愛車「XSARA」にETCを取り付ける

 高速道路を走る機会は、それほど多くはありません。それでもたまに走るときは、料金所をノンストップで通り抜けていくETC搭載車が気になってました。
 ネットを見ていると、「ETCが無料」というキャンペーンがありました。料金支払いのクレジットカード作成(入会費、年会費無料)が条件というものです。
 さっそく申し込むと、カードとは別にセットアップ(車両情報等を入力)が済んだETC本体が送られてきました。車への取り付けは、自分でディーラーへの持ち込みになります。でも、せっかく無料で手に入れたETCです。ここで工賃を支払うのもバカらしいので、休日の朝、自分で取り付けに挑戦しました。

ETC

 1)送られてきたのは、DENSOのDIU-9000という製品です。
 2)DENSOのHPを見ると、ひとつ前の’06モデルですが、最新モデルとの違いはわかりません。メーカー小売希望価格は14,385円もします。
 3)愛車はCitroenのXsaraです。センターコンソールの下部に、使っていない小物入れがあるので、ここへの設置を考えていました。でも、ちょっと底が浅いようです。プラスチックのケースを細工するのも面倒です。
 4)グローブボックスの内部に取り付けることにしました。ここなら車上荒らしの標的になりやすいETCの存在が外部から見えません。
 5)グローブボックスは、8個所でネジ留めされています。輸入車のためか、頭がトルクスと呼ばれる六角星形のネジが使用されています。専用工具が必要ですが、工具セットの中にありました。
 6)グローブボックスは簡単に外れました。右側についていた照明ランプ用のコネクターをはずしました。
 7)オーディオ部分から電源をとるため、傷をつけないよう注意しながらセンターコンソールのカバーをはずします。これには、プラスチック製のスクレーバーが役に立ちます。
 8)左右のビス2本で、オーディオ本体(CD+ラジオ)がはずれました。
 9)テスターで接点をチェックします。常時電源(バッテリー直結)はすぐに見つかりました。ところが、ACC電源(イグニッションキーをONにするとつながる)が見あたりません。この車は、すべての電装品をコンピューターコントロールしているのです。困った事態の発生です。
 10)運転席右下のヒューズボックスから取ろうかなどと思案しました。「待てよ、このケーブルは?」。先ほどグローブボックスからはずしたコネクターが目の前にぶら下がっています。ここにテスターをあてると、探していたACC電源でした。
 11)プラスチックを多用しているので、アースを取る場所がありません。ちょっと格好悪いですが、コンソールを車体に固定しているビスに接続しました。
 12)フロントは熱線遮断ガラスがついてます。バックミラー周辺の黒い点々がついた範囲しか、電波は通りません。このカットは、設置終了後に撮影しています。センサーが緑色に光っているのは、ETCカードが挿入されているからです。
 13)センサーのケーブルは、ピラーの隙間にそって押し込みました。ピラーケースをはずさなくても、うまく隠れました。
 14)グローブボックス右上についていた照明ランプははずしたままなので、穴があいたてます。
 15)本体はグローブボックスの上面に張り付けました。
 16)使用した工具類です。テスターやスクレーバーはあると便利です。トルクスドライバーは、この車には必需品です。
 作業時間は、2時間といったところです。ACC電源の取り出し位置などがわかっていれば、もう少し早くなるでしょう。わたしにとっては、それほど難しくない作業でした。
 早速この後、名神高速に乗りました。最初にETCを通るときは、バーが降りてこないか心配でした。でも料金徴収まで、問題なく作動しました。