今夜の一献 ヒイカのファルシとおいしいワイン

 おいしいワインをいただきました。「ヒイカのファルシ」とともに最高においしく飲みました。
 魚が比較的に新鮮でリーズナブルな近くのスーパーへ行きました。タイが一匹で300円台なんて、信じられない値札で並んでました。スルメイカも新鮮そうでしたが、その横に並んでいたヒイカを選びました。
 ファルシはフランス語で肉や魚、野菜などの中に別の食材を詰めた料理だそうです。ヒイカのゲソにイタリアンパセリなんかが詰め込まれています。奥さま手です。

 トマトソースはわたしが作りました。生食ではあまり美味しくなかったトマトが、ソースにすると味変しました。
 スキレットに並べて、オーブンで焼きました。

 パンにつけてもおいしいソースでした。

 ドイツ産のリースリングです。キリリと冷やしていただきました。さわやかに、まろやかに、いくらでも飲んでしまいました。ありがとうございます。

 刺し身のタイはカルパッチョにしていただきました。

 特別な日でもありませんが、ワイン1本で大満足な夕飯となりました。

京都・河原町丸太町 「ビバリオ」のタラのコロッケ

 京都では珍しいポルトガル料理の「ビバリオ」です。となればバカリャウ(干し鱈)です。
 「タラのコロッケ」です。外はカリカリ、内部はトロ~リ。クリームコロッケのようでもありますが、間違いなくタラです。
 リスボンで覚えた味、バカリャウ・ア・ブラースが食べたかったのですが、要予約でした。

 ハウスワインの白をカラフェ(デキャンター)でいただき、乾杯です。記念日でした。

 「アンコウのフリート」です。
 アンコウは向こうの市場でも愛嬌のある顔をしているのを見たことがあります。

 ガーリックタルタルソースをつけていただきました。あっさりとした白身です。

 「フムス」はガルバンゾ(ひよこ豆)をベースにした中東のペースト料理です。薄くスライスしたパンに塗ってパクチーといただきます。よい香りです。

 メーンは「海幸の南蛮漬け」です。エビとイカなどの魚介が玉ねぎと煮込まれています。
 ポルトガルの圧力鍋で運ばれてきました。周囲の金具を外して、パカリと開けてくれました。

 甘酸っぱいスープが美味しいです。自家製パンを浸していただきました。

 どの料理もリーズナブルでした。

 デザートは「レイテクレメ」です。「チョウジとカルダモン味のカスタードブリュレ」だそうです。
 さわやかですが、甘かったです。

 カミーノ巡礼のポルトガル・ルートで歩いた町、バルセロスのシンボルであるガロ(幸運を呼ぶ雄鶏)が飾られています。

 ワンオペで大忙しのオーナー・シェフがにこやかに見送ってくれました。

 ポルトガル料理 ビバリオ(VIVARIO)
 080-4640-1903
 京都市上京区駒之町561-4 河原町スカイマンション

カトリック河原町教会 大阪バッハの「メサイア」~音の洪水に酔う

 京都・河原町三条のカトリック河原町教会で「能登半島災害復興支援チャリティーコンサート」を聴きました。奥さまも加わっている大阪バッハ合唱団のヘンデルのオラトリオ「メサイア」でした。
 聖堂の2列目でした。3メートルほど先で指揮・テノールの畑儀文さんやソリストが歌い、ザクセン・カンマーオーケストラがハーモニーを奏でます。そのすぐ後ろには合唱団が5層の壁を築いています。ほとばしる音の洪水に身をさらしました。
 9月にも同じ奏者のメサイアを、大阪・いずみホールで聴いています。熱気があふれる演奏でした。でもホールの離れた席で聴くのとは迫力が違いました。第3部「復活と永遠の生命」の終曲、「アーメン」はこれまで聴いたメサイアの中でも最高の盛り上がりでした。

 正面の壁を覆うステンドグラスが印象的な聖堂です。

 聖フランシスコ・ザビエル大聖堂というのが正しい呼び名です。ということはザビエルなのでしょう。

 教会の北側にあったホテルが立て替えられて、辺りの景観が一新されています。

 奥さまと待ち合わせて、久しぶりにお茶をしました。
 四条小橋を下がった「フランソア」です。純喫茶と呼ぶのがふさわしい昔からの佇まいです。

 レモンケーキは、フィンランドのARABIAのガラスプレートに載っています。

 1934年に開業しました。現在のインテリアは1941年に改装したデザインをほぼそのまま守っています。

 すぐ前が千枚漬の村上重本店です。

 シーズンが巡ってきた千枚漬と奈良漬をゲットしました。

 横の路地を入ったところには豆腐の「賀茂とうふ近喜」があります。こちらは1834(天保5)年創業の老舗です。

 「にがり木綿」を買って帰り、湯豆腐にして千枚漬とともにいただきました。

花オクラのおひたしで ちょっと一杯

 亀岡の国道9号沿いにあるJA農産物直売所をのぞきました。
 花オクラが並んでいました。オクラの花ですが、花弁を生食用に栽培したエディブルフラワーです。このシーズンだけ、しかもあまり市場に出回りません。
 おひたしにして、夕食のビールとともにいただきました。
 花弁の先にはほとんど味はありませんが、根元のあたりはねっとりとして甘みも感じられます。いくつでも食べてしまいます。

 肉じゃがに添えられていたオクラと食べ比べてみました。同じ味です。

 きれいな黄色をしています。

 熱湯でしゃぶしゃぶしました。

 水を切って、薄めた白出汁をかけ、鰹節をふりかけただけです。

 1パック210円でした。オクラと並んでました。

大阪・水無瀬 「あおば」でちょっと一杯

 お盆を前に、わが家に孫娘3人と娘、息子夫婦がやってきて、大にぎわいとなりました。
 夕食を前に、男どもは足りない材料を買いに出かけました。阪急・水無瀬駅前で「一杯、やるか!」と開いていた「あおば」の暖簾をくぐりました。
 「おまかせ おつまみ2品」を前に乾杯です。娘婿、息子とこんな風に飲むのは初めてでした。

 ナポリタンや鶏肉などが載ってました。通勤帰りのちょっと一杯にはぴったりのアテです。
 もはや通勤とは無縁の身には、横目で通り過ぎるだけの気になっていた小さな飲み屋でした。

 朝からはモーニング営業。夕刻からは居酒屋風になるようです。

 あおば
 大阪府三島郡島本町水無瀬2-4-7

 わが家のテーブルを9人で囲んでのパーティーとなりました。

 包丁使いが上手な娘婿が、冊のタイやマグロを切り分けてくれました。

 朝から大阪・南港で自ら釣り上げたばかりの新鮮なアジももってきて、なめろうにしてくれました。サイコーにおいしかったです。

 処理した中骨は、カラっと揚げて骨せんべいになりました。

 小学2年の2人の孫といっしょに、用意していたキットのビー玉コースターをつくりました。夏休みの工作とはいきませんが、喜んでくれました。

紀伊田辺 「廻鮮 心鮨」 の金目鯛

 「熊野九十九王子を歩く」の「その11」は、昨秋以来の切目から20キロほど。紀伊田辺まで歩きました。駅前のホテルにチェックインしてシャワーを浴びてひと段落。夕食に出かけました。
 スマホの「回転寿司」でヒットした「廻鮮 心鮨」です。ホテルから7分ほどでした。
 頼んだのは、とりあえずのサッポロ・赤星と金目鯛です。「本日のお薦め」ということでした。
 

 マグロも回ってました。

 わたしはカツオです。

 イクラも外せません。

 タイに真蛸にゲソ。
 回ってくるネタは多くなく、食べたいんネタは板さんに直に注文します。

 仕上げは鉄火巻です。

 これで3000円でお釣りでした。こんな店が、わが家近くにも欲しいです。

 廻鮮 心鮨
 0739-26-0087
 田辺市宝来町10-16

 

小荒島岳 ニリンソウが咲き乱れ

 日本百名山、荒島岳の前衛峰にあたる小荒島岳です。それでも1186mもあります。
 向こうに深田久弥が幼いころから愛した荒島岳がドーンとそびえていました。でも高さで500mは急坂を登る先でした。現在のわたしの体力からすると、この辺りで留めておくのが賢明かと判断。仲間に迷惑をかけることなく、わたしだけはここでピストンとしました。
 仲間3人は頂上を踏破しました。若干の心残りはありましたが、久しぶりの1000m峰と咲き乱れる高原の花々に大満足でした。

 ニリンソウ(二輪草)が見事でした。山道の両脇に、これほどに咲き乱れているのは初めてでした。

 ヤマブキでしょうか。咲き乱れていました。

 小荒島岳からも雪を残した白山が、堂々とそびえていました。

続きを読む 小荒島岳 ニリンソウが咲き乱れ

越前大野 弥生旅館のおいしい夕飯

 日本百名山の荒島岳登山の前夜(4日)は、越前大野の「弥生旅館」に泊まりました。城下町の一角にある古い旅館です。
 1泊夕食付きで1万2000円ほど。この物価高のおり、はなはだリーズナブルな宿でしたが、その夕食にも大満足でした。
 この日は、取立山などに登りました。たくさんの山の花に癒されました。ただし山道は予想外にハードでした。おまけに真夏を思わせる日射に干上がりました。
 乾杯のビールが最高にうまかったです。

 まずはお造りです。

 酢のものはカニです。

 揚げたての天ぷらには、抹茶塩をつけました。ひと口ではほおばり切れない大きなエビでした。

 焼き魚はウナギとサワラかなにかでした。

 
 鉄板では牛と鶏肉を焼きました。
 

 締めのうどんは辛味大根が効いて、最後までいただきました。
 ご飯もおいしそうだったので、ひと口だけいただきました。もう満腹でした。

 デザートまで食べ尽くしました。

 10畳ほどの部屋で4人相部屋でした。
 洗面所やトイレなどもリニューアルされたばかりで、気持ちよかったです。
 温泉はなく内風呂です。わたしたりは山を下りてすぐに日帰り温泉に行って汗を流していました。

 風情がある城下町の町並みの一角にあります。

 弥生旅館
 0779-66-2860
 福井県大野市元町10-19

 側溝のふたもおしゃれでした。

 山の上に越前大野城の天守閣がそびえていました。

 時計塔の向こうには、翌日に登る荒島岳が独立峰の端正な姿を見せていました。

今夜の一献 牛すじの鉄板ビビンバ

 今夜は独り飯でした。わが家では登場したことがない料理、ビビンバに挑戦しました。焼酎の湯割り片手に、ああ、あったまる!。
 牛すじを下処理して、冷凍してました。出番でした。
 具は当然ながら、おこげがたまりません。

 コリコリと牛すじをかみます。うまさがしみ出てきます。

 わが家の食卓とは無縁の食材です。それを買ってしまいました。

 数日前。ゆっくりと下処理しました。
 まずは水から沸騰させて、大量のアクを取り除きます。
 よく洗って、ぬめりを取ります。
 2度目はネギの葉、ショウガとともに1時間ほど煮込みました。
 汁とともにジップロックに入れて冷凍保存していました。

 醤油、みりん、酒とニンニクで煮込んで味付けしました。

 スキレットの上にご飯を敷き、牛すじ、キムチ、モヤシ、小松菜を並べて、おこげができるまで焼きました。

福山・リーデンローズ 反田恭平2023夏ツアーを聴く

 「反田恭平プロデュース ジャパン・ナショナル・オーケストラ2023夏ツアー」を追いかけて、はるばる広島・福山のふくやま芸術文化ホール リーデンローズ大ホールまでクルマで走ってきました(31日)。
 夏ツアーは全国7会場を巡りますが、どうしたことか関西での公演はありませんでした。一番近いのが福山でした。
 開演直前までスタインウェイが調律されていました。

 奥行きが広いプロセニアム形式のホールです。3層のバルコニーがあり、2000席を超えます。
 わたしの席は、舞台から5列目のほぼ中央と、最上のポジションでした。

 モーツァルトのピアノ協奏曲15番という初めて聞く曲でした。もちろん、反田くんの弾き振りです。ハッとさせられる美しい弦の響きに、反田くんのこれまた繊細に輝くピアノが重なりました。これまでに聴いたショパンやスクリャービン、ラフマニノフらのロシアものとは違う軽くてキラキラとする美音がひときわ冴えわたりました。
 チャイコフスキーのロココの主題による変奏曲は、水野優也くんのソロでした。かのロストロポーヴィッチの芳醇な演奏のLPで聴き馴染んだ曲です。水野君も若々しくも大家に迫る演奏で、エンディングに向けての盛り上がりに大拍手でした。
 後半はモーツァルトの人気ナンバー1のシンフォニー40番でした。反田くんが指揮棒を右手に振るのを初めて見ました。フルートが、オーボエが、ホルンが、そして弦が存分に駆け巡り、楽しく乗せられて息つく間もありませんでした。

 会場で売り出されたCDを購入しました。水野くんのチェロ、反田くんのピアノです。最高の記念となりました。

 開演前にホール併設のカフェ「リドテリア」でカレー(から揚げ、サラダ付き 880円)をいただきました。
 わたしにも辛さはほどほどのおいしいカレーでした。
 

 奥さまは、簡単にパンと紅茶でした。

 同じパンがホールでも売られていて、カフェが満員で食事できなかった人らが買ってました。

 福山はJFEスチール(旧NKK日本鋼管)の企業城下町です。税収が豊かだった時代に建ったのでしょう。地方都市にしてはびっくりするほど立派なホールでした。

 ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ
 広島県福山市松浜町2-1-10