プラハ 地下鉄は地下深くを走る part2

 「BACH 音楽三昧の旅」もさすがにネタが切れてきました。
 プラハの地下鉄です。地下深くを走ります。2005年の旅でも「地下鉄は地下深くを走る」と書いてます。
 ホテル最寄りのマロストランカー駅です。

 エスカレーターは、地下深くに吸い込まれます。階段なんてありません。しかもかなり高速です。

 プラハの地下鉄は、A、B、C線の3本です。

 チケットは自動券売機で買います。1区間とか、24時間有効とかがあります。券売機は英語表示もありますので、それほど難しくはありません。

 改札口がないので、使用済みのチケットは手元に残ります。

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ベルリン 迷路のような中央駅

 【6/10】
 ベルリンにやってきました。真新しいHauptbahnhof/中央駅に到着です。ここが初心者にはなかなか手強い駅でした。

 ライプツィヒのホテルは、朝食前にチェックアウトの勘定をすませました。7時からの朝食でしたが、駅前とあって7時51分発のICEにゆっくりと間に合いました。
 74分でベルリン中央駅です。到着したホームは地下にあります。

 とりあえず地上に上がりましたが、駅全体のイメージがわきません。当然、どちらに行ったらいいのかもわかりません。

 「地球を歩く」の交通路線図を見て、中央駅からポツダム広場駅までの電車に乗ろうとしました。それがどこから発車するのかがわかりませんでした。今になって調べるとやってきた路線を1駅戻るだけでした。
 で、うろうろ。結局は3階を直行する近郊列車に乗ってひと駅先のフリードリッヒシュトラーセ駅まで行き、そこからSバーンに乗り換えました。

 Sバーンのブランデンブルク門駅です。
 この電車、どちらに向いて走り出したと思われますか。向こうです。走り去る最後尾を写しているのです。日本の地下鉄とは走行方向が逆です。これだけで、方向感覚が失われるのです。
 「Burandenburg Tor」と駅名表示はありますが、日本のように次の駅の表示はありません。これも初心者には困りものです。列車の行き先表示を見ても、その行き先がどこにあるのかわかりません。大阪・地下鉄の御堂筋線なら、行き先はなかもづか千里中央、たまに天王寺か新大阪くらいです。南北どちら向きかは、意識せずともわかります。それがわかりません。
 あきらめて、隣の駅まで行くのに「Does this train go to ○○?」と隣の人に確認しました。

 ベルリンの地下鉄はこんな色です。

 Regio/近郊列車は2階建て車両も多いです。日本のように大混雑するラッシュアワーってないのでしょうか。

 スーツケースを回収して、Sバーンでホテル最寄り駅のフリードリッヒシュトラーセ駅に向かいます。
 中央駅のコインロッカーは、大きなロッカーはほとんど空きがありませんでした。行きつ戻りつ2カ所でやっと見つけましたが、次は小銭が足りません。近くにあった両替機は「故障中です」と先客のおばさん。そのおばさんについて、ホームのコンビニまで行って、ガムを買って釣り銭を手に入れました。

 旅の最後の日。テーゲル空港に向かうタクシーから見た中央駅です。2006年のサッカー・ワールドカップに合わせて開業しました。
 空の玄関口も、ブランデンブルク空港が開港予定でしたが、直前に延期になってしまいました。

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ライプツィヒ 環状道路を走るトラムに乗る

 【6/8】
 ライプツィヒの旧市街をぐるっと一周する環状道路をトラム(路面電車)は走ってます。出発点は、滞在したホテルの目の前の中央駅です。いろんな方面行きのトラムが行き交います。

 中央駅には3つの路線が発着する長いホームがあります。
 まずは、チケットを買い、路線マップをもらいました。

 聖トーマス教会の横を走るトラムです。

 このあたりは道幅が狭く、停車場は路面に白いゼブラが描かれているだけで、安全地帯はありません。ちょっと怖くて乗車することができませんでした。

 正面から見た聖トーマス教会です。すぐ左にメンデルスゾーンの像がありました。

 明るい車内です。自動券売機と乗車時間の刻印機が付いてます。

 ドームをもつ立派な新市庁舎の横を走る旧型のトラムです。黄色と青色が美しいです。

 新型トラムの塗色は、黄色と青色を引き継いでいますが、もうひとつ特徴がありません。

 旧型車が走ります。大きなパンタグラフがかわいいです。

 ゲヴァントハウスがあるアウグストゥス広場にやってきた2両連接2編成の長いトラムです。

 環状道路に沿ってしかトラムに乗る機会はありませんでした。ルート図によると、北方にあるメッセ/見本市会場に行く路線など計15路線あり、バスと組み合わせて広いエリアをカバーしています。市内交通がこれほど発達しているから、市内中心部を走る車の量が少ないのでしょう。

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ライプツィヒ 中央駅からドイツ版新幹線「ICE」に乗る

 【6/9】
 ライプツィヒ滞在の1日、ワイマールに小旅行しました。
 Leipzig Hauptbahnhof/ライプツィヒ中央駅です。乗車するドレスデン発フランクフルト行きのICE1652がホームに入ってきました。
 ICE=Inter City Express は、ドイツ版新幹線といったところでしょうか。時速400キロ超の記録をもっています。軌道幅が標準軌(日本の新幹線と同じ)ですが、在来線も同じ幅なので、都市近郊では在来線のレールを走り、在来線の駅ホームに停車します。市外に出ると、区間により専用の高速新線を走ります。

 ヨーロッパで最大級のターミナル(終端駅)です。大きなドームに覆われています。

 ICEの先頭車両です。中央に運転席があります。

 日本のように指定席、自由席という区別はありません。
 座席の上に指定が入っている区間が表示されています。古い車両なら手書きのカードが差し込まれていますが、ICEは電光式です。この席はEisenach(アイゼナッハ=バッハの生誕地)-Fulda間が指定されています。それ以外の区間は自由に座れます。
 「携帯禁止、シーッ!!」という表示もあります。これは「quietシート」です。
 こちらの車内では、結構、携帯で話している人が多いです。そのため、こんな車両があるのでしょう。

 列車は目的地のワイマールを通り越して、エアフルトに停車しました。ここから逆向きのICE1745でワイマールに戻りました。

 この日は1等を奮発したので、ゆったりとした座席です。
 こちらの列車は、終端駅で運転方向が頻繁に変わるので、シートを方向転換させるというような発想はないようです。
 帰国した関西空港駅で、到着したJR特急「はるか」がかなり手の込んだ動きをしてシートの方向を自動転換させたときには、外国人観光客が驚いた表情を見せていました。

 ライプツィヒに着いた6日に目にした光景です。
 まるでICE同士が「チュー」しているようです。

 ホームの端には鉄道模型があって、ICEが走ってました。

 プラハ-ドレスデン-ライプツィヒ-ベルリンと、計画した移動はネットでチケットを購入していました。
 ワイマール往復はだけは、現地で購入しました。
 ライプツィヒ中央駅の発券窓口です。まず赤い予約機のボタンを押します。すると、写真の下のように番号をプリントした紙が出てきます。

 呼び出された番号の窓口で購入します。
 かつて、イタリア・ミラノでものすごく待たされた経験があったので覚悟してましたが、思いのほか早く購入することができました。

 ライプツィヒ-ワイマール間の往復チケットです。行きはICE、帰りはICの料金を含んで1等、2人で166EURでした。これは「正価」です。いろいろと割引制度があるので、事前にネット予約すればもう少し安くなったはずです。

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ドレスデン 黄色いトラムがザクセン王国の都に映える

 【6/6】
 エルベ川沿いの旧市街の中心にある、バロック様式の美しい大聖堂。
 黄色いトラムが走り抜ける。
 ゼンパー・オーパー(ザクセン州立歌劇場)から撮影しました。

 バックは王宮の一部です。

 エルベ川を渡るトラムです。
 ホテルの窓から撮影しました。

 ドレスデン中央駅です。再開発が進んで、駅前広場はきれいに整備されています。

 Bombardier/ボンバルディア製の車両です。
 The Flexity Classic XXL (classification NGT D12DD)というのが正式型式です。
 5連接で長さが45メートルもあります。

 プジョーみたいなロゴがついてます。あ、プジョーはライオンですが、こちらは馬でしょうか。

 広い道路の専用軌道に入ると、一気に速度を上げます。

 社内には液晶ディスプレーなんかもついてます。
 パイプに付いているオレンジ色の箱は、乗車券の検印機です。

 エルベ川対岸の新市街にあるアルベルト広場です。複雑にレールが走ってます。

 ドレスデンカードを買いました。これがあればトラムは乗り放題。絵画館もフリーパスでした。

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プラハ本駅と「food issimo!」のボロネーゼ

 【6/5】
 Praha hl.n./プラハ本駅は2度、利用しました。
 旅の4日目は、ここからドレスデンに向かいました。その前に昼飯です。スーツケースをもっているので、できるだけ簡単にと、駅構内のレストラン「food issimo!」にはいり、一番簡単なパスタを頼みました。「Bolognese(ボロネーゼ)」が読めました。
 飲みのもがのったトレーをもって席で待っていると、「できたよ」の声(たぶん)。
 できあいのミートソースとパスタを炒めただけで、ちょっと団子状態になっているところもありましたが、口になじんだ味であることがなによりでした。

 もう一つはチーズ・バーガーです。

 もちろん、飲み物は缶ビールのBudweisorです。

 駅の地下部分は近代的に改装されています。

 ホームには通勤用の2階建て電車が止まっています。

 地下から外に出ると、こんな光景です。

 地上には、きれいなドームがあります。

 1909年に建て替えられました。壁にはオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフの肖像も掲げられていました。

 地上部分にそびえるアールヌーボー風の立派な駅舎です。

 プラハ本駅

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Praha hl.n. → Český Krumlov ローカル列車の旅

 【6/3】
Praha hl.n. 9:16
Train R 637
České Budějovice 11:56 12:07
Train Os 8117
Český Krumlov 12:56
Overall time 3 hours 40 min., distance 200 km, price 261 Kč

 Praha hl.n./プラハ本駅を午前9時16分発の列車に乗ります。ちょっと早めに着いてしまいました。駅の探検なんかをして過ごしました。
ハンブルク・アルトナ行きのECがホームに止まっています。2年前の旅を思い出す、ちょっと懐かしい地名です。

 「ČD」がチェコ国鉄の略称で、シンボルからはブルーです。

 プラハを発車してしばらく。どこかの駅に停車中です。検札にもやってきた女性車掌が、ホームに立ってます。客はあまり多くありません。

 なんとも懐かし風情の地方駅です。

 ローカル線列車が止まっています。

 České Budějovice/チェスキー・ブディェヨヴィツェに到着しました。南ボヘミア地方の中心都市です。
 チェコ語は、日本人の語感からはどうもうまく発音できません。で、覚えられません。

 駅の構内を歩いてみました。売店もありますが、売っているのはタマネギだったりニンニクだったり。

 トレイに行った奥さんはびっくりして戻ってきました。
 トイレに入ると、おじいちゃんにチップを請求されたそうです。それは想定内です。おじいちゃんが指さす紙の上にチップを置くと、「そこちゃう!」いった感じで怒られたそうです。その紙をトイレに持って行けということだったようです。その二つ折りの小さな紙切れが実はトイレットペーパーだったわけです。個室には当然、使い放題のトイレットペーパーなんてなかったのです。

 チェスキー・クルムロフ行きのかわいい列車に乗り換えます。

 トロッコ列車くらいの車両です。それでも5両編成で、ガタンゴトンとスロー・スピードで走ります。

 プラハから3時間40分。やっとチェスキー・クルムロフに着きました。運悪く雨も降ってきました。
 駅舎を出ようとしましたが、改札口がないから出口がわかりません。駅舎外れのオープンカフェのようなところを通り抜けようとしたら、酔っぱらったおっさんが出てきて「こら、ココ通るな」みたいな大きな声。すごすごと戻ると、握手を求めてきてなんのことやら。
 

 駅舎を出ても何もありません。タクシーなんていません。バス停はあるのですが、次のバスはいつやってくるのか不明です。どうしたものかと困った表情のいろんな国の旅行客10人ほどが、どうせ言葉は通じないだろうと黙ったままバス停の小さな屋根の下で身を寄せます。自分独りではないのだから、何とかなるだろうと。
 やがてバスはやってきて、10分ほどで無事、チェスキー・クルムロフ城がある中心地へ着きました。

 上はネットで予約して、画面をプリントアウトしたのが、そのままチケットです。検札印がはいってます。
 下はチェスキー・クルムロフ駅から町の中心部まで乗ったバスのチケットです。1人で8コルナでした。 
 チェスキー・クルムロフを訪ねるは、大部分がツアー客のようです。朝、プラハを発ち、ここを観光して、その日のうちにウィーンまで行ってしまうか、その逆コースのようです。
 個人客も、プラハからの直通高速バス(帰りはわたしも利用)を使うのが一般的なようです。
 それでも、わたしはあえてこれに乗ってみたかったのです。ちなみに料金は261コルナと1000円ちょっとです。ものすごく乗りがいがある列車でした。

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プラハのトラムは石畳を走る

 【6/2.3.4】
 プラハ市内には、トラムが縦横に走っています。宿泊したマラー・ストラナのホテルの前の石畳の道も、ガタゴトと走ってました。
 ホテルを出て30メートルほど歩くと、この不思議な光景に出会います。なんとトラムが建物の中を通り抜けているのです。
 真っ赤なトラムは、「タトラカー」と呼ばれるチェコのタトラ社製で、共産圏のあちこちに輸出されて走っているそうです。

 ガントレット(単複線)かとよく見ると、完全に単線になっているようです。でもポイントがついている様子もうかがえません。もう少し確認するのでした。
 こちらはポルシェがデザインした低床型の新型車両です。

 建物部分を通り過ぎたトラムです。

 大きなパンタグラフがかわいいです。

 建物の反対側です。

 こちらはホテルから反対向きに少し歩いたところです。バックにプラハ城がかすみます。

 ガタゴトと音がすると、そのたびにカメラを構えてしまいました。

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トラムは素敵 おみやげはグラーツのシュトラーセン・バーン

 トラムは素敵です。プラハ、ドレスデン、ライプツィヒ、ベルリンと、どの町にもトラム(シュトラーセン・バーン)が走ってました。次から次へとやってくる電車に乗って町を一周すると、その町の雰囲気がわかります。

 ライプツィヒの聖トーマス教会のすぐ横に「HERRMANN MODELBAHNEN」はありました。のぞいてみると、かわいらしい旧式トラムが並んでいます。ヨーロッパでは主流のHOゲージです。ちょっと大きいので聞きました。「Do yuo have N-gage?」。もちろん、Nゲージもありましたが、そちらは現代の連接型トラムで、しかも聞いたことがない町のものでした。
 最初の日は、それだけでした。でも聖トーマス教会には何回も足を運びました。「やっぱり欲しい」と、次の日の買ったグラーツの旧式トラムです。
 グラーツはオーストリア第2の都市で、一昨年に独りで訪ねています。もちろん、トラムにも乗りました。古い町並みに、トラムがよくマッチしました。

 ちょっとプラモデルのようですが、旅の思い出が詰まっているので許せます。

Leopold HALLING Ges.m.b.H. というオーストリアのメーカー製です。

 40EURでした。

 赤い塗装のザルツブルクのトラムとどちらにするか悩みました。

 HERRMANN MODELBAHNEN
 Burgstrasse 4
 04109 Leipzig

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「ねじりまんぽ」を歩く その4 奥田ノ端橋梁

 JR京都線(東海道線)の京都-高槻間には4つの「ねじりまんぽ」が残ってます。3つはすでに踏破しました残っていた自宅に一番近い「奥田ノ端橋梁」です。よく晴れ上がった日差しの中、カメラ片手に歩きました。
 このあたりには、煉瓦積みのまんぽがいくつもあります。でもここだけがねじれてます。トンネルが線路に対して直交していないため斜拱渠(しゃきょうきょ)と呼ばれるこんな技術が使われているのです。

 左回転できれいにねじれています。
 

 複々線の軌道敷のうち、南側2線部がねじりまんぽになってます。
 大阪-京都間の鉄道は明治10年(1877)に開通した。ねじりまんぽはその時に建設されたが、軌道敷の拡幅で北側にコンクリート製のトンネルがつなげられたのです。

 「奥田ノ端橋梁」と表記しました、実際には「奥田畑」と書かれています。「とうかい-140」というのが、JR西日本の正式名称のようです。

 自宅からここまで歩きましたが、その前にくぐったただの「まんぽ」は、「つづき」に記します。

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