猛暑日の京都に行ったのは、祇園祭ではなくこちらが目的でした。祇園甲部歌舞練場にある八坂倶楽部で開かれている「フェルメール 光の王国展」です。フェルメールの全作品37点が、リ・クリエイト(「フェルメール・センター・デルフト」より提供を受けた画像素材を最新技術によりフェルメールが描いた当時の色彩を求め、原寸大で鮮やかに再創造)で展示されています。
この春、東京・六本木の国立新美術館で見た「天文学者」が、庭を背にした和室に展示されています。
フェルメールの数少ない風景画の名作「デルフトの眺望」です。
昨年9月、オランダのデン・ハーグにある「マウリッツハイス美術館」の前まで行きながら、臨時休館で見れませんでした。「真珠の首飾りの少女」とも再会できませんでした。
音声ガイドを借りました。宮沢りえがフェルメールの娘役になって小林薫とともに解説してくれます。間には川井郁子のヴァイオリンが流れます。
歌舞練場の玄関です。祇園甲部ですが、表札には「祇園新地」とあります。大昔に一度だけ、都をどりを見たことがあります。
和室にフェルメールという、ちょっと変わった取り合わせです。
ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館で見た「取り持ち女」です。
現物は、こんなに明るかったかな。右のワインを入れた容器の青色が鮮やかです。似たような傾向はどの作品にも共通しています。「真珠の耳飾りの少女」も、暗いバックから浮き上がってくるような柔らかい光がとぼしくて、やや平板です。まあ、そんなのもなのでしょう。
肩の凝らない展示です。
「耳飾の少女」のターバンは、ご自由にかぶってください。
こんなのもあります。
庭に降りてみました。
夜はライトアップされるようです。
最後の作品「ヴァージナルの前に座る若い女」です。
これで37全作品を鑑賞しました。「フェルメール全点踏破の旅」なんて夢ですが、ほんの片鱗を味わうことができました。
これまでにこのブログに登場したフェルメール
八坂倶楽部を出ると、弥栄会館が白く光ってました。暑そう!!