宮津・伊根 醤食堂の「ソーダがつおタタキ丼」

 舞鶴にある奥さまの実家の墓掃除に出かけました。昼飯は、天橋立を走り抜けて伊根に近い海辺にある「醤(ひしお)食堂」まで行きました。
 「きょの大将のお勧めです」といわれれば、外すわけにはいきません。名物の海鮮丼も気になりましたが、「ソーダがつおタタキ丼」です。
 丼一面を覆い尽くしています。だし醤油(?)をかけ回していただきます。

 ああ、旨い魚に出会うことができました!! 雨の中をはらばるやって来たかいがありました。まさしく感激ものです。

 ごはんはたっぷりと沈み込んでいました。ペロリと平らげました。

 みそ汁もていねいに作られています。揚げは炙って焦げ目がついています。味噌に酒の粕も混ざっているようでした。温かなのがうれしかったです。

 「500円均一」という一品から「ミシマオコゼのカマ唐揚」です。パリッとした骨までかぶりつきました。

 奥さまが頼んだ「お造り定食」(2000円)です。おしゃれな8種盛りです。それぞれが味を競っています。海鮮丼は、これが丼になるようでした。

 ソーダがつおには、「さっきまで泳いでいた」との説明付きです。

 客の入れ替わりでガラッとしたタイミングです。
 土砂降りの雨の中を、車の中で半時間以上も待ちました。

 毎回、楽しみに見ている「おやじ京都呑み」(KBS京都テレビ)で、角野卓造さんと近藤芳正さんがおいしそうに食べてました。それで知りました。

 醤食堂
 0772-47-9933
 宮津市字長江945

 店を出ると、雨は上がってました。前の海岸をウミネコがうめつくしていました。向こうが天橋立です。

 何かに驚いたのか、一斉に飛び立ちました。

京都・御幸町六角 「百年蕎麦 壽」の九条ねぎ醤油

 京都・錦市場からちょこっと歩いたところ。御幸町六角を下ったビル1階にオープンして2週間の「百年蕎麦 壽」がありました。
 「立ち飲み蕎麦」という新しいジャンルの店です。カウンターに立ったままの駅そばのスタイルです。
 いただいたのは「インスパイア系つけ蕎麦」の3種の中から「黒 九条ねぎ醤油」(850円)です。2盛りとボリュームたっぷりの、ちょっと黒いボソッとしたそばです。
 甘辛い醤油ベースの温かいつけダレでいただきます。中華のつけ麺のようでもありますが、間違いなくそばです。うまいです。 

 赤星でひと息ついていただきました。駅そばのように慌ただしくはありません。

 立ち食いも初めてという奥さまはシンプルに「京山椒もり」(850円)です。こちらはのどごしの良いそばです。

 生の山椒の実が添えられていました。

 もう一品。「九条ネギ餅」(490円)なるものを頼んでみました。パイ生地に九条ネギを練り込んで、ピザのように焼いているようです。
 こんなのを横に一杯というのも素敵です。

 百年蕎麦というのは、創業大正9(1920)年の福本製麺とのコラボだそうです。

 他にもあてにぴったりの一品メニューがあります。

 酒類は向こうの冷蔵庫からセルフで選べます。

 わたしは清酒はあまり飲みませんから、ほとんどが知らない銘柄です。

 百年蕎麦 壽
 京都市中京区御幸町通六角下ル伊勢屋町352

 このときも「有次」で包丁を買っての帰りでした。四半世紀前に二代目包丁を買った後に、麩屋町三条上ルの「晦庵 河道屋」でそばを食べていました。ホームページを調べていてわかりました。包丁とそばが重なる不思議な偶然でした。

京都・新京極 京極スタンドのきずし

 祇園祭後祭の山鉾巡行を、汗だくになって見物しました。干上がった体に水分補給のため、混雑する河原町は避けて木屋町経由で新京極の「京極スタンド」に直行しました。
 ほどよく酢が効いたきずし(しめ鯖)でほっとしました。ピリ辛きゅうりもあてにしてますが、デジカメの絞り設定がズレていて、うまく写っていませんでした。そんなことには気がいってなかったようです。

 ここの中ジョッキは、昔風でそこその容量があります。最近の「生中」って、どんどんグラスが小さくなっているような⋯。

 着いたのは開店10分前でした。2番目に並んで待ちました。

 順番に招き入れられたときには、まだガラガラでした。

 スタンド(文字は右から)の独特の伝票です。

 出るときはご覧の通り「大入」です。

 店の前にも「満席」と表示されていました。
 ちょうど10年前にも後祭の後にやってきてます。
 これまでの京極スタンド

 京極スタンド
 075-221-4156
 京都市中京区新京極通四条上ル中之町546

京都市立芸術大 サグラダ・ファミリアの「歌う天使たち」

 バルセロナのサグラダ・ファミリアの彫刻家、外尾悦郎さんが生誕の門のファザードにつくった「歌う天使たち」の原型模型像が、母校の京都市立芸術大学に寄贈され、常設展示されています。
 テレビ番組「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」のサグラダ・ファミリア特番にも外尾さんは登場して、「ガウディの見ている方向を向いて⋯」と話していました。その天使たちに会いにいきました。

 9体の天使たちです。それぞれが等身大か、それ以上の大きさです。

 そっと語りかけているような。

 愛くるしくて明るい笑顔です。

 像の内部は空洞です。
 石膏で作られたモデルですが、2000年に砂岩で制作された石像と置き換えられるまでの10年間は、実際に設置されていました。

 アンサンブルホールへ降りる階段脇に設置されています。 

 カミーノ巡礼の後に訪れたサグラダ・ファミリア(2016年)では、生誕の門で楽器を奏でる6体とともに足下のキリストを見守る石像を目にしました。

【博士ちゃん】芦田愛菜×彫刻家 外尾悦郎インタビュー 完全版

光の洪水に圧倒されたサグラダ・ファミリア

Paso a paso Dos エピ3=10/3 バルセロナの光と色と

 佐川美術館(滋賀・守山)で2023年に開かれた「ガウディとサグラダ・ファミリア展」にも出展されていました。わたしはガウディの「コローニア・グエル教会堂、逆さ吊り実験」などに目がいっていたようで、あまり記憶がありません。

滋賀・守山 佐川美術館ミュージアムカフェの比叡とろ湯葉そば

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京都・岡崎 エーデッガー・タックスのツィラタール

 京都・岡崎の京都国立近代美術館で「若きポーランド」を見ました。疏水端を歩き「ホーフベッカライ エーデッガー・タックス 京都店」でランチにしました。オーストリア・ハプスブルク王家御用達のベーカリー直伝のパンを味わいました。
 シンプルにクロワッサン(385円)とプレッツェル(275円)です。
 小麦の味が素晴らしいです。プレッツェルの塩味とパリッと焼けた細い部分がサイコーです。 

 京都は猛暑日となった暑さでした。よく冷えたビールがたまりませんでした。
 オーストリア産のツィラタール・ピルスです。スッキリとした軽い飲み味です。

 チロル地方にある創業1500年という古い醸造所で作られています。

 奥さまは白ブドウスパークリングです。味見しましたが、ちょっと甘くてスッキリとしていました。

 ショーケースをのぞき込んでオーダー。店内はいっぱいだったので、テラスでいただきました。

 テラス席は時おり、涼しい風も吹き抜けました。でもこれからは長時間は無理ですね。

 塀にハプスブルク家の紋章、双頭の鷲をデザインしたパネルが掛かっています。

 こちらがオリジナルです。
 オーストリア第2の世界遺産の街、グラーツにあるホーフベッカライ エーデッガー・タックスです。ここの秘伝のレシピを伝授されています。

 グラーツは2010年と19年(写真)に訪れました。

京都・聖護院 「西尾八ッ橋の里」のカレーうどん

 京都の医大病院で3ヵ月に1回の定期検診を受けました。今回も腫瘍マーカー値に異常はありませんでした。ちょっと遅くなっての昼飯でした。
 ネットで駐車場ありと調べていた聖護院の「西尾八ッ橋の里」です。本家西尾八ッ橋本店の東隣にある邸宅が「お食事処・甘味処」となっています。
 映えもバッチリな「カレーうどん」(1600円)です。細い麺に鶏の煮込み、素揚げの野菜とゆで卵がトッピングされています。

 よく和出汁が効いた、辛さ程々のカレーです。

 別皿で牛肉のしぐれ煮が添えられていました。うどんに入れるのかとも思いましたが、箸休めにいただきました。甘い肉がカレーの甘さを引き立ててくれました。

 八ッ橋がついてきました。ニッキ味の懐かしい味でした。

 奥さまは「山椒鶏みそうどん」でした。京風のみそ出汁にサンショウがよく効いていたそうです。

 栗きんとんやお汁粉なんかもあるようです。

 庭の見える大広間でいただきました。時間が遅かったので、他にはカップルひと組がいただけ。広い店内はガラガラでした。

 食事後、縁側に座って気持ちよく吹き抜ける風を楽しみました。

 庭の中央には大きな池があります。

 庭を散歩してみました。木橋はなるほど、八ッ橋を模しています。

 かきつばたは、すでに花が終わり、穂を膨らませていました。

 1919(大正8)年に京都の学識者であり財界人の邸宅として建てられた数寄屋造りです。後に東芝の役員専用保養所となり、2013年に現在の格好でオープンしました。

 隣の西尾八ッ橋本店でみやげを買いました。
 この店の対面には聖護院八ツ橋の総本店があります。

 向こうが西尾八ッ橋の里です。

 西尾八ッ橋の里
 075-752-2188
 京都市左京区聖護院西町6

京都駅前 「立呑処 へそ」で串カツ5本盛

 天智山など天皇の名を冠した山を登っての帰り道です。JR京都で途中下車して、ちょっと遅くなった昼飯兼ちょっと一杯でした。烏丸七条の角から東に入った「立呑・座呑・外呑処 新橋へそ 京都駅前本店」です。
 とりあえずの生! とともに頼んだ串カツ5本盛です。串まで赤い紅ショウガなんかが、どれもパリッと揚がっていました。
 最初は店内の立ち飲みでした。ひと息ついて外を見ると、テーブル席がガラガラでした。「代わっていい?」。山を歩いた後だけに、座りたかったのです。

 ビルの谷間の日陰に、気持ちよい風が吹き抜けます。向こうには東本願寺の大屋根も見えます。
 通り過ぎる人たちを眺めながら飲みました。半分は外国人です。

 最初に出てきたのはもろきゅうでした。

 続いて冷奴です。

 2杯目はグラスが違いますが、角のハイボールでした。

 もう少しと名物の大判コロッケです。肉屋のコロッケっといいながら、ジャガイモばかりですがこれがうまいです。

 いつのまにか周りは外国人ばかりが目に付くようになってました。

 東京・新橋に本店があるようです。

 立呑・座呑・外呑処 新橋へそ 京都駅前本店
 050-5571-2077
 京都市下京区七条通烏丸東入真苧屋町203

亀岡 宮本屋の「上おばば弁当」と西国巡礼

 スペインのサンティアゴ巡礼で知り合ったカミーノ友だちのKさんが、西国巡礼のため金沢からやって来られました。京都郊外の足の便が悪い2寺を、車でご案内しました。
 亀岡の穴太寺(あのおじ)近くの宮本屋で昼飯にしました。人気No.1という「上おばば弁当」(1650円)です。
 小ぶりな三段重で出てきました。

 脂ののった刺し身です。
 煮物にカズノコまでどれもおいしかったです。

 デザートまでついていました。
 Kさんにごちそうになってしまいました。ありがとうございます。

 大西洋に面したフィステーラの海辺で一緒に食べた海鮮はサイコーでした。こんなのもうれしいです。

 寿司の他にこんなのもテークアウトできました。

 宮本屋
 0120-88-0635
 亀岡市薭田野町佐伯大日堂32

 Kさんは3泊4日で京都に滞在。京都市内や宇治、大津の札所を参られました。
 きょうは、JR向日町で待ち合わせて西山の山中にある善峯寺までやってきました。
 2時間に1本のバス路線は、今月末で運休になります。現代の西国巡礼は、ツアーバス利用やマイカーが大半です。

 納経帳に朱印をもらわれました。500円に改訂されている寺が多いですが、ここは300円だったそうです。

 天然記念物の遊龍の松に「1本の松ですか」と撮影しておられました。

 花の名前を調べていたおじいさんに、グーグルレンズの使い方を教えてあげて、だれとでも仲良くなってしまわれます。

 シャクヤク(芍薬)が池畔に咲いていました。

 昼食後にやってきた穴太寺です。

 Kさんは、金沢のひがし茶屋街に近い古民家で「カフェくわじま」を土日営業されています。
 facebook.com/yuzo.kuwajima
 自慢の手料理をいただいたこともあります。
 金沢の夜 カミーノ仲間との再会と満腹

 

京都・宝ヶ池公園で食べる 「里の駅 大原」のおばんざい弁当

 懐かし場所です。京都・宝ヶ池公園です。
 小学4年生だったわたしが、クラスメートとこの円形階段に座っている記念写真がアルバムに残っています(画像は顔をモザイク処理)。ベビーブーマー世代は50人学級でした。小学校から歩いて半時間ほどのところでした。
 大原からの帰り道、ここのベンチで弁当を食べました。
 

 「里の駅 大原」で買ってきた弁当と、インスタントのみそ汁でした。 

 「おばんざい弁当」(702円)は、鶏肉のフライをメーンにおからや卵焼きが入っています。

 奥さまは、稲荷ずしと野菜巻きです。
 こんなシチュエーションで食べれば、文句なしにうまいです。

 里の駅には赤飯の弁当なども並んでいました。

 平日ですが、けっこうな車が並んでいました。
 一番奥は大原の里十名山のひとつ、焼杉山です。

 宝ヶ池の向こうには、変わらない姿の比叡山があります。

 昔と同じ場所に貸しボート屋がありました。
 小学生のとき、友だち2人とボートに乗って遊びました。後で親に知れて、「危ないことを」と叱られたことを覚えています。

 国立京都国際会館は、当時はありませんでした。

 ぐるりと池畔を一周しました。
 京都五山送り火の妙法の「法」が灯る松ヶ崎東山の裏斜面です。

 見晴らし台から見下ろすと、大きな鯉が集まってきました。

 新緑が清々しいです。

 戻ってきました。一周は1500mで、散歩に最適な距離でした。

 良い天気でした。ソフトクリームをかじりました。

京丹波・道の駅 和 お弁当とスイーツ

 京丹波の「わち山野草の森」にイワカガミなどの山野草を見に行きました。その前にすぐ近くの「道の駅 和(なごみ)」に寄りました。昼飯の調達でした。
 炊き込みご飯、稲荷ずしなどをテイクアウトして、山野草の森の日陰のテーブルでいただきました。
 採れたてのワラビや丹波産の大シメジが炊き込まれていました。即席のみそ汁でほっこりとしました。 

 出汁巻き玉子は京風の薄味でおいしかったです。

 和知にある北大路廬山人とも縁がある料理店のものでした。

 弁当類は、昔と比べるとちょっと減ったような気がします。

 ワラビ、ゼンマイにコゴミにと、採れたての数々に目移りします。

 いつものことながらいっぱい買い込んでしまいました。

 わたしが欲しかったのはこちら。出回る時期が限られている花山椒です。でも2000円という値札に躊躇しました。

 山野草の森を散歩してもう一度、戻ってきました。奥さまが召し上がった「苺の生シュークリーム」です。

 ひと口、いただきましたが、イチゴがフレッシュでした。

 窓の向こうには由良川が流れています。

 鯉のぼりが由良川を横断して泳いでました。

 手前の方がちょっと違うとよく見ると、鮎のようでした。
 そういえば、近くに鮎ガーデンがオープン間近でした。

 京都縦貫道ができて、国道27号の通行量は減ったはずです。辺りのドライブインはおおかたが閉鎖しましたが、ここだけはいつも大繁盛です。

 道の駅 和
 京都府船井郡京丹波町坂原上モジリ11