能勢妙見山 クマガイソウと出会う

 クマガイソウ(熊谷草)の花と初めて出会いました。
 10日ほど前に山友がアップしてました。ネットを調べるとまだ咲いていることがわかり、良い天気につられて出かけました。
 ラン科アツモリソウ属に分類される多年草で、大きな花をつけます。
 「和名の由来は、アツモリソウともに、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立て、源平合戦の熊谷直実(くまがい なおざね)と、一ノ谷の戦いで彼に討たれた平敦盛(たいら の あつもり)にあてたものである。」 これがウィキペディアの説明です。

 不思議な格好をしています。ニワトリの卵ほどの大きさです。

 ちょっと盛りは過ぎて、すでに枯れ始めているのもあります。それでも保護地の斜面いっぱいに咲いています。

 扇型の特徴的な形をした葉です。

 アツモリソウは、北海道・礼文島で固有種のレブンアツモリソウを見たことがあります。
 無骨な直実に対して、紅顔の美少年・敦盛との対比の妙です。

 花の浮島 礼文島

 【2022/05/03 10:47】
 能勢電の妙見口に着きました。遠かったです。大阪・水無瀬から1時間半もかかり、阪急ー能勢電を5回も乗り継ぎました。

 初谷に生息する大きなオオムラサキが出迎えてくれます。

 妙見山を源流とする初谷川を遡っていきます。緑が美しいです。

 川辺のあちこちでグループや家族連れがバーベキューを楽しんでいました。GW真っ只中です。

 オオキツネカミソリが7月中旬に咲くそうです。

 夏にはイワタバコも花を咲かせます。もう一度、そのころに訪れたいです。

 恐竜の牙と卵? 突然にかわったオブジェが現れました。

 渡渉が始まりました。道が何か所も崩れていて、あちらに渡り、こちらに戻りの繰り返しです。

 荒れた個所もありました。
 それでも小学生を連れたグループと何組も出会いました。

 【12:40】
 初谷渓谷を詰めて、自動車道まで登ってきました。
 途中、クマガイソウにカメラを向けていた時間もあって、2時間ほどかかりました。

 妙見山頂上へ向けた最後の急坂です。

 林の中に立派な鳥居が現れました。

 妙見山は正式には無漏山眞如寺境外(けいがい)仏堂能勢妙見山という日蓮宗霊場のお寺です。

 北摂の山が見渡せます。

 大阪・兵庫の府県境に立っています。

 頂上には三角点(標高660.1m)がありました。それにしてもデカい看板です。

 境内の木陰で昼飯にしました。
 阪急・十三の構内にあるベーカリー「フレッズカフェ 十三店」で買ってきたパンと、湯で溶くだけの粉末シチューです。

 コロッケがはさまっています。

 参道は、まるで観光地です。すぐ近くに広い駐車場があります。

 【13:36】
 帰りは上杉尾根コースを一気に下りました。

 六甲方面が開けましたが、視界はイマイチでした。

 川西・一の鳥居から能勢妙見への参拝道として開かれたのが「花折街道」です。

 【14:27】
 能勢電妙見口まで戻ってきました。
 爽やかな緑に包まれた1日でした。