【LIVE】
Segantini used to say: “Soglio,the soglia(threshold) of Paradise”
「天国の入り口、ソーリオ」。アルプスの画家、セガンティーニの言葉です。
サンモリッツにはセガンティーニ美術館があり、三部作「生」「自然」「死」が展示されています。初日に訪れました。彼の人生を象徴しているのか、どの絵も暗く、人の一生の重さが伝わります。
美術館は、サンモリッツ湖を隔てた山頂にあるセガンティーニ小屋を向いて建てられています。セガンティーニはそこで、急性腹膜炎で亡くなりました。まだ41歳でした。
セガンティーニのアトリエは、マローヤに残ってました。そかからマローヤ峠を越えて急勾配をブレガリアの谷に向けて一気に下ります。セガンティーニが晩年を過ごし、「生」のモデルとなった村、ソーリオを目指しました。ポストバスで1時間半ほどかかりました。
急峻な山肌にへばりつくような村です。石葺きの屋根が寄り添うように並びます。迷路のような路地に迷い込みました。
澄み切った空から、暖かな陽がこぼれ落ちてきます。名産の栗が実をつけようとしています。小さな小さな村です。観光客はまばらです。
村のはずれまで歩きました。教会の向こうにアルプスがそびえます。氷河が光ります。
天国の入り口まで行ってきました。