六甲山 森の音ミュージアムの音と花

 「ROKKO 森の音ミュージアム」は、高山植物園の隣にあります。初めて入りました(26日)。
 古い大きなオルゴールが並びます。展示室を見ていると、コンサートルームで「演奏家のいないコンサート」が始まりました。
 自動ピアノが、ショパンのエチュード「革命」を力強く演奏しました。ペダルまではうまく踏めていないようで、音がぼそりと途切れ途切れにはなりましたが、立派なものでした。
 鍵盤の中央上部に巻かれている紙(?)のプログラムを読み込んで演奏しています。人間と違って音を外すことはありません。

 オートマタ(機械人形)は、オルゴールにあわせて全身を使ってスケッチを描きました。指や腕は当然として、肩から上半身、組んでいる脚を動かし、もちろん顔の表情まで変化しました。思わず引きずりこまれました。

 ガーデンでカメラを向けたハナトラノオに笑われているみたいでした。

SIKIガーデン~音の散策道~には、いろんな花が咲いていました。

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孫娘とつくる パステル・デ・ナタと夏休みの工作

 夏休みの孫娘が、初めて独りで阪急電車に乗って遊びにやってきました。一緒にパステル・デ・ナタ(エッグ・タルト)をつくりました。
 リスボンのジェロ二モス修道院のすぐ横にあるパスティシュ・デ・ベレンで食べたナタの味を思い出しながら、初挑戦しました。
 大成功でした。甘くて柔らかいカスタード・クリームに頬が落ちました。孫娘もおいしそうに2つをペロリでした。

 パイ生地を延ばし、アルミホイルの型に押し込みました。
 フォークで底に穴を開けておきます。
 200度に熱したオーブンで10分間、焼きました。
 中心部も膨らんでしまいました。よく調べると、パイの内部に重しをしてカップ状に焼き上がるようです。

 カスタードクリーム作りの画像はありません。わたしの手がいっぱいでした。
 卵黄(7個分)にグラニュー糖を混ぜ、少量の小麦粉でとろみをつけて、温めた牛乳と生クリームに投入します。弱火にかけて粘りを出します。
 焼き上げたパイ生地にカスタードクリームを盛って、もう一度、オーブンで焼きました。
 パイ生地3枚で18個もできあがりました。孫娘にみやげに持ち帰らせました。

 パスティシュ・デ・ベレンで朝食を

 もう一つの課題が、小学校の夏休みの工作でした。
 キャンプに行ったびわ湖で拾ってきた流木でヨットをつくるんだと、帆にする端切れとともにもってきました。 
 型紙をつくって、生地を切りました。

 初めて手にした針です。真剣な表情で布の端を縫い進みました。上々の出来でした。

 2本の流木を組み合わせてヨットの本体と帆柱ができました。
 ありあわせの丸棒で筏(いかだ)もつくって、自立するようにしました。
 白い帆がうまくかかりました。青色の帆もつくりました。

 百均の手芸品売り場で見つけた小さな貝殻を3色に塗りました。孫娘は、初めて手にしたラッカー・スプレーから勢いよく飛び出す塗料にびっくりしながらも、うまく吹き付けることができました。
 貝殻に電動ルーターで小さな穴を開けて糸に結んだのはじーじの仕事でした。
 最後に旗もつけました。
 小学2年生の作品にしては、ちょっとでき過ぎでしょうか。孫娘は満足そうで、大事に持ち帰りました。

京都・二条城パガニーニ  String Trioを楽しむ

 京都・二条城のすぐ西隣にある二条城パガニーニで、スォーノ・リッコ・アンサンブル京都の「String Trio」を楽しみました。
 ヴァイオリン2人とヴィオラという珍しいトリオです。ドボルザークの三重奏曲など、初めて聴くプログラムでした。
 キラリと輝くヴァイオリンと芯のあるヴァイオリン、わが道をいくヴィオラと3人3様の音色が最前列のわたしの目の前で繰り出されました。

 奥さまの友だちのリッコさんのヴァイオリンの教え子ばかりです。
 左端のちかちゃんとは、昨年12月にウィーンで会いました。シュテファン大聖堂でモーツァルトのレクイエムを演奏するのを聞き、一緒に食事をして、カフェでは指揮をしていた反田恭平くんとも遭遇しました。
 9月には、ウィーン放送交響楽団のメンバーとしてまた戻ってきます。聴きに行かなくてはなりません。

 ホールの壁に気になる絵が飾られていました。
 近づくとRaoul Dufy(ラウル・デュフィ)のものでした。
 19世紀末から20世紀前半のフランスの画家で、「色彩の魔術師」と呼ばれました。

 こちらはオーケストラです。

 すべてデュフィでした。

 2階がホールです。赤いカーテンが降ろされていますが、開くと二条城がピアノのバックになるそうです。

 二条城パガニーニ
 京都市中京区西ノ京式部町50-2

 二条城の西南隅櫓の目の前です。

虫刺され・痒み止め 「ドクダミ・チンキ」ができる

 虫刺され・痒み止めに効果があるという「ドクダミ・チンキ」ができあがりました。
 ドクダミの花や葉を採集。芋焼酎に漬け込んで1ヵ月余りが過ぎました。そろそろでき上がっているはずです。
 百均でスプレーボトルを買ってきて、詰めました。もちろんラベルもプリントしてそれらしく装いました。

 ボトルと一緒にラベル用紙も買ってきました。なんでも百均でそろう時代です。

 ラベルをデザインしました。ドクダミのイラストは、ネットでダウンロードしてきました。
 隅っこの「DOT117」は製造メーカーではなく、わたしのハンドルネームです。

 じょうろで小さなボトルに注ぎました。

 花と葉を漬け込んだのが2種類あります。花の方は香りがよいそうです。葉は効能が優れているようです。
 目印のために、花の方には花弁を1輪、入れました。

 格好はつきましたが、問題はこれが効くかどうかです。人体実験で蚊に刺されるのはイヤです。

 虫刺され・痒み止め 「ドクダミ・チンキ」をつくる

 たいへんなことに気づきました。
 なんと「DAGUDAMI」です。製作段階で「G」ではなく「K」に訂正していましたが、デザインを変更したときに「先祖返り」してしまいました。
 ああ、トホホ・・・。

大阪・フェスティバルホール 反田恭平のベートーベンP協第4番

 大阪・中之島のフェスティバルホールで「バーゼル室内管弦楽団日本ツアー2024」を聴きました(3日)。お目当てはベートーベンのピアノ協奏曲第4番、ピアノは反田恭平でした。
 ピアノソロで弾き始めるコンチェルトです。反田くんの柔らかい音色が響きました。
 これまでにも反田+JNO(ジャパン・ナショナル・オーケストラ)の演奏は何度か聴いています。反田くんの弾き振りでした。この夜は、登場したときからリラックスした雰囲気でした。
 オーケストラと語り合うようなピアノです。柔らかな最弱音に引き込まれました。

 この夜のピアノは「Shigeru Kawai」でした。スタインウェーの極彩色のようなきらびやかさとは違った、山水画のような濃淡を表現しているようでした。

 アンコールでは、子犬のワルツとトルコ行進曲の限りなく優しい2曲をサービスしてくれました。
 こんなのを小林愛実との間に生まれた坊や(?)にも聞かせているのだろうかと、微笑ましくなりました。

 3階までで2700席もある大きなホールです。チケット代をちょっとケチったので、後ろから3列目でした。
 古楽器を使っているという小編成のオケの響きは、残念ながら私までは十分には届きませんでした。
 同じ小編成のJNOを同じホールの6列目で聴いたときは、ヴァイオリンや管の細やかな動きを目の前にして感激したのを思い出しました。

 指揮はアンドレアス・オッテンザマーでした。 腰から下の長い、見ていて格好のよい指揮ぶりでした。
 ベルリンフィルハーモニーで、いつも目が行くフルートのエマニュエル・パユの2人ほど横でクラリネットを吹いている端正な顔をしたその人でした。よく似た顔をした兄のダニエル・オッテンザマーはウイーンフィルハーモニーのクラリネット、父もウィーンフィルの元首席という音楽一家です。

 演奏会の前に、フェスティバルプラザ地下1階にある「ピッツェリア&バー マーノエマーノ 中之島」で軽く食事しました。
 昨年12月、モーツァルトが亡くなった同じ日、時間に、その葬儀も行われたウイーンのシュテファン大聖堂で反田くんが指揮する「レクイエム」を聴きました。その合唱団の一員だったSさんとご一緒しました。奥さまの大学混声合唱団の後輩でした。

 ウイーンの思い出で盛り上がりました。
 反田くんが練習中に指揮棒では伝えきれなと思ったのか、横のピアノで弾いてくれたそうです。「マエストロがラクリモーサを最後まで弾いてくれて感動しました」

 パスタ2種とピザをおいしくいただきました。

 フェスティバルホールの、建て替え前も思い出させる立派な赤ジュータン階段です。音楽会なんだという雰囲気を盛り上げてくれます。

びわ湖ホール タリス・スコラーズのミゼレーレ

 タリス・スコラーズのミゼレーレ・メイ・デウズ(グレゴリオ・アレグリ作曲、神よ、私を憐れんで下さい)を、満員のびわ湖ホールの大ホールで聴きまいた。ルネサンス音楽最高の合唱アンサンブルです。
 「システィーナ礼拝堂からのひらめき」と題されたプログラムです。ミゼレーレは、礼拝堂から門外不出だったこの曲を聴いた14歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトによって暗譜され、世に出たというエピソードがあります。
 舞台に男女の5声、4階の後方客席に4声、4階側壁に男声と三方から発せられる澄み切ったハーモニーが交錯しました。1800席を超す、あまり残響には考慮されていないようなオペラハウスです。その大空間を完全にコントロールした天にも昇るような圧巻の演奏でした。
 京都のバロックザール(200席)で9年前、サラウンド音声に包み込まれるようなミゼレーレも聴いています。システィーナ礼拝堂での響きを体感したくなりました。

 公演前にラウンジで昼飯にしました。びわ湖に向かっていただいた「えびピラフセット」です。

 シンプルな味付けで、おいしくいただきました。

 メニューは多くないうえ、スパゲティはわたしの前で売り切れになりました。

 公演を前に、ラウンジはいっぱいでした。

 公演後、雨も止んだようなので湖岸に出てみました。ノカンゾウが咲いていました。

 キキョウも可憐でした。

 雲が垂れ込めるびわ湖です。向こうに近江富士(三上山)がきれいなピラミッドを描いていました。

摘み立てブルーベリーとヨーグルトで朝食を

 摘み立てのブルーベリーを、自家製のカスピ海ヨーグルトに載せて朝食にいただきました。
 わが家から車で10分足らずの高槻・上牧にあるブルーベリー農園で昨日、完熟したのを自分で収穫したばかりでした。
 ミントはないので、バジルの先端の花芽を添えました。

 ジャムにするのもよさそうですが、そのまま食べるのがサイコーです。

 朝食はいつも紅茶です。
 トーストにマヨネーズをたっぷりと塗り、キュウリ、タマネギにチーズかハム。それをサニーレタスなんかの葉っぱで包んで食べるのが定番です。きょうはトマトにルッコラでした。

 「ブルーベリー、採りに来てるよ」と奥さまの友だちからLINEが入りました。そんなところがあるのかと、わたしたちもすぐに行きました。
 ブルーベリー狩りができるのは関西電力のかんでんエルハート高槻栽培センターです。

 目の前の高さにたわわに成ってます。

 サザンベル、スプリングワイド、オーシャンハトバー、チャンドラー・・・と、いろんな株が育てられています。

 裏側の茎の中央が濃い色のリングになってるのが熟している証と教えられました。

 広い農園に人出はまばらです。ゆっくりと収穫しました。

 10センチ四方くらいのプラスチックパックに詰まるだけ摘んで500円です。100㌘ほどになるようです。入園料はいりません。

 駐車場のわきに赤い花が咲いていました。
 アメリカノウゼンカヅラです。ちょっと毒々しいカラーをしています。

 ネズミモチが星形に開いていました。

 関西電力上牧変電所に隣接しています。

 かんでんエルハート高槻栽培センター
 072-669-2030
 高槻市上牧町5

「ソランちゃん」の椅子をつくる

 2歳になった一番下の孫娘は、お人形の「ソランちゃん」が大好きです。そこらにほっぽり出しておかないように、椅子をつくりました。
 ネットで調べると、ソランちゃんの身長は25cmとのことです。このくらいの大きさかなと、適当なサイズにしました。
 座布団は、奥さまが端切れで手縫いしてくれました。
 撮影しようにも、わが家にはソランちゃんや、それに代わるお人形はありません。一応の格好はつけました。

 近くのホームセンターにある百均で、10cm四方のMDF(木質ボード)材を買ってきました。6枚セットで110円です。

 小さな子供が遊ぶので、角を取って丸くカットします。型紙をつくってマーキングしました。

 糸のこで大まかに切り取り、電動のベルトサンダーで削りました。

 4枚の板を、ボンドで接着しました。

 白色のスプレー塗料を吹き付けて塗装しました。なかなか満足できるようには塗れません。
 もう少し手直しが必要ですが、とりあえずのでき上がりです。

 【追加画像 2024/07/08】
 「じーじのイス」と孫娘が楽しみにしていてくれてました。
 ソランちゃんと一緒にわが家にやって来ました。さっそく座らせました。ジャストフィットでした。
 うれしそうに持ち帰ってくれました。

 

「ヒンメリ」をつくる 試作1号の五亡星 

 「ヒンメリって、作れるかしら?」。奥さまからのおたずねです。
 ネットでヒンメリって調べました。
 北欧・フィンランドの暗く寒い冬に飾るインテリアです。細いわらでできた幾何学的な多面体をつなぎ合わせて、空気の流れに静かに動く様子や、ほのかな明かりが生み出す影を楽しみます。
 さっそく試作してみました。

 ライ麦のわらでつくるそうですが、そんなものはありません。通販には、ヒンメリ用のわらも売られていますが、とりあえず代用品はないかとホームセンターをうろつきました。
 見つかりました。シーズンを前に山積みされていた「天津すだれ」です。ヨシでできてます。まっすぐな部分が使えそうでした。なにせ安いです。一番小さなのは300円ほどでした。

 節の部分を除いて、必要なパーツを切り出しました。
 糸を通す長い針は、細いピアノ線を二つ折りにしました。

 タコ糸を通して五角形にします。
 ネットを参考に試作したデザインは「五亡星」です。陰陽師の安倍晴明の晴明桔梗です。

 ここまできて挫折しました。タコ糸が太すぎて、うまく通らなくなりました。おまけに力が加わってヨシの先端が割れてしまいました。

 2回目は、ヨシの先端を木工用ボンドで強化しました。

 なんとか格好がつきました。
 赤い糸は目立ちますが、やはり失敗だったようです。

 リビングにぶら下げてみました。

 あれこれと課題は見つかりました。次回作の参考にしましょう。

 奥さまが「クラフトフェアまつもと」(長野・松本)で買ってきたタペストリーがぶらさがっています。かわいいヒンメリがついていました。

なら100年会館 ヴァイオリン 岡本誠司の世界 2024

 JR奈良駅の横にあるなら100年会館・中ホールで、「ヴァイオリン 岡本誠司の世界 2024」を聴きました。
 岡本くんのヴァイオリンは、反田恭平とのデュオやJNO(ジャパン・ナショナル・オーケストラ)のコンマスとして、街角コンサートでのソロと何度も聴いています。
 きょうも素晴らしかったです。ビロードのよに滑らかに深く輝く音色が響き続けました。
 プログラムはシューマンとブラームス。ほとんどが初めて聴いた曲でしたが、心地よく引きこまれました。

 ピアノは北村朋幹でした。奥さまは、浜松国際ピアノコンクール以来のごひいきです。
 わたしは初めて聴きましたが、緻密にコツコツと音符を積み上げていくような演奏でした。ちょっと硬く聴こえたのは、ピアノがベーゼンドルファーだったせいでしょうか。わたしの好きな音色を出すピアノですが、きょうは華やかさがイマイチだったようです。

 すぐ近くの席であす、このホールで「2台のピアノ」を弾く務川慧悟とナターリア・ミルステインの2人が聴いていました。

 アンコールで呼び戻された岡本くんが、この夜の演奏に託した思いなどを話しました。その間、北村くんは自らピアノの椅子を連弾用にセッティングしていました。何が始まるのかと思っているとー 岡本くんが座り、ふたりで弾き始めました。思わず拍手したくなるびっくりの演出でした。

 なら100年会館の前からJR奈良駅を見ると、その向こうに工作機械の森精機の奈良本社が見えました。反田くんやJNOのスポンサー企業です。

 正面に回ってみました。
 このビルのどこかに、JNOの練習室や宿泊施設までがあるようです。

 森精機の株主優待は、JNOのコンサートチケットです。わたしも株主になりたいですが、株価は1株4300円超え、その1000株といえば430万円の投資が必要です。別世界の話です。

 今夜も心地よい時間を過ごすことができました。