熊野九十九王子を往く その9 紀伊内原~印南

 「熊野九十九王子を往く」のその9は、御坊に泊って2日目です。紀伊内原から印南まで24.1キロも歩きました。
 安珍・清姫の道成寺に参り、太平洋岸を南下しました。おいしい昼飯も食べました。
 前日来のロング・ウォークの疲労からか左足がチクチクと痛くなりました。持っていて鎮痛剤を飲むと、びっくりするくらい痛みは解消。調子に乗ってしまいました。
 計画では切目までと考えてました。さすがにJRでひとつ手前の印南をゴールとしました。

 道成寺の立派な本堂です。安珍・清姫の悲恋物語の舞台です。

 塩屋王子は、祈願すれば美人の子が授かるといわれる「美人王子」です。

 ゴールとした印南町はカエルをシンボルとしています。JR印南駅のすぐ近くにユニークなデザインのかえる橋がかかっています。


 御坊駅前のビジネスホテルは、プラス100円で朝食がつきました。
 トーストにコーヒー、目玉焼きにウインナー、サラダと立派なものです。

 JR御坊からひと駅先の紀伊内原に戻ります。
 通学時間とあって、到着した電車から高校生がどっと降りてきました。

 【2023/10/17 08:12】
 前日のゴールとなった紀伊内原から歩き始めました。

 熊野街道に戻って歩きます。

 最初の王子となる善童子王子跡です。
 御坊市内の王子には、どうしたことか和歌山県共通の王子を示す水色の案内板が立っていません。

 次は愛徳山王子です。ところが矢印の方向に明確な道は見あたりません。
 YAMAP(GPSで現在位置を確認できる登山用スマホ・アプリ)で確認して、回り道から竹藪を進みました。


 
 愛徳山王子跡に到着しました。
 朝から左足がチクチクと痛みました。鎮痛剤のカコナールをもっていることを思いだしました。スマホで服用注意を確認して1錠、飲みました。効果はてきめん。半時間もすると、痛みはウソのように消え去りました。

 秋祭りの準備があちこちで行われていました。

 道成寺の石段です。両脇の土手が上に行くほど広い逆遠近法になっていて、下からは短めに見えるよう工夫されています。

 境内には安珍塚があります。

 朱印をいただきました。

 海士王子跡です。

 JRの踏切を渡ります。向こうに御坊駅のホームが見えます。

 湯川子安神社は、南北朝時代に登場する湯川氏の居城跡です。

 朝から暑いです。コンビニに飛び込み、ひと回りして買ったのはアイスキャンデーです。日陰に座り込んでかじりました。
 サンティアゴ巡礼では、バルがあります。日本には便利なコンビニがあります。でも、ちょっと風情には欠けます。

 日高川を渡りました。

 川沿いの単調な道です。

 岩内王子は社地が水没したため、焼柴王子として再興されています。

 ここで初めて太平洋の水平線を確認できました。看板の下の隙間からです。

 別名美人王子と呼ばれる塩屋王子です。

 久しぶりにスタンプがありました。

 清姫の草履塚です。清姫が履いていた草鞋を松の枝にかけ、裸足で安珍を追いました。

 「フィッシュテラス はし長」で、ゆっくりとおいしい造りの定食をいただきま咲いた。

 清姫の腰掛岩です。安珍に追いついた清姫が、安珍の法力によってくぎ付けとなったと伝わります。
 わたしも腰かけて、ペットボトルの水を飲みました。

 印南町には4つの王子があります。

 津井(叶)王子までやって来ました。
 さすがに午後からは左足の痛みがぶり返してきて、ヨタヨタと階段を上がりました。

 印南町にはいって、青色の王子の案内板が復活しました。

 印南の漁港です。

 【15:35】
 痛い左足を引きづってJR印南までやって来ました。よく歩きました。ここを2日目のゴールとしました。