青春18きっぷの旅 紀州鉄道に乗る
紀州鉄道に乗る 2007/09/09
JR御坊駅から紀州鉄道は発車します。
総延長2.7キロの、日本一短い私鉄です。
「青春きっぷ」の有効期限は9月10日です。まだ1回分、余ってました。「スイス 2007 夏」の写真の整理も終わってませんが、暑い一日、紀州鉄道に乗りました。
紀州鉄道の運行距離は2.7キロ。西御坊まで4駅間を、平均時速20キロで走ります。
「0番ホーム」にかわいい気動車「キハ603」が止まっています。
もちろんワンマン運転です。
本日勤務の運転手はひとり(?)。何回もこの長髪運転手に出くわしました。
紀伊御坊駅です。
留め置き線に廃車になった「キハ604」が止まってます。
御坊市役所前」駅です。
運賃は、西御坊まで180円です。
わずか8分で、終点の西御坊駅に到着です。
西御坊駅の駅前通りです。この路地を通り抜けます。
後で気づきましたが、反対側が正面でした。
といても、途中にすれ違い駅はなく、この列車がJR御坊と西御坊を1日24往復するだけです。
折り返して電車が出発していきます。
坊やが踏み切り上から見送ります。
西御坊駅から先にも線路跡が続いています。
道路が横切るところはアスファルトが敷かれてますが、赤いレールは続きます。
日高川に突き当たるところに「日高川」駅の跡が残ってます。
御坊臨港鉄道として誕生しました。港まで通じていたはずですが、1989年に西御坊-日高川間の0.7kmは廃止となりました。
レールが隠れた踏切に、警報機がさび付いています。
歩いて旧日高川駅まで往復し、再び西御坊駅に戻ってきました。列車もJR御坊ま行って、戻ってきました。
西御坊駅の正面です。
連結器が使われることはないのでしょう。
車輪の前には、排除装置が付いてます。生い茂った雑草を除くのでしょうか。
昭和35年、新潟鐵工所製造です。たぶん、国鉄からの払い下げでしょう。
西御坊駅の遠景です。
こんな路地の踏切もすり抜けます。
雑草生い茂る軌道を走る「キハ603」です。
炎天下ですが、文句も言わずに走り続ける気動車です。
「御坊市役所」前に停車中です。
「紀伊御坊」えきは、ちょっと立派でした。ここに紀州鉄道の本社があります。
「紀州鉄道ビール」という地ビールもあります。残念ながら買いそびれました。
御坊臨港鉄道の免許状です。これには昭和6年の日付がありますが、開通は昭和3年です。
これだけみれば立派な駅です。
風雨にさらされた錆が出てきたままの「604」です。
線路が曲がっているように見えるのは、暑さのせい。それとも、実際に曲がっているのか。
「学問」駅です。受験のお守りにきっぷが売れるそうです。
車内も暑いです。もちろん、冷房なんてついてません。
JR御坊に戻ってきました。
JR御坊駅です。といっても何もない駅前です。
JRの御坊駅が、御坊の中心街を離れた何もない土地にきたため、そこと、結ぶためにできたのがこの鉄道だったのです。
楽しかったミニ旅行です。
わたしの欲しかったもの Mondaine
Zurich(チューリッヒ)の中央駅で見上げました。まぎれもなくMondaineです。秒針のデザインで、一目でわかります。
SBB CFF FFS(スイス国鉄、公用語の独、仏、伊の3カ国語を併記している)のオフィシャル・ウオッチです。
わたしの勤務先の隣にあるOCAT5階に、丸善があります。そこの文具売り場に、Mondaineの腕時計が展示されてました(現在は姿を消してます)。実用的な時計ですので、それほど高くはありません。
Geneve(ジュネーブ)空港の免税店で見かけた「ゴッタルド線150周年記念版」のMondaineです。限定モデルらしく、ゴッタルド鉄道の模型とVTRが付いてます。
ゴッタルド線というのは、アルプスの峠越えの難ルートで、1882年に完成しています。鉄道王国・スイスの基となった路線です。現在はここを世界最長のゴッタルド基底トンネル(57,072メートル)が掘り進められています。
こうして調べてみると、なぜ150周年なのかの説明がつきません。店員の話を聞き間違えたのかもしれません。
わたしが買ったMondaineです。毎日、使用しています。それまで使っていたSwatchは、息子に譲りました。
カーブが多いBLMにはハンドルが
Murren(ミューレン)は、ラウターブルンネン谷の断崖上にある村です。BOBのLauterbrunnen(ラウターブルンネン)から崖をロープウエーでGruetschalp(グリュッチュアルプ)へ登ります。そこから崖の上の水平軌道をBLMに乗って30分ほどのところにあります。
BLMは傾斜こそあまりありませんが、急なカーブをぬっていきます。そのためでしょうか、ハンドルがついてます??? 最高時速30キロの表示もあります。
早朝のミューレン駅です。ホテルの窓から眺めていると、一番電車がはいってきました。
電車は、こんな荷物車を連結しています。クルマが通る道がないミューレンは、食料など一切が、この荷物車で運ばれてるのです。
もちろん、村の中を走っているのは、電気自動車だけです。
車両は3両しか保有してないようです。でもこの車両は、どうして運び上げたのでしょうか?
途中に1駅あるだけの、いたってシンプルな運行ダイヤです。
Wintereggで、反対側からきた電車とすれ違いをします。
心惹かれた Schynige Platte-Bahn
ベルナー・オーバーラトへの玄関口、Interlaken Ost(イナターラーケン・オスト)からBOBに乗ってひと駅目が隣町、Wilderswil(ヴィルダースヴィル)です。左側の窓から、かわいい列車が見えます。
Schynige Platte-Bahn(シーニゲ・プラッテ鉄道)です。この列車に52分乗ると、シーニゲ・プラッテ展望台です。アイガーなどの雄大な景色が眺められる展望台があります。高山植物園があって、エーデルワイスも咲いているそうです。
真っ赤な電気機関車が止まっています。BOBの窓から撮影しました。かわいいです。こんなのが現役です。調べてみると「13 Matten」の製造年はなんと1914年です。そのうち100歳になります。
有蓋(ゆうがい)の客車です。
引き込み線に止まっているELです。円い窓が素敵です。
窓枠にかかって最悪の写真です。左側にラックレールの軌道が離れていきます。この先がシーニゲプラッテです。
2日後に通ったときに写した「12」です。緑色に、ぴりっと引き締める縁取りがきまってます。
最後の日にも写しました。「61 Enziam」です。エンチアンは、アルプス3名花のひとつです。お目にかかりませんでしたが、エーデルワイスもいます。
心惹かれたミニ鉄道です。再び訪れる機会があれば、きっと乗るでしょう。
再びGPLの車窓から
再びGPL(Golden Pass Line)です。
Zweisimmen(ツヴァイジンメン)で、MOB線に乗り替えました。
パノラマ車両の最前部、VIP席が私たちのために予約されています。
以下は、その車窓です。果てしなく「線路は続く」の画像を張り込んでますので、ご覧になるかたは覚悟してクリックしてください。
JB に乗って Jungfraujoch へ
Kleinesheidegg(クライネシャイデック)から、今度はJB(Jungfrau Bahn)に乗り換えます。
あこがれの「Top of Europa」ももうすぐです。
日本から盛ってきた「食べる酸素」をホテルのカバンの中にわすれてきましたが、大丈夫でしょう。
運転席は割とシンプルです。
クライネシャイデックが小さくなります。途中のEigergletscher駅を過ぎると、トンネルの中をひたすら登っていきます。
ユングフラウヨッホ駅は標高3454メートルにあります。
ここからエレベーターで100メートルほど上がるとスフィンクス展望台です。
急勾配を登るラック式鉄道のWAB
Grindelwald(グリンデルワルト)駅です。第3のレールが敷かれています。あまりの急勾配に、2本のレールではずり落ちるので、歯車をかみ合わせて登っていくのです。
グリンデルワルト駅を出ると、すぐにポイントがあります。時間があったので、どんな風になっているのか、見に行きました。
写真をゆっくりと見て、その構造がわかりました。
ラックの方式がシュトルプからリッケンバッハ(たぶん)に変わります。こんなことってあるんでしょうか。
ラック式鉄道を説明した写真(長真弓著「スイスの鉄道」JTBキャンブックスより)です。日本では碓氷峠のアプト式が有名ですが、いろいろとあるようです。
Wengen(ヴェンゲン)駅には、高いホームはなく、どこでも歩けるように板が敷いてあります。
WABでKleinesheideggに登る
Grindelwald(グリンデルワルト)駅に、WAB(Wengen Alp Bahn)がラックをきしませて登ってきます。
グリンデルワルト駅のホームです。左にWAB、右はにOBが止まります。電光掲示板に、両線の発車時間が表示されています。
「WAB100周年記念」のプレートがかかっています。歴史があります。
Interlaken Ost発 BOB鉄道
Interlaken Ost(インターラーケン・オスト)駅に入線してくるBOB(Berner Oberland-Bahnen)です。
途中駅のZweil醇дschinen(ツヴァイリュチネン)駅で、Grindelwald(グリンデルワルト)行きと、Lauterbrunnen(ラウターブリュンネン)行きが切り離されます。
帰りのインターラーケン行きは、ここで両方からやって来た列車が連結されます。ホームからみていましたが、あっけないほど簡単でした。
ほとんどが単線のため、運行本数に限りがあります。そのためこんなダイヤになっているようです。
Reisegep醇Bck スイスの良心
ちょっとお話を-
スイス国鉄にはReisegep醇Bck(Luggage、ライゼゲペック)という便利な荷物託送サービスがあります。乗車券をもっていると駅から駅へ、荷物を直送してくれます。1個10CHK(約1000円)で、到着は翌々日です。
グリンデルワルトを離れる22日午後、小さい方のスーツケースを最終地のジュネーブに送りました。その荷札です。
グリンデルワルト駅から、ミューレンに向かうわたしが乗るのと同じ電車に積み込まれるスーツケースです。それまでに買ったおみやげなんかが詰まってます。迷子にならずにジュネーブまで行けよと、わが荷物と別れました。
グリンデルワルト駅のライゼゲペック受付窓口です。ちょっとぶっきらぼうなおじさんでしたが、親切でした。バイリンガルで、次の客にはフランス語で応対していました。
Fast Baggage service(特急便サービス)というのは、1個20CHKですが、午前9時までに預けると、同じ日の午後6時以降に受け取れます。
ミューレンからモントルーを経由してジュネーブまで移動する24日には、もう一つの大きなスーツケースを送りました。
ホテルの目の前にあるミューレン駅の窓口は、午前7時45分から受付開始です。でも職員は「きょうは送れないから、自分で持って行け」と身振りを交えて言います。よくわかりませんが、仕方なく重たいスーツケースをかかえて電車に乗り込みました。これから先、8回も乗り換えがあるのに・・・。
しばらくするとさっきの職員が地図をもって追いかけてきました。幹線ルートのベルン-ローザンヌ間を指さして、「ここの間が不通になっている。ジュネーブに行くのなら、こちらを行け」と、プリントアウトした別ルートのタイムテーブルをくれました。GPLのツヴァイジンメン-モントルー経由で行くと説明すると、「それならOK」。この親切で、荷物が送れなかった理由もわかりました。
途中のインターラーケン・オスト駅で、もう一度聞いてみました。受付の女性職員は、あちこちに電話をかけて問い合わせてくれた末に「送れますよ」。ちょっと心配で到着は「today’s evening?」と聞くと、「そうよ」。
同じ日のジュネーブです。引き取りは午後6時以降となってます。明るいことに気を許して、食事をすませた8時ごろにコルナヴァン駅(中央駅)に戻りました。ところが、窓口はすでに閉まってます。しまったと思いながら、「INFORMATION」の腕章をした職員に聞くと、「午後7時までだよ。でも、ここで待ってなさい」とタグを手に保管場所へ行き、2個のスーツケースを持ってきてくれました。すべてがうまく終わりました。