立山登山 その2 立山からの絶景パノラマ

 立山登山の本番の日です。朝から秋のきれいな青空が広がりました。
 主峰の雄山です。ピークには雄山神社の祠が鎮座します。三角点からは北アルプスの峰々の絶景パノラマを見渡すことができました。
 わたしの頭で隠れている辺りには、槍ヶ岳が鋭い穂先を見せていました。

 くっきりと眺めることができました。まだ眠っている槍の穂先とそれに続く穂高の峰々です。

 富士山も堂々とした姿を見せてくれました。感激の瞬間でした。


 【2023/09/10 04:34】
 まだ真っ暗な立山室堂山荘をスタートしました。

 ヘッドライトをつけて、まずは一の越を目指します。

 鞍部に光っているのが一の越山荘です。稜線の中ほどを、ご来光を頂上で仰ごうというパーティーが登っています。

 祓堂を通過しました。下界と神域の境です。

 ちょっと休憩です。

 明るくなってきましたが、室堂平はまだうす暗いです。

 コンクリートが流し込まれた歩きにくい参拝道です。

50分ほどで一の越山荘に着きました。

 右から笠ヶ岳、穂高、槍、大天井岳、燕岳と続く山々、手前には野口五郎、烏帽子岳などを確認できました。

 岩肌を見せる龍王岳の上部がモルゲンロートで赤く染まりました。

 山荘で前夜のうちに受け取っていた朝弁を開けました。ザックで傾いても大丈夫なように、汁ものなしに配慮されています。

 コーヒーもいただいてホットしました。風があり、ダウンジャケットを着こむほどの寒さでした。

 ゆっくりと休憩して雄山に向けて再スタートしました。

 岩場のガレ場を一気に登ります。みるみる一の越山荘が眼下になります。
 雄山がシルエットになっています。

 真新しい二の越の祠です。向こうは大日岳です。

 まだまだ元気です。

 三の越まで上がってきました。視界が開けました。
 五の越まであるので、ほぼ中間です。

 剱岳が初めて全容をのぞかせてくれました。

 【07:17】
 雄山山上の雄山神社社務所に着きました。こんなところに神官らが夏のシーズンは常駐しています。

 すぐ横に三角点と360度の山名を記したプレートがありました。

 5人で記念の三角点タッチです。昔は踏んずけていたものですが、優しくなりました。

 後立山連峰の山名も並びます。

 右から鹿島槍、五竜、白馬と指差しできました。

 気温は14度ちょっと。寒いはずです。

 雄山神社の祠がある頂上でご祈祷を受けることができます。立山信仰のクライマックスです。
 でも、時間が早すぎました。その代わりに祈祷料(入山料)は不要でした。

 剱岳をバックに満足の表情です。

 やがて神官が出社されました。

 参拝の受け付けも始まりました。

 社務所ではご朱印を受けることができました。わたしは朱印帳を持ってこなかったので、スタンプをいただきました。

 第2のピーク、大汝山に向かいます。

 3000㍍の高所にイワギキョウが咲いていました。

 ピークはこんなところでした。

 大汝山は3015㍍と三山の最高峰です。

 頂上はみんなで記念撮影するスペースはありませんでした。

 岩場を下りました。

 目の下に黒部湖が水をためていました。正面には針ノ木岳などがそびえていました。

 大汝山の休憩所が開いていました。

 第3のピークは富士ノ折立です。わたしは残念ながらそろそろ体力の限界を感じて、ピストンの登頂は断念して待機しました。

 眼下には黒四ダムがくっきりと見えました。

 室堂のはるか向こうに富山市街や日本海を見ることができました。

 急斜面を下ります。

 内蔵助カールには雪渓が残っていました。

 なおもあきずに尾根道を下ります。

 順調に進んできました。元気な仲間は予定していなかった真砂岳に向かいました。わたしはここもショートカットしました。

 仲間が降りてきました。

 地獄谷に向けて長くて歩きにくいガレ場が続きます。

 チングルマのワタスゲが風にたなびきます。

 ナナカマドが早くも真っ赤な実をつけています。

 下りはなおも続きます。わたしは遅れ始めました。

 雷鳥沢のキャンプ場まで下ってきました。
 学生時代に剱に登った後、ここにテントを張りました。未明の悪天候で、強風に煽られたテントのアルミポールが折れてしまいました。薬師岳までの縦走計画が挫折した思い出の地でした。

 ミクリガ池に向けて、最後に地獄の登り階段が待ち受けていました。

 【12:36】
 みくりが池温泉にたどり着き、食堂で黒ラーメンをいただきました。色の割りにはさっぱりとしたおいしいラーメンでした。疲れた体に冷たいいビールがしみ渡りました。

 ゆっくりと温泉につかってさっぱりとした表情で仕上げのポーズを決めました。

 【14:04】
 最後まで覚悟していた雨に降られることもなく、室堂を後にしました。

 【17:57】
 富山で夕食にするには早いので、新幹線で金沢までやって来ました。駅の食堂街の居酒屋で、最後の乾杯となりました。

 人気のノドグロは2800円と手が出ず、リーズナブルにノドグロかぶとの唐揚げです。向こうは白えびです。パリッとおいしかったです。 

 カニみそです。

 加賀おでんに始まってお造り、天ぷら、富山さつま揚げ・・・ビールにハイボールとあれこれと堪能しました。

 大満足の表情で、楽しかった山旅を締めくくりました。

 *わたしが写っている画像は、仲間の撮影です。