【8月23日=ミラノ】
Milano/ミラノで1日を過ごし、St.Moritz/サン・モリッツに向けて出発する朝です。ミラノ中央駅からは、ヨーロッパ各地へ向かう列車が出発します。
わたしが乗ったのはTirano/ティラノ行きのRegionale/ローカル線普通です。隣のホームには、ドイツからやってきたDB=Deutsche Bahn/ドイツ国鉄のピカピカのnacht zug/寝台車が客を降ろして止まっています。
こちら、FS/イタリア国鉄のローカル列車の汚さといったらありません。窓枠は落書きし放題の跡が残り、ガラスは半透明です。
1等を奮発しましたが、座席はほこりだらけ。たまらず同行者は濡れティッシュを取り出して「お掃除おばさん」に変身しました。
あまりのほこりっぽさに、同行者はマスクを離せず、ハウスダストが苦手にわたしは鼻炎が出て鼻ズルズルになりました。
イタリア国鉄の名誉のために言っておけば、幹線を走ってスイスに向かうチザルピーノなんかは、かのジウジアーロ・デザインの素敵な車両です。
乗車券は、日本国内から手配するより、現地で買うの方が安いです。ただし、ミラノ中央駅の窓口は長蛇の列。発券までに30分はかかりました。
客は列車ダイヤをいちいち駅員に相談します。駅員は、気長にそれに応じます。勤務交代時間がくると、いくら客が待っていようと、よくいえばきっちりと自分が売った乗車券と受け取った紙幣から硬貨までを確認します。代わってやってきた係員、これまた慎重に自分が受け取った乗車券と紙幣、硬貨をなんかを確認します。しびれをきらして列を離れる客がいても、そんなことおかまいなしです。参りました。
わたしは出発前日に並びましたので、時間に余裕がありました。当日の発車間際なら、イライラしたことでしょう。それなのに乗車券なしで乗車したら、有無をいわせず罰金だそうです。
行き止まりのターミナルです。
映画「終着駅」の舞台はローマですが、同じ雰囲気があふれます。
美術館かと思わせるかのような立派なミラノ中央駅です。
ファシズム建築の名建築です。
この建物の立派さとは対照的に、駅周辺はスリの出没する名所でもあります。治安はあまりよくないようで、警戒して歩きました。行かれる方は、ご注意を。
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