サンティアゴ巡礼のパスポートとなるのが「巡礼手帳」です。Credencial/クレデンシャルといいます。本来は、自分が住む地区の教会で「巡礼者である」と証明されることで、旅の安全が保証されました。
わたしの巡礼手帳には東京カテドラル聖マリア教会の証明印が押されています。クリスチャンではありませんが、「スピリチュアル(精神的理由)で巡礼する」ということで認められました。実際には、日本で唯一公認されている「日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会」が発行してくれます。
これを持っていると、アルベルゲという巡礼者用の宿泊所に安価で泊まれます。博物館や美術館入場がサービスされたり、急な医療を受けることもできます。
蛇腹式に折りたたまれていて、スタンプを押してもらうスペースがあります。巡礼の記録帳でもあり、途中の教会やアルベルゲ、レストランやバール(軽食堂?)などでスタンプを押してもらいます。
徒歩による巡礼は、最後の100キロ以上を歩くとが条件です。それが証明されると、コンポステーラと呼ばれる「巡礼証明証」をもらうことができます。
スタンプラリーのノリです。西国33所や四国88カ所のお遍路も、納経帳に朱印を集めていきます。どこか共通するようです。