東梅田教会で「ヨハネ受難曲」を聴く

J.S.バッハの「ヨハネ受難曲 BWV245」を聴きました。日本キリスト教団東梅田教会(大阪市北区野崎町9-6)礼拝室の高い天井に、青木洋也さんのアルト(カウンター・テナー)が朗々と響きました。
 コンサートホールではないので、ステージなんてありません。前から2列目の中央に座ると、指揮者・エバンゲリストの畑儀文さんから2メートルほどしか離れてません。そのノドから飛び出した歌が、すぐにわたしの耳に突き刺さります。額に光る汗まで見て取れます。管弦楽はテレマン室内管弦楽団です。弦7丁、管5本にオルガンという小編成ですが、これも一音一音がクリヤーに聞き分けられます。合唱は「アンナ・マグダレーナ」とバッハの妻の名を冠してます。武庫川女子大学音楽学部の学生が主体のようです。4声で22人と、これもほどよいボリュームです。
 マタイ受難曲ほどではありませんが、2時間半に及ぶ大作です。それでも、眠たくなる瞬間なんてありませんでした。なかでも磔になったイエスが息を引き取る場面のアリア(アルト)では、全聴力を「Es ist vollbracht!(果たされました!)」に集中しました。

 ヨハネ受難曲を生演奏で聴いたのは4回目です。
 最初は、5年前にこれを聴くために出かけた「プラハの音楽祭」でした。ペーター・シュラーイヤーが指揮・エバンゲリストでした。これも小編成でしたが、天国に響くような調べに酔いました。バッハの宗教曲に引き込まれるきっかけとなりました。
 次は、CCD(同志社混声)OB中心の大編成の合唱で、指揮・エバンゲリストは今回と同じ畑さんでした。妻もステージに立ちました。
 3回目は、京都コンサートホールで聴いた京都シティーフィルの演奏でした。エバンゲリストは、妻が歌っている合唱団の指揮をしてもらっている北村敏則先生でした。
 調べてみると、同じバッハのマタイ受難曲も4回聴いています。
 ライプツィヒ・ゲバントハウズ管弦楽団、聖トーマス教会合唱団という本場物です。でもあまり印象に残ってません。CCDの演奏会も聴きました。岐阜・サラマンカホールまで聴きに出かけたこともあります。鈴木雅明指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンは、お目当てはアルトの青木さんでした。

 いつの間にか、この2曲が「わたしの好きな曲」になってます。
 東梅田教会では、青木さんが中心となった「Bless B Quintet」も聴いてます。

 《追記》
 青木洋也さんのブログに、この日の演奏会のことが記されています。添付の写真には、きっちりとわたしの白髪の後ろ姿も写ってました。 

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