東海道五十三次の蒲原の宿(静岡県)あたりを歩いていて、意味不明の看板に出くわしました。魚屋です。桜エビやシラスはわかります。でも「イルカスマシ」って何でしょう? いくつも見かけるのです。
開店していた魚屋をのぞきました。でも、ここにいる魚はわかります。
「いるかすまし」発見です。何軒目かの魚屋の冷蔵ケースの片隅、それはありました。小さなパックで1000円もします。珍味なんでしょう。
黒っぽい皮に白い脂肪の塊のようです。乾燥させてあるようです。クジラのコロにも似ているようですが、聞く人がいなかったので、まだ正体不明のままです。
興津まで歩きました。今度は、そのものズバリの看板を発見です。「イルカあります 骨付(あばら)」とストレートです。
店をのぞきましたが、それはどこにあるのか? 「おじさん、イルカってどこにあるの?」
指さされた先のトロ箱がこれ。白色と赤い肉片がパックにはいってました。
「伊豆の港に揚がるのが、清水に回ってくる。うん、イルカだよ。醤油でたくとおいしいんだから。できたのがあったら食べさせてあげるけど、今はないね」
「イルカスマシは、蒲原や由比の方だね」とのこと。イルカの背びれを塩茹でにしたもの薄く切ったものらしい。同じ体験をした人もいるようで、お味のほどはこちらへ。
うーん、イルカか。この話は、動物愛護団体の頭の固いヤカラには内緒にしておきましょう。