京都・御池 ラ マーサの平日限定ランチ

 京都市役所の1本西、御幸町御池を上がったところにあるスペイン料理の店「La masa(ラ マーサ」」です。一番簡単な「平日限定ランチ」(1100円)をいただきました。
 まずはタパスの盛り合わせです。ていねいに説明してもらいましたが、タラとヒヨコ豆くらいしか覚えていません。

 ドリンクリストにMahou(マオー)を見つけました。スペイン巡礼のときには、一番よく飲んだビールです。ラベルを見るだけで懐かしいです。
 日本のビールと比較的に似た、でもちょっと甘い味です。

 パンは、外はカリッ、中はしっとりとしています。

 メーンは、「三河豚のカジョス風煮込み」です。カジョスは、スペインのモツ煮なんだそうです。豚がとろけるようにホロホロと崩れます。

 芯があるようで堅めのガーリックライスを一緒に食べると、これはまたうまいです。

 仕上げは、ハチミツ入りのカモミールティーでした。いい口直しでした。

 京風のウナギの寝床の建物を、うまく改装して雰囲気のよい店です。

 Mahouのエプロンをしたシェフが愛想よく送ってくれました。

 スペイン海鮮料理 ラ マーサ (La masa)
 075-255-6093
 京都市中京区亀屋町380

京都・伏見 鳥せいの神聖と焼き鳥

 古い酒蔵が並ぶ京都の伏見。「神聖」の酒蔵の一棟を改装したのが鳥せいの本店です。京都一周トレイルの伏見・深草コースのゴールとして飛び込みました。
 暖かだったとはいえ、寒空の下を歩いてきました。なにはともあれビールではなく、創業延宝5年(1677)の老舗酒蔵、山本本家の「蔵出し原酒」です。
 焦げ目も香ばしい焼き鳥もたまりません。

 見事なテカリです。

 スタートはささ身の刺身です。
 あっさりとした癖のない味です。

 カリッと焼かれた手羽先にしゃぶりつきます。

 2杯目は「たれ口」です。冬限定搾りたて新酒です。こちらもトロリと喉を滑ります。日本酒って、こんないうまかったのかと思います。

 ここから注いでくれます。

 鳥せい 本店
 050-5868-4951
 京都市伏見区上油掛町186

京都・大原 「竈炊き立てごはん土井」のさわら西京漬膳

 鞍馬寺でパワーをいただいて、さて昼飯です。山で食べるために用意した弁当は持ってましたが、「せっかくだからおいしいものを」ということで、京都一周トレイルのルートでもある静原から江文峠をクルマで越えて、大原にある「竈炊き立てごはん土井」にやってきました。ここなら駐車場も広いのが決め手でした。
 「さわら西京漬膳」(1760円)をいただきました。西京味噌(京都の白味噌)が焦げて、いい色に輝いています。

 土井は、しば漬けなどで有名な京漬物の店です。ファミレスにはサラダバーがありますが、ここにはちょっと変わった漬物バーがあります。好みの漬物が取り放題です。隠れてますが、たたきごぼうがわたしの大好物です。
 白菜の浅漬けには、一緒に置いてあった原了郭の黒七味をふりかけました。

 口直しは柚子ゼリーでした。

 M子さんが用意してくれたデザートは、柿のケーキでした。みやげに持ち返りました。

 しば漬けなどが並んでいます。奥には工場の見学コースもあります。

 7月に、スペイン巡礼で知り合ったお嬢さんを案内して以来です。

 竈炊き立てごはん土井
 075-744-2311
 京都市左京区八瀬花尻町41

京都・出町 「田舎亭」の玉子かけご飯セット

 京都・下鴨で、あやうく「昼飯難民」になるところでした。
 1軒目。ネットの評価などで食べたいと思っていた下鴨神社近くのうどん屋は、予定外の臨時休業。
 2軒目。ちょっと西に歩いた人気洋食店は、もう2時に近いというのに「すみませんが最低で40分のお待ち願います」。
 3軒目。そこから南へこれまた歩いた洋食店は、すでに1時半に営業終了。
 4軒目。出町まで歩いて目指したサバ寿司のおいしいうどん屋も、ちょっと前に店を閉じて、店員らが食事中。
 万策尽きかけところ、河原町今出川の交差点の向こうに暖簾がかかった「田舎亭」が見えました。まるで砂漠のオアシスでした。よく冷えたビールがうまかったです。
 「玉子かけご飯セット」(800円)です。温かなご飯に、こだわりの玉子とチリメン山椒なんかが載っています。薄めの出汁醤油をかけてぐちゃぐちゃと混ぜると、これはいい味です。

 ミニそばです。これも出汁を味わうためについているみたいです。

 どこにでもありそうな店名ですが、わたしが少年だったころに、ここの近くにあったレコード店で初めてEPを買ったころにもあったはずです。近くにある大学に通った奥さまは知ってました。

 隣は駐車場です。奥まで見渡せます。ウナギの寝床です。幅3㍍ほどの店は、列車食堂のように細い真ん中の通路をはさんで、両側にテーブルとボックスシートが並んでいます。
 午後3時を回っているのに、少なくとも観光客とは思えない客が途切れませんでした。

 田舎亭
 075-231-3819
 京都市上京区今出川通河原町西入大宮町313

 食事のあと、下鴨神社をもう一度ブラブラして、北山の京都コンサートホールに向かいました。
 「京都の秋 音楽祭」が開かれています。

 「時の響きスペシャル ショパンコード」を聴きました。
 作曲家でピアニストの西村由紀江は、御年50オーバーとは思えない美貌とスタイルです。ショパンの「別れの曲」から「101回目のプロポーズ」の音楽まで、楽しいひと時でした。次に登場したソノダオーケストラもおもしろいショパン・ジャズを聴かせてくれました。ところが、最後のゲストで、見事にずっこけました。「どこがショパンなの??」

 ラグビーの日本-南ア戦が気になったので、アンコールは聞かずにそそくさと退出しました。

京都人の密かな愉しみ その6 「Bar Forest Down」は名曲喫茶?

 「京都人の密かな愉しみ BLUE」(NHK-BS)で、修業中の若者5人が集う「御所南」にあるという「Bar Forest Down」を訪ねました。
 京都市役所のちょっと北西、御幸町二条を下がったところにあるカフェ「MOLE」がロケ地になっています。昼間に見ると、店の様子がわからないほどうっそうとした木々に覆われていますが、まちがいなくここです。木々の向こうから店のほのかな明かりがこぼれてくるシーンを覚えています。

 店内の様子は、番組とは違っていました。ゆったいりとしたソファーに腰かけてメニューを開けました。「玄米カレー」がメーンで、自家製パンのサンドウィッチ、それに飲み物と並んでいました。
 「キーママタルカレー」(700円)です。柔らかく炊いた玄米に、スパイシーなカレーがのってました。

 やさしくて、安心して食べられるカレーです。

 サラダがついています。ハートランドビールも忘れませんでした。

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京丹後・久美浜 和久傳ノ森 工房レストラン・モーリのお魚のセット

 舞鶴での用件は午前中に終わりました。ちょっと車を走らせて京丹後・久美浜の「和久傳ノ森」に行きました。わたしは再訪ですが、奥さまのリクエストでした。
 「工房レストラン wakuden MORI(モーリ)」で定食の「お魚のセット」(2600円)をいただきました。
 メーンはいさきの焼霜と丹後野菜の桑の葉ソース和えでした。よく冷えたあっさりとした脂がたまりません。

 前菜のカラフルな盛り合わせです。丹後野菜のオンパレードです。びっくりするほどに甘い赤と黄色のトマト、カリッと揚がった紅芋、しっとりと味わいタマネギと、どれも絶品でした。
 小鉢は、地鶏とキュウリのピクルス、ゴマ酢和えでした。

 丹後産無農薬米コシヒカリの炊き立てでした。一粒一粒が立ってました。ちりめん山椒でいただきました。
 
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宇治 「伊藤久右衛門 本店茶房」のにしんそばと盂蘭盆

 宇治の興聖寺で、母の初盆供養をしました。台風が過ぎ去り、暑くなった1日でした。
 昼前だったので、いつも込んでいる「伊藤久右衛門 本店茶房」ですが、すぐに座ることができました。パフェがおいしそうでしたが、お腹も空いてきたので「にしんそば・かやくごはん」(1340円)にしました。
 甘いにしんが載っています。この時期ににしんが続きました。茶そばも、しっとりとおいしいです。 

 薄味のゆばと、茶葉の佃煮が箸休めでした。

 ゆっくりといただいて店を出るときは、茶房はウェイティングの列。売り場も大混雑でした。

 伊藤久右衛門 本店茶房 
 0774-23-3955
 宇治市莵道荒槙19-3

 菩提寺である興聖寺で、初盆・盂蘭盆供養を待ちました。マツの葉にたまった前夜来の雨粒が、日を浴びて輝いていました。

 初盆のお塔婆をいただきました。

 法要が終わると、よく冷えた葛切りがふるまわれました。黒蜜の甘さもほどほどで、ツルリと爽やかでした。

 曹洞宗 仏徳山興聖寺
 0774-21-2040
 宇治市宇治山田27-1

京都・北山 進々堂北山店の「南インドのヴィンダルーカレーパン」

 京都・北山の京都コンサートホールで音楽会でした。
 その前の昼飯でした。地下鉄・北山から上がったところにある「進々堂北山店」のベーカリーショップでパンを買い、2階のイートインスペースでゆっくりといただきました。
 「南インドのヴィンダルーカレーパン」(216円)です。17種類のスパイスやワインビネガー、ニンニクなどが入った自家製カレーです。かぶりついたときは甘いかなと感じましたが、じっくりと辛さがやってきました。
 ハムチーズやメロンパンも、きっちりと焼けていて食べ応えがありました。

 1階のレストランの前には行列ができていました。こちらはゆったりとしたスペースに、客はまばらでした。
 窓の外は、北山通の街路樹。その先は京都府立植物園です。

 この暑さでは、北山通を歩いている人もまばらでした。

 進々堂北山店
 京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町93
 075-724-3377

 ころ合いを見はからって会場へ向かいました。
 京都府立総合資料館にはロープが張られて、雑草が茂ってました。京都府立京都学・歴彩館という施設が南側にできて、こちらは閉鎖されていました。
 わたしが高校生だったころの夏休みは、ここの学習室に通って受験勉強をしたものです。歩いて10分ほどのところに住んでいました。

 京都コンサートホールのアンサンブルホールムラタの窓から見た比叡山です。五山の送り火の妙法のうちの「妙」がよく見えました。

 北西の窓からは資料館越しに舟形が臨めました。あまり高くない山肌にあるので、下部まで全容が見える場所は限られています。

 「Kyoto Summer Festival 世界の音楽めぐりシリーズ」という音楽会でした。中国琵琶や尺八という生では初めて聞いた楽器から始まって、ピアノ、バイオリン、コントラバスの演奏でした。

 終演後、ロビーでにこやかなコントラバス奏者の森園康一さんにあいさつしました。奥さまの高校の同級生でした。
 左は、バイオリンの辻井淳さん。チェンバロを弾いていた井幡万友美さんは、FBのお友だちです。

京都・新京極 「京極スタンド」の生ビールセット 

 「六道まいり」をすませて、ぶらぶらと松原通、宮川町から南座の前を通って四条河原町まで戻ってきました。暑いです。さて、どうしたものか?
 おのずと足は新京極を上がったところにある「スタンド」に向かいました。久しぶりです。「生ビールセット 大ジョッキ」です。幅50センチほどの細く、店の奥まで貫く長い大理石のテーブルの向こう側に座っていたお嬢さんが、「大きい!」と。

 料理は高野豆腐など5品ついてます。
 前のお嬢さん2人組は、あれこれ頼んでましたが、わたしは冷たいビールがあれば、これくらいで十分です。

 昔からの伝票です。
 1200と100にチェックをいれて1300円です。

 京極スタンド
 075-221-4156
 京都市中京区新京極通四条上ル中之町546

 河原町のファッションビル「BAL」に、購入後に袖のサイズ直しを頼んでいたジャケットを取に行きました。
 そこですぐ横にある「Ralph’s Coffee」のサービス券をもらいました。さっそく冷たいティーを頼んででひと息つきました。

 東京・表参道に次いで2店目、関西初出店のカフェだそうです。

 ラルフズ コーヒー 京都 BAL
 京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251 京都BAL2F
 075-223-0508

舞鶴 松栄館のシチューハンバグと海軍肉じゃが

 ちょっと早いですが、奥さまの実家の墓をきれいにしました。昼飯は、舞鶴の人ならだれでも知っている(わたしは初めて)という「松栄館」でいただきました。
 明治37年開業の旅館の別館として建築され、舞鶴鎮守府初代長官の東郷平八郎をはじめ、旧海軍関係者が多く利用したという海軍御用達の老舗旅館がリニューアルされて、「海軍割烹術参考書」のメニュー・レシピを再現するいレストランになっています。
 「海軍カレー」といった、ネーミングからそそられるメニューが並びます。選んだのは「シチューハンバグ」(セット、1200円)です。煮込みハンバーグですが、ハンバグです。「海軍時代の肉々しさ」を再現しているそうです。
 シチューを泳ぐハンバーグは、なるほど素朴な味です。皿に盛られた押し麦の混ざったご飯の方が、ワイルドでした。 

 皿には、桜と錨の大日本帝国海軍の記章がデザインされています。

 海軍カレーと並ぶ舞鶴発祥のレシピである「海軍肉じゃが」(500円)です。単品で追加しました。

 口に入れると、ごま油の香りがしました。醤油はほどほどに抑えられて、適度な煮込み具合のじゃがいもがホクホクとおいしいです。糸こんにゃくって、当時からあったのでしょうか。

 1階の大広間でいただきました。立派な能舞台がしつらえられていました。

 窓の外は、これまた立派な庭です。

 「海軍割烹術参考書」の復刻版が並んでいました。

 階段の上り口には、おしゃれなステンドグラスがはめ込まれていました。
 断りを入れて2階を見学させていただきました。

 2階は、大小の個室に別れていました。

 どの部屋にも「東郷」とか「平八郎」と揮毫された軸がかかっていました。

 夜になると、裸電球が暖かい光を発するのでしょう。

 玄関には「君が代」の故事にならうオブジェがありました。

 四条冨士通りの角にあります。向こうが舞鶴湾です。
 軍港のあった東舞鶴は、東西の通りは、冨士、八島、敷島、朝日と戦艦名にちなんでます。南北の通りは三条、四条、五条とありますが、「よじょう」です。

 松栄館
 0773-65-5007
 京都府舞鶴市字浜18