JR大回り乗車 雪の加古川線の旅

 「JR大回り乗車」ってご存知ですか。大阪近郊区間(上の地図)の範囲内なら、2点間の移動は実際の乗車とは関係なく最短距離ルートで計算するという決まりです。同じ駅を2回通らず、一筆書きが可能なルートなら、最短距離の140円とかで1日中、JRに乗ってられるという「乗りテツ」にとっては夢のようなルールです。
 10年以上も前に、琵琶湖一周から奈良、和歌山まで回る最長コースは踏破しています。本日は初乗車となる加古川線にトライしました。塚口発の赤線が本日のルート。黄色線が乗車運賃計算ルートです。
 1.17は、関西に住むものとしては特別な日です。阪神のあたりの22年後も車窓からですが見たかったのです。


 9時26分、島本発の快速で出発しました。加古川線をうまく回るには、この時間しかありません。

 スタートとなる塚口までの乗車賃は670円。帰りも同額が必要です。でも1日、遊べることを思えばしれてます。それに乗車区間を考えれば、納得です。

 塚口で下車して、とりあえず尼崎まで140円の乗車券を買いました。

 次の列車まで駅前、といっても隣のビルにつながっているアルカを歩いているとドラッグストアにリップクリームが並んでました。朝から唇がカサカサしたので、用心のために1本買って塗りました。

 天候の影響か、乗車予定の列車は5分遅れでした。

 川西池田で丹波路快速に乗り換えました。

 三田を過ぎると、雪が残ってました。

 丹波路快速の終点、篠山口に着きました。ホームにも結構な雪が残ってました。

 福知山行きワンマンカーに乗り換える人が多いのにびっくりしました。2両編成の車内は、ほぼ満席でした。

 谷川で加古川線に乗り換えました。最初の画像も谷川駅です。
 加古川線はここがターミナルで、こちら側の線路は深い雪です。ホーム上も雪かき作業中でした。

 クモハ125は、2+1列シートですが、座席ピッチがここだけ広くなっています。3枚扉の車両を改造した名残でしょうか。

 前方にカメラを向けるご同輩が乗車してました。この後、加古川まで一緒でした。1人は同世代の男性、もう一人はご夫婦でした。平日のこんな日なのに、大回り乗車はカネのかからない小旅行として年金世代に人気のようです。

 雪深い線路を、ゆっくりと走りました。

 日本へそ公園駅に着きました。なんと、ミニスカート姿の女性が一人待ってました。北緯35度、東経135度の日本の中心、へそにあるという駅です。
 「近畿の駅百選」の駅です。「どたぐつ」の友人と三草山に登った帰りに、車でやってきたことがあります。こんなところにあったのです。

 西脇市駅に到着です。ここで2両編成の加古川行きに乗り換えました。雪も減ってきました。

 粟生駅(小野市)に着きました。ホーム右に止まっているのは北条鉄道です。

 ホーム左には。神戸電鉄の新開地行きが止まってました。行先表示は電子式です。カメラのシャッタースピードを遅くしないと、うまく写りません。操作に手間取っているうちに発車してしまいました。

 加古川駅に着きました。ここには乗り換えのための中間改札口があります。大回り乗車を説明するため係員のいる出口を通り抜けましたが、混雑してました。

 コンコースの「えきそば」に入って、遅い昼飯を食べました。
 満腹になり、野洲行きの新快速に乗って再出発しました。

 明石海峡大橋が間近です。22年前は、たいへんなことになっていたあたりです。すっかりきれいになっている町並みを見ながら通り過ぎました。

 尼崎で東西線に乗り換えました。
 わたしが持ってい乗車券はここまでです。ここからは乗り越しです。

 東西線は地下を走るので楽しくありません。退屈して眠ってしまいました。気が付くと放出(はなてん)でした。このまま奈良-京都を経由するのが当初の計画でしたが、ちょっと乗り飽きたので向かいのホームに止まっていた大阪東線の久宝寺行きに乗り換えました。

 JR俊徳道あたりです。近鉄大阪線の向こうに生駒連山が望めました。

 久宝寺からは、奈良行きを日和って大阪行きの大和路快速に乗ってしまいました。

 大阪駅はいつものように込んでます。

 新快速を高槻で下車しました。このホームには、きょう初めての転落防止柵が設置されてます。3枚扉の新快速と、2枚扉の特急「はるか」が停車するので、ワイヤー柵が上下する構造の珍しい防護柵です。

 島本に帰ってきました。午後4時23分でした。
 乗越精算ををして、1340円也の本日の旅は終了しました。