京都一周トレイルの伏見・深草ルートは、昨秋、開設された新しいルートです。京阪・伏見稲荷から稲荷大社-大岩神社-伏見桃山城を経由して約9.5キロあります。京阪電車に乗れば、5駅で4キロ、約12分ですが、わたしの足でルートをたどると約3時間かかりました。
道端の六地蔵の上に広がる青空です。初秋の色になってきました。
コース随一の大岩山展望所からの眺めです。
伏見桃山城が見えます。はるかかなたには、天王山と男山が。その間の辺りが、わが町の水無瀬です。
ゴールとなった京阪・伏見桃山の駅前です。昔から同じカラーの京阪特急が、踏切を通過します。向こうはアーケードの大手筋商店街です。にぎわってます。
【09:22】
JR稲荷が出発です。
京都で確認もせずに乗り換えた奈良行き快速は、予想に反して稲荷を通過、六地蔵まで止まりませんでした。Uターンしたおかげで15分ほどタイムロスしましたが、急ぐ旅ではありません。
伏見稲荷は、トリップアドバイザーが選ぶ「外国人に人気の観光スポット」で2年連続日本一になってます。チャイニーズだけでなく、白人系の外国人がものすごく多いのも納得です。
本殿で参拝します。
千本鳥居の入口です。
鳥居の裏側には寄進者の名前が書かれています。1本目はどこかなと振り返ると、「電通」でした。なるほど・・・。
千本鳥居は、途中で2本に分かれます。どちらを行ってもやがて合流します。それが、右側一方通行になってましたゃ合理的です。それだけ参拝者が多くなったということでしょう。
京都一周トレイルの「東山コース2-1」の道標です。右下に向いている矢印が、伏見・深草ルートです。
【09:32】
「東山2-2・F35」です。Fは伏見・深草ルートで、その最終ポイントでもあります。
千本鳥居を眼下に伏見・深草ルートに入ると、これまでの喧噪が嘘のように、人通りが途絶えます。
伏見神寶神社を横目にします。
「竹の下道」という、文字通り竹の下の道を気持ちよく進みます。
滝の上を回り込みます。赤い鳥居が印象的です。
大きな杉の木の左の白い線が、流れ落ちる滝です。
今度は青木ヶ滝です。
ペットボトルももたずに歩き始めてます。おいしい水で、潤いました。
この辺りに咲く花です。「ヤブミョウガ」だそうです。
そのヤブミョウガが咲いてます。時期が遅いのか、黒い実も着いてます。
前回の一周トレイル、東山ルートで見かけた「ハナミョウガ」とよく似てはいますが、花の付き方がちょっと違うのでしょうか。
深草トレイルの派手な道標に、京都が居候しています。ルートは、微妙に違います。
深草トレイルの案内図です。里山がこんな風に愛されているのは素晴らしいです。
柿の実が色づき始めています。ちっちゃい秋です。
2枚目の写真の六地蔵もこの辺りです。
【120:19】
いったん、住宅地に下ってきました。まだまだ暑いです。ペットボトルを買って、ちょっと休憩です。
歓喜天を祀る深草聖天(嘉祥寺)です。
この後、深草毘沙門天の前も通りました。
名神高速をくぐります。
この光景、見覚えがあると思ったら深草谷口町の変則交差点でした。
大津街道を歩いたときに確認した、旧東海道線が走っていたルートです。
山科へのと続く大岩街道を南に折れて、大岩山展望所を目指します。
気持ちの良い竹林を進みます。
大岩神社の祠です。鳥居の朱色はまだ鮮やかなのに、祠には木々の枝が折り重なり、無残な姿です。
参道にも倒木が横たわったままです。
昭和の代までは、まだこんなに立派な石碑を寄進する人もいたのです。堂本印象の鳥居もあるそうですが、信じられないほど荒廃しています。いたるところにある「マムシ注意」の看板が、かえって気味悪いです。
【11:00】
大岩山展望所からの眺めです。正面が、わたしのホームグラウンドのポンポン山です。
大岩神社は、ここからちょっと北に行ったところにあるようですが、回り道になるので遠慮しました。
伏見と六地蔵を結ぶ八科峠です。
豊臣秀吉の伏見城の城下だった辺りです。黒田長政の下屋敷と考えれているあたりです。現在は、普通の住宅地です。
伏見桃山城の堀端までやってきました。きれいに整備されており、ジョギングしている人とすれ違いました。
京都一周トレイル・伏見深草コースの案内図です。精巧に描かれています。
それとは知らずに、わたしもどなたかのネット上の画像をプリントアウトして持参しました。これ1枚で、地図は不要でした。というか、道標がよく整備されているので、ほとんど道に迷うことはありませんでした。
拡大図はこちらです。プリントアウトに利用してください。
【11:37】
伏見桃山城の天守閣です。昭和の再建ですが、立派です。
中学生のころにやってきて以来です。当時は、内部に登ることができたと記憶してます。半世紀も前のことです。
「伏見桃山城キャッスルランド」。そういえば、そんな名の遊園地がありました。閉園して久しいです。
乃木神社にも行ってみました。乃木希典を祀っています。境内には乃木家の旧宅が移築されています。
ここも半世紀前に訪れたという記憶はありますが、境内の様子はまるで覚えてませんでした。
明治天皇の桃山御陵へと続く広い参道を下り、JR奈良線の踏切を渡りました。ふり返ると、向こうが桃山駅です。
国道24号との交差点です。向こうは御香宮です。
近鉄京都線の桃山御陵前です。ガード下に引き込まれそうな飲食店街があります。
【12:16】
京阪本線の伏見桃山駅前です。伏見・深草コースの「F1」が立ってます。本来は、こちらが起点です。
今回もタブレットを背負ってましたが、トレース・アプリを「on」にするのを忘れてました。というわけで、踏破記録はありません。