ターンテーブル・シートをコルクに

 アナログの音を楽しんでいます。昨年夏にヤフオクでゲットした3品を寄せ集めたレコード・プレーヤーは、機嫌よく回り続けています。
 ターンテーブルはDENONのDP-3000、アームはSAECのWE-308、カートリッジはDENONのDL-103という組み合わせです。これにOPアンプのフォノ・イコライザー-真空管コントロールアンプ-真空管(2A3pp)メーンアンプとつながります。
 Facebookのグループ「アナログプレーヤー ファン倶楽部」を見ていると、ターンテーブル・シートをコルクに変更している方がおられました。これなら出費はわずか。失敗したら元に戻せばよいだけなので、さっそく挑戦しました。

 オリジナルのゴム製ターンテーブル・シートを採寸しました。厚さは5mm、外周は290mm。内周は94mmといったところです。

 近所のホームセンターに行くと、ぴったりのコルクボードが並んでました。厚さは4mmと6mmがありましたが、4mmにしました。462円でした。
 大きな円板をどうして切り出すか思案しました。持っている円切りカッターナイフでは、直径が150mmくらいまでしか切れません。中心の針とナイフの刃をつなぐ胴体を長くすればいいと、ありあわせのヒノキ棒とビスナットで細工しました。
 これで半径145mmまで開くようになりました。
 カッターナイフの刃を新しいのと交換して、コルクボードの上を何周もなぞると、きれいに円板がカットできました。
 内周は小さいので、カッターナイフを元に戻しました。
 なんとか思い通りのドーナッツができ上がりました。

 【BEFORE】
 オリジナルのゴム製ターンテーブル・シートです。製造されて以来、数十年を共にしていたパーツをはぎとりました。といっても載っているだけで、簡単に取り外せます。

 【AFTER】
 コルク製のターンテーブル・シートを敷きます。この厚みで良かったです。
 さて、肝心の音の変化です。これが正直、びっくりしました。シート1枚でこれほど音が変わるのかと。
 たまたまプレーヤーに載っていたレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」です。針を落としたときからアレッと思っていたところに、チェンバロが奏でだして確信しました。チェンバロの繊細な響きが、華やかにピカリと光りました。弦もがっしりと締まっています。
 平昌オリンピックも終わって静かになった午後、のんびりとLPに聞きほれました。

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