ごちそうさまでした。2023

 いっぱい遊び、いっぱい食べました。元気に過ごせた2023年でした。

 【Jan】 京都・桂 中村軒のお雑煮

 【Feb】 水無瀬 スペインバル「Bar Tacon」で軽く一杯

 【Mar】 舞鶴 魚源のお造り定食、自分でイカ刺し身

 【Apr】 高槻 ヴァスコ・ダ・ガマ 北園町店の季節の野菜カレー

 【May】 ポルト ドン・ルイスⅠ世橋を歩いて渡る

 【Jun】 リスボン 巡礼の旅 最後の夜は最高の夜

 【Jul】 京都 京極スタンドの生ビールセット

 【Aug】 パスタでおもてなし

 【Sep】 金沢のうまいすし、カミーノ仲間との再会

 【Oct】 御坊 「フィッシュテラス はし長」のおすすめ定食

 【Nov】 西宮北口 「洋食 むーしゃ むーしゃ」の100年ハンバーグ&エビフライ

 【Dec】 ウィーン最古のレストラン グリーヒェンバイスルのモーッアルト

 ポルトガル-スペイン巡礼にウィーンのクリスマス・マーケットと2回も海外に飛び出しました。夏には青春18きっぷの旅も楽しみました。
 年越しそばも食べました。去り行く1年に感謝し、やって来る年も元気に過ごせますように。
 皆さまも、良いお年をお迎えください。 

回転凧 浮上せず

 穏やかな日和となった30日です。孫たちと凧揚げに出かけました。高槻の安満遺跡公園です。
 肝心の風が吹いてくれません。ほぼ無風状態でした。
 この日のためにつくった回転凧は、まるで揚がってくれませんでした。

 揚がってくれるか? 回転凧をつくる

 浮力が発生せずに、地面を転がるだけです。

 回転凧の製作で余ったアルミ蒸着保護シートでぐにゃぐにゃ凧もつくっていました。こちらは軽さもあって、わずかな風を受けてフワリと舞い上がりました。

 元気な孫たちは、走り回っていました。

 回転凧は、もう少し風が強い日に再トライしてみます。

今夜の一献 孫たちと食べたブリしゃぶ

 孫のリクエストが、なんとブリしゃぶでした。渋い好みです。小学1年生さんの食通です。
 3人の孫と、娘、息子夫婦とわたしたちで計9人の大集合です。日ごろは2人で向き合うだけの広いテーブルが、これだけで囲むといっぱいになりました。

 これだけのブリも、ペロリと胃袋に納まりました。腕利きシェフの娘婿さんが、きれいに包丁を入れてくれました。

 出汁は、いただきものの羅臼昆布です。

 アイスバインもいただきました。

 じーじは、これさえ飲めれば大満足でした。森伊蔵です。3人の孫たちを前にしての一献は、サイコーの酔い心地でした。

迎春 準備は着々

 迎春の準備は着々と進みました。
 恒例のローストビーフを焼きました。
 ランプ肉は、高槻のスーパーで買いました。例年よりも安かったうえに、2割引です。これでおいしければ、終わりよければすべてよしです。

 すっかり手慣れた120度の低温調理です。
 オリーブオイルを塗った肉の重量を測ります。これが93%に減るまで、オーブンで焼きます。まず15分。ひっくり返して15分。まだ足りないので7分づつ繰り返すと、ほぼ目標値となりました。
 カミーノで訪れたポルトガル土産のおいしい塩と胡椒を振ります。

 肉を焼いている間に、包丁を研ぎました。
 京都・錦市場にある刃物店「有次」の包丁4兄弟です。肉にオリーブオイルを塗った刷毛も有次でした。

 ピカピカになった包丁です。切れ味も蘇ったはずです。

 フライパンで、肉の6面を軽く焼きました。アルミホイルに包み、パソコンでプリントした「迎春」の旗を指しました。これで完成です。
 お正月に食べるのが楽しみです。

ORF ウィーンのクリスマス・コンサート

 ウィーンのクリスマス・コンサートを楽しみました。
 ウィーン放送交響楽団(ORF)がコンチェルト・ハウスでこのほど演奏しました。
 わたしたちのウィーン滞在中にリアル・コンサートを聴きたかったのです。でもこのコンサートの夜まで滞在し続けることができませんでした。残念ながらYoutube録画です。それでもウィーンのクリスマスの夜を、画面を通してゆっくりと体験することができました。
 ORFアカデミーのヴァイオリニストのちかちゃんも、画面に何度も登場しました。 
 ちかちゃんとはムジーク・フェライン(楽友協会)で同じコンサートを聴き、グリーヒェンバイスルで食事をし、シュテファン大聖堂で反田恭平が指揮したモーッアルトのレクイエムではヴァイオリンを弾いていました。オーバーラーでケーキを食べ、反田くんと出会うハプニングもありました。
 画面でまじかにすると、このコンサートも聴きたかったという思いが深くなりました。

自分でつくる 豚キムチのパスタ

 キムチがたくさん残っています。豚肉と合わせて豚キムチにして、それをパスタのソースにしてみました。
 豚肉もたっぷりです。ボリュームがありました。
 見事にキムチ味です。当然です。キムチ味が全てを支配してしまい、うまいですがパスタの味がわからなくなりました。これでは焼きそばでも変わりがありません。
 満腹感は満たされましたが、そこまででした。

 牛すじのビビンバのために買ったキムチです。大豆モヤシは使い切りました。

今夜の一献 牛すじの鉄板ビビンバ

 今夜は独り飯でした。わが家では登場したことがない料理、ビビンバに挑戦しました。焼酎の湯割り片手に、ああ、あったまる!。
 牛すじを下処理して、冷凍してました。出番でした。
 具は当然ながら、おこげがたまりません。

 コリコリと牛すじをかみます。うまさがしみ出てきます。

 わが家の食卓とは無縁の食材です。それを買ってしまいました。

 数日前。ゆっくりと下処理しました。
 まずは水から沸騰させて、大量のアクを取り除きます。
 よく洗って、ぬめりを取ります。
 2度目はネギの葉、ショウガとともに1時間ほど煮込みました。
 汁とともにジップロックに入れて冷凍保存していました。

 醤油、みりん、酒とニンニクで煮込んで味付けしました。

 スキレットの上にご飯を敷き、牛すじ、キムチ、モヤシ、小松菜を並べて、おこげができるまで焼きました。

「旅する音楽の贈り物~クリスマス・コンサート」を楽しむ

 小さなころからよく知っているお嬢さん(ピアノ)とそのご主人(仏・ブルターニュ国立管弦楽団ヴァイオリン奏者)に、学友のソプラノとそのご主人のバリトンを加えた2組の音楽仲間の楽しいコンサートでした。(画像はちょっとブレています。ごめんなさい!)
 超絶技巧で駆け巡るヴァイオリン、広いオペラ座と同じヴォリュームで朗々と発せられる歌声に、ただただ圧倒されるばかりでした。 

 プログラムは、モーッアルト、サン=サーンスと続いてカタツムリ!? エッ、カタツムリ作曲の「2匹のカタツムリ、枯れ葉のお葬式に行く」。そんなはずはありません。作曲はコズマです。そのミスをソプラノさんが、おもしろおかしく解説してくれ、バリトン氏がこれまたユーモラスに紙芝居のページを繰りました。
 最後は、サンタに扮したヴァイオリニストも加えて「聖しこの夜」の合唱と、クリスマス・イブにふさわしいひと時でした。

 高槻市内の50人ほど収容の小ホールです。

 芸術空間サロン・ド・ショパン
 高槻市高槻町13-5 HopeⅢビル3階

京都・錦 「風景」のかつ丼のお別れ定食

 「かつ丼のお別れ定食」(880円)をいただきました。何がお別れなのかというと、卵とじをまとったかつと真っ白いご飯が別盛りになっているだけのことです。だれかとのお別れに、というわけではなさそうです。
 これ、わたしは好きです。
 ウィンナー・シュニッツェルのように❣ 丸く、大きく延ばされた豚かつが、卵とじの甘い出汁を吸って柔らくなっています。

 小皿は、ちくわとレンコン、ゴボウ、ニンジンの煮物です。

 寒い日です。中ビンでピッタリです。

 町食堂のメニューです。

 店は、L字型のカウンターと大テーブルが2つの洋風居酒屋のよう。ビートルズの写真があちこちにかかっていて、流れているのもビートルズです。

 ビルの2階なので、知っている人しか上がってこないようです。

 風景
 075-255-7650
 京都市中京区錦小路通高倉西入ル西魚屋町592 コーポ沢吉2F

 錦市場の麩嘉で山利の白味噌を買いました。年末恒例の買い物です。
 わが家の正月のお雑煮は、白味噌仕立てです。ここの白味噌が欠かせません。

 錦市場は、年末の買い物というより、観光客でいっぱいです。

ウィーンみやげ 2つのクリムト

 ウィーンみやげの2つのクリムトを並べてみました(画像の合成です)。
 オーストリアを代表する画家、グスタフ・クリムトの「接吻」は、あまりに有名です。2005年に初めて訪れたベルヴェデーレ宮殿にあるオ―ストリー・ギャラリーのみやげにしたコピーは、金縁の額に入れてわが家のリビングに飾っています。
 クリムトは、きらびやかな女性だけではなく、こんな素敵な風景画も描いていました。大判のポストカードが今回のみやげです。

 「接吻」と再会しました。思っていたほどの派手さはなく、むしろしっとりと落ち着いた色彩でした。18年もたつと、記憶は適当に美化されて、変化していたのでしょう、

 人気の作品ですが、開館直後だったので、ゆっくりと見ることができました。

 クリムトの世界を堪能しました。

 知らなかったクリムトのもう一つの顔です。
 夏になるとザルツカンマーグート地方のアッタゼー湖畔で過ごしました。そこで多くの風景画を描いていました。望遠レンズでのぞいたように風景が切り取られています。
 

「Allee im Park von Schloss Kammer(カンマー城への道)」です。

 「接吻」の横にあったのがこちらです。ヒマワリでした。

 エゴン・シーレにも惹きつけられました。

 窓からの風景を、額縁に切り取りました。下宮につながる庭園が幾何学模様を描いています。後方はシュテファン大聖堂です。

 ここでもクリスマス・マーケットが開かれるようです。昼前とあって、まだ閉まってました。

 2023年はベルヴェデーレ宮殿上宮の完成から300周年でした。

 美術史美術館の階段を見上げると、クリムトが描いた「パラスアテネ」らが壁を埋めています。

 美術史美術館では、フェルメールの「絵画芸術」やベラスケスのマルガリータ王女、フリューゲルの冬の風景などをざーっつと見て回りました。

 あれこれと書き続けてきたウィーン覚書は、今回で終わりとします。