山友に誘われて久しぶりの山歩きでした。
京都北山の最も奥深い山々の1つで、隣の皆子山に次いで府内第2の高峰である峰床山(970m)に登り、高層湿原の八丁平の木道を歩きました。
峰床山は、わたしが中学校のワンダーフォーゲル部で目指した山でした。当時は一帯がクマザサに覆われていて、ブッシュの連続。何回かトライしましたが、ピークには達しなかった幻の山でした。その後、クマザサはすべて枯れたり、鹿に食べ尽くしてしまわれました。現在は見晴らしの良いピークで360度のパノラマを眺めました。
ハイカーともほとんど出会わず、静かな紅葉を楽しみました。
カサコソと落ち葉を踏んで歩きました。かつてのブッシュ連続のイメージとは大違いでした。
八丁平の木道を進みました。そう快な気分でした。
【2021/11/15 08:49】
山友のFさんに名神・大山崎で拾ってもらい、比良連山の西側の登山口でもある坊村までやってきました。三田からやってきたお二人と合流しました。
鎌倉谷から反時計回りに峰床山を目指しました。
初っ端から急坂でした。11月だというのに、一気に汗が噴き出しました。
太陽がこぼれます。予報通りで良い天気です。
林道を越えて本格的な登りが続きます。
凛とした空気が漂います。
モミジがきれいに色づいています。
落ち葉で踏み跡は消えてます。
イワカガミが一面を覆っています。春のシーズンは、ピンクの花で覆われるのでしょう。
【10:31】
鎌倉山(950.5m)に着きました。
久しぶりの登りにやれやれの心境でした。
向こうに比良・武奈ヶ岳が見えました。
すっかり葉を落とした樹々です。
尾根筋が峰床山まで続いているような記憶でしたが、大間違い。まずは激下りでした。
千年杉がそびえていました。
オグロ坂峠にはお地蔵さんの祠があります。若狭と京の都をつなぐ鯖街道のルートのひとつです。
峰床山への最後の登りです。
【12:12】
迷うことなく峰床山に登頂です。ブッシュがなくなっていることもあります。スマホのGPSアプリ、YAMAPの助力も大きいです。
昼飯にしました。わたしは自宅近くのコンビニで買ってきた「6種おかずとおむすびセット」です。湯を沸かして、みそ汁もつくりました。
インスタントですがコーヒーもいれて、いただいたデザートを味わいました。
日が陰って空の色がイマイチですが、眺望は抜群でした。山名が特定できないのが残念です。
ゆっくりと休憩して、八丁平に向けて下ります。
向こうから子熊がのぞいているような・・・。
奇怪な自然のオブジェです。
八丁平は、木道を歩きました。
静かな湿原です。
鯖街道でもあるルートは、尾越の集落へと続きます。そちらから登ってきたこともあります。
葉がボールの様になっているのは、ヤドリギが寄生しているからです。
澄み切った水が流れていました。
かつては池だったところです。
あまりの美しさに大満足そうなお二人です。
中村乗越で尾根を越えると、杉の樹林帯を大下りしました。
江賀谷を飽きるほどに下りました。
トラロープが張られた滑りそうなトラバースもありました。
堰堤が現れて、もうすぐでゴールです。
葛川小・中学校に出てきました。山道は終わりました。
驚くべきことに、わたしが中学生だったときの記憶とほとんど同じ風景です。
【15:38】
予定していたよりは時間がかかりましたが、無事に坊村に戻ってきました。お疲れさまでした。
全行程12km、高低差1060mにしては、コロナ肥りの身には登りがいのある山でした。それでも秋の空気をいっぱいに吸いこんで、気が晴れる一日でした。
鯖寿司をみやげにしたいという声に、国道沿いの「栃生梅竹」まで走ってもらいました。
これで鯖寿司2分の1です。夕ご飯においしくいただきました。