【2010/09/23】
オーストリア帝国最後の皇帝、フランツ・ヨーゼフⅠと、その妃となるエリザベート(シシー)が最初に出会ったBad Ischl(バート・イシュル)です。この町には、シシーが旅を続けるようになってもフランツ・ヨーゼフが毎夏を過ごしたカイザー・ヴィラが残ってます。行ってみたかったのですが、ハルシュタットで予定時間をすぎてしまい、駅前でザルツブルク行きのバスを待つだけでした。
「お散歩カメラ」と命名しました。でも、この寒さで、まだお散歩デビューはしてません。
RICOHの「GXR」です。
レンズ交換ができるデジタルカメラです。
デジタル一眼ならレンズ交換できますが、交換の際にホコリが混入するのが泣きどころです。
このカメラは、レンズと記憶素子を一体化しているのがミソです。
カチリとレンズを本体におさめる感覚がなんともいえません。
操作側は、これまで使ってきたGR DIGITALⅢとほぼ同じです。
質感が素敵なダイヤル周りです。
レンズキャップは別売です。スイッチをONにすると、レンズが飛び出し、それに合わせてキャップが開きます。
GXRの写したのは、これまで昼飯を写すのに愛用してきた「GR DIGITALⅢ」です。このカメラに不満はありません。でも広角28ミリ(35ミリフィルム換算)、F1.9のレンズは、昼飯を撮影するには最強ですが、散歩ではもう少し望遠側が欲しくなります。
街道歩きでは、一眼(NIKON D5000+Tamuron18-250)を使ってきましたが、さすがに重さが応えるようになりました。こちらは「勝負カメラ」に格上げとしましょう。
現在のわたしの通勤ルートにCD店はありません。おかげで、CDとはすっかりご無沙汰です。
大阪駅前第3ビルの「Walty堂島」が閉店セールをしています。元ご近所のブログ「M氏のあくび日記」で知りました。さっそく行ってみました。すでにショーケースはガラガラです。
50%offに気をよくして、3枚をゲットしました。
グレン・グールドのバッハはゴールドベルクなど何枚かもってますが、これはピアノ協奏曲第1番の違う年の録音(オケも違う)が収録された2枚組の輸入盤です。
ヨー・ヨー・マは、バッハのカンタータをチェロで歌ってます。これは中古です。
若いアシュケナージのショパンです。
Walty堂島は、毎日放送ビル(?)にあったワルツ堂がなくなったあと、その関係者が開いた店だったはずです。梅田に勤務していたときは、昼飯後なんかによく立ち寄ったものです。
「ジャズの担当者の退職」が閉店の理由のようですが、CDの売れ行きも減っているのでしょう。みんなネットで買うんですかね。
阪急・清荒神の駅前にあるベガホール(宝塚市立文化施設)でヘンデルの「メサイア」を聞きました。昨年と同じで指揮は畑儀文、伴奏はテレマン室内管弦楽団です。独唱は、カウンターテナーの青木洋也だけが朗々と飛び抜けていて、圧倒的迫力と音楽性にあふれていたのも同様でした。
なんだか、このところ青木洋也の「追っかけ」をしている感じの相方につきあってますが、実はわたしも満足しています。
周囲を気にしながら1枚だけシャッターを切ったカットがブレているのはご愛敬です。
【2010/09/24】
ザルツブルクではバスに乗りました。日本のよりはひとまわり大きい感じの車体ですが、この日の運転手は若い女性でした。クラッチはなく、パワステも装備しているので、女性でも運転OKなのでしょう。
窓の外にはホーエンザルツブルク城がそびえています。
運転席脇に大きなディスプレーがついてます。これを操作して、発券してくれます。
乗客は上部のトレーにコインを置きます。それを手前に引き寄せると、コインの大きさに従って選別されてスロットに落ちます。下部からコインごとに取り出すことができます。
カラヤンの墓に参るため、Anif/アニフで下車しました。
バスはベンツ製ですね。Salzburger Verkehrs Verbund/ザルツブルク交通システムの運行です。
アニフまで行ったときのバス料金が、なんだか納得いきませんでした。ゆっくりとチェックしました。
左の2枚は、ザルツブルク24時間チケットです。前夜、Salzburg Hauptbahnhof・ザルツブルク中央駅に着いて、ホテルのある旧市街まで市内バスに乗る前に購入しました。
アニフは、この24時間チケットの圏外でした。行きは、バスを降りるときに24時間チケットを見せました。そのため「Aufpreis=追加額」を2EUR(2人分)支払いました。
乗車したときには、念のため運転手に「アニフまで行きたい」と告げておきました。バス停ごとに次の駅を確認していると、「アニフ」の表示が出ました。さあ着いたと降りようとすると、「まだ、次だよ」とのこと。アニフ○○とかいう別のバス停が、ひとつ手前にありました。
帰りは、2駅戻ったヘルブルン宮殿前で下車しました。当然2EURだろうと準備していると、これが3.6EUR。なぜに!?
よくよく見ると「Einzelfahrt」と印字されています。片道券です。そうか、基本料金を支払っているのです。このとき24時間券を持っていることを見せたかどうかは覚えていません。
CDを買ったのは、いつ以来でしょうか。しかもシンフォニーです。
レナード・バーンスタイン指揮、ウィーンフィルハーモニーの演奏するマーラーの交響曲第6番「悲劇的」です。1988年のムジークフェラインザール(楽友協会大ホール)でのライブ録音です。さすがにすばらしい響きをしてます。
テレビで佐渡裕が師匠のバーンスタインを語る番組を見ました。その中で、楽譜にはハンマーを3回振り下ろすように書かれており、3回目は「自らの死」を表しているとか。初演を指揮したマーラーは、3回目は鳴らさなかったそうです。バーンスタインは・・・。
「コールマーテル同行記」は前回、カラヤンとベームという2人の巨匠を書いてから中断しています。バーンスタインも加えたことだし、だいぶ記憶も薄れた部分がありますが、もう少しだけ書きつらねようと思っています。。
カラヤンとベーム。わたしがクラシック音楽を聞き始め、LPを買うのが楽しみだった1970年代の2大巨匠です。
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)はザルツブルクに生まれ、ザルツブルクで亡くなりました。郊外のAnif/アニフという村に眠るカラヤンの墓を参ることができました。指揮棒を振るこの像は、生家の庭にあります。
わたしが一番よく聞いたLPはこれでしょう。ムスチスラフ・ロストロポーヴィッチのチェロ、カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニーによるドボルザークの「チェロ協奏曲」です。
カール・ベーム(1894-1981)は、旧市街を歩いたグラーツの生まれです。ザルツブルクで亡くなりましたが、墓はグラーツにあるそうです。
このサインは、ウィーンのオペラ座近くの歩道に埋め込まれていました。
もうひとつの愛聴版です。ベーム指揮、ウィーンフィルハーモニーのモーツァルト「レクイエム」です。カバーのビニールがくっついてしまい、惨めなレーベルになってます。
どちらも、もう一度、聞きたくなりました。まだターンテーブルは回るでしょうか?
【2010/09/20】
ウィーンのMusikferein/楽友協会です。ウィーンフィルの本拠地です。毎年正月にテレビ中継される「ニューイヤーコンサート」の舞台です。神聖なる、わがあこがれのホールです。
コンサートは午後8時15分から始まります。すっかり暗闇の中に、こつ然と輝いています。
ネット予約したチケットを引き替えにいったときは、まだ赤い外壁も美しかったです。
2階バルコニーから見た舞台と客席です。
目の前にパイプオルガンがあります。
コンサートは終わりました。割れんばかりの拍手です。カメラのフラッシュがあちこちから光ります。わたしも写してますが、これって・・・。
演奏は、チンドン屋とはいいませんが、当時の衣裳をまとってモーツァルトなんかのさわりだけを演奏する音楽ショーでした。おまけに、前列にいた中国人のおばさんのノリノリの動作に、吹き出しそうになって、どうにもこうにも。
やはり、「定期」とはいはずともウィーンフィルの演奏を聴くまでは、あこがれは残しておくのでした。
実は、このホールにはいるのは2度目なんですが。
ネットで予約したのは、こんな場合も考えて一番安い席でした。
【2010/09/22】
ウィーンからイタリアに抜けるには、アルプスの難所・セメリンク峠を越えなければなりません。1854年、難工事の末にセメリンク鉄道が開通しました。アルプスを越えた最初の鉄道です。
最も標高が高いところにあるセメリンク駅には鉄道の設計者、カール・フォン・ゲガの記念碑と、世界遺産であることを示すプレートがあり、展示車両もとまっています。
駅前には何もないそうです。行きのECはここに停車して、ハイカーや遠足の子どもたちがが降りていきました。帰りは通過でした。
路線にはトンネルが15、アーチ橋は大きいもので16もあります。
有名なカルテリンエ橋はどこかとカメラを構えていましたが、多分これがそうだと思います。
コチラのアーチ橋も立派です。
向こうの山の頂には古い城が。よく見かける風景です。
ウィーン・マイデルリンク駅を出発するEC(急行)は、OeBB/オーストリア連邦鉄道のELが牽引していました。
列車は隣国スロヴェニアのLjubljana/リュブリャナ行きです。スロヴェニア国鉄の青色のコンパートメントも混じってました。
コンパートメントのドア横のある指定席表示です。この札が入っている区間だけが指定席です。それ以外の区間は、この席にも座れます。わたしが座ったこのコンパートメントには、窓際にリュブリャナに向かう若いカップルがが座ってました。
Hamburug/ハンブルクでいま、もっともホットなスポットです。「Miniatur Wunderland/ミニチュアワンダーランド」は、鉄道模型とジオラマの驚愕スポットです。計12kmにもなるHOゲージ線路が敷かれ、890両の機関車、20万体の人形、21万本の樹木などが設置されています。
スイスの氷河急行が走ってきました。昨年、わたしが乗り、今年、ひっくり返りました!
ズラリとディスプレーが並び、何人もがコントロールしています。
ハンブルクの港に立ち並ぶ倉庫の広いフロアーを改装しています。
わたしが入場券窓口に並んだのは10:47分です。15分ごとに50人づつ入場できますが、その時点で予約できるのは13:00からの分しかありませんでした。しかたないのでそれを予約して、2時間ほどハンブルクの中心街を散策しました。
記念に雑誌を買いました。
売店では、メルクリンの車両も売られてました。