京の三十三食 番外 荒神口 天狗の日替り

 人さまを治療してくれる機器の方が体調不良となりました。放射線照射装置に不具合が見つかり、17回目の照射は日延べとなりました。きょうが中日で、折り返しのはずでしたが、仕方ありません。
 「番外」となってしまった昼飯は、病院近くの「自家製麺 天狗」でいただきました。日替りから「夏野菜の冷やしすだちささめん 小玉子丼」(980円)です。
 ナスにカボチャ、見えてませんがトウガラシの素揚げにノリ、ワカメ、トマトにミョウガ、ショウガにネギと盛りだくさんです。スダチをおろしダイコンの上にぎゅーっと絞っていただきました。麺がツルツルとのどを滑ります。

 「ささめん」とは、あまり聞いたことがありません。ネットで検索しても、ヒットするのはこの店です。オリジナルなのでしょう。

 玉子丼は、器こそ小ぶりでしたが、結構なご飯の量でした。

 壁の色紙を見て思いだしました。桂米朝さんと枝雀さんです。まだ掛かっています。
 10年前の手術の後、退院前に一時外出が許されて久しぶりに食べた娑婆の飯がここでした。

 コロナ対策で相席なしなのでゆったりとしています。

 クラシックなレジスターです。カードや電子決済はムリでしょうね。

 自家製麺 天狗
 075-231-1089
 京都市上京区河原町通荒神口上ル東桜町39

 どこか郊外の風情ですが、河原町通に面してます。
 京都の街路樹は、昔はプラタナスでしたが、今はイチョウになりました。

 ♬プラタナスの枯葉舞う 冬の道で プラタナスの散る音に 振りかえる(風、はしだのりひことシューベルツ)
 作詞した北山修さんは、京都府立医大の学生でした。

 荒神口の交差点を渡った角が、ジャズ喫茶「しぁんくれーる」の跡地です。車3台のスペースだったのです。

 鴨川畔から見上げる大文字です。昨夜は3年ぶりに送り火に点火されました。

 北山の方は、墨絵のように霞んでいました。