカーがうんぬんという記述もありますが、建造の詳細はわかりません。「京都の魔界」という表現の方がぴったりとします。
谷は閑厳渓という渓谷を抜けてその先まで続いています。きょうはここまでですが、再挑戦してみたいです。
石仏を見ながら下りました。
朴(ほお)の葉がきれいだったので、枯れて美しいのを何枚か持ち帰りました。乾かして朴葉味噌が作れないかと企んでいます。
スギゴケでしょうか、よく成長しています。
滝又の滝
京都市右京区京北細野町滝又谷