きょうも雨模様です。いつもの通りなんばウオークに行ったら、シャッターが全部閉まっています。休業日というのがあったのだ。朝もここを通ってきたのに、気づきませんでした。
どこに行くかとそのまま歩き、「末廣軒」を思い出しました。一度、創業から100年以上を誇る伝統の洋食を味わいたいと思っていました。
ビル地階の店にはいると、客はだれもいません。カウンターで主が休憩しています。いまさらUターンもできず、名物のハヤシライス(750円)をオーダーしました。あたりを見回すと、壁には映画「サウンド・オブ・ミュージック」の色あせたオリジナルポスター、反対側には松竹座の「7月歌舞伎」、正面にはJBLのスピーカーが鎮座し、天井からはBOSEがぶら下がっています。大型テレビには「木枯らし紋次郎」が映り、角には立派な神棚まで。ああ、なんというミスマッチ!!
タマネギをジュージューと炒める音がします。待つことしばし、玉子の黄身がのったハヤシライスが登場しました。「うまい」。まろやかなデミグラスソースに、タマネギが甘みをそています。ぺろりと一気に食べてしまいました。うーん、さすが、さすが…。